笠木恵司の主な著書

  • キャリア・チャレンジ2009-2010
  • 資格試験合格後の本
  • 学費免除・奨学金で行く大学・大学院進学・休学・留学ガイド
  • 価値ある資格厳選200
  • インターネットでMBA・修士号を取る
  • 腕時計雑学ノート
  • 「国際標準」ビジネス資格完全ガイドブック
  • 日本で学べるアメリカ大学遠隔学習プログラム
  • テレビ局完全就職マニュアル
  • 資格の達人
  • MBA入学ガイドブック
  • 学んで! 遊んで! 役に立つ! インターネットキャンパス
  • 日本で学べるアメリカ大学通信教育ガイド

お気に召したら、ポチっと↓

  • 笠木恵司のブログ

福助くん その6

  • D_p1000397_s
    福助くん、9歳の秋です。 ちょっと長めの散歩をして、世田谷公園へ。 紅葉と福助をご覧くださいまし。

福助くん その5

  • 赤いサルビア♪
    2010年秋の福助くん。とある週末に埼玉県所沢市にある航空公園に行ってきました!

福助くん その4

  • 1 毎年恒例の・・・
    今さらですが、今年の花見の福助くん。ご近所の目黒川に行ってきました。

福助くん その3

  • 1 田舎に行ってきました!
    飼い主の田舎に行ってきた福助。うららかな春を迎えた大自然のなかで、いつもと違った表情に。

福助くん その2

  • 定位置
    平日は会社にいる福助。こんな感じの毎日です。

福助くん その1

  • 5djustice3f5d5575e032a1
    笠木の飼い犬。甘えん坊でちゃっかり屋の8歳。雄。

2017年7月26日 (水)

頼むぞ新幹線

 

 えーと、またまた早朝の新幹線で新大阪に行かなきゃいけません。

 

 何かに負けた罰ゲームかよと思っている人もいるでしょうが、はい、その通りです。21日に長野方面、昨日は東北、明日は関西と来たら、こりゃもう罰ゲーム以外に考えられないじゃないですか。

 

 心当たりはまるでないけど、もしかしたら、誰かがボクを東京から追い出そうとしているという可能性もないわけではありません。でも、それほど積極的に恨まれることをした記憶はないけどね。

 

 じゃなんでまた始発から2本目の新幹線に乗らなきゃいけないのか。

 さもなきゃアポイントメントに間に合わないからです。世の中のことをあまり考えすぎるとロクな結論にならないので、このあたりはスッキリと機能的にさばいていきましょう。

 

 昨日はみごとに目黒駅で山手線の罠にハマってしまったので、本日は品川駅を目指して最初からタクシーに乗るつもりです。へっ、ザマミロ山手線。次はお願いだから新幹線、定時で運行してね。というわけで、昨日のタイトルは「またかよ山手線」だったので、本日は「頼むぞ新幹線」とあいなりました。

 

 毎日ブログを書いていれば、たまにはこんな駄作も仕方ないとお許しくだされ。何だか最近は文体が崩壊気味だなぁ。

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓


人気ブログランキング

 

 

 

2017年7月25日 (火)

またかよ山手線

 

 昨日朝は、東京駅から11時前に出発する東北新幹線に乗るつもりで事務所を9時過ぎに出ました。ボクは時間ギリギリというのがすごく苦手で、新幹線にしても乗車30分前にはホームあたりにいないと気がすまないのです。

 

 昨日もかなりの余裕を持って恵比寿駅から山手線に乗車。これでもう安心と思ってイヤホンで音楽を聴いていました。ところが、電車が目黒駅で停車すると、止まったままでなかなか動き出しません。イヤーな予感で口の中が苦酸っぱいような味になった頃に「五反田駅に停車中の電車で車両点検が必要になったので、ご迷惑をおかけしますがしばらくお待ちください」という内容のアナウンス。口だけで謝罪されても、こちらは「新幹線に間に合うのかよ」と神経がピリピリですよね。

 

 というのも、以前も新宿駅から中央線特急に乗ろうとした時に、日曜日早朝にもかかわらず山手線が渋谷駅で止まってしまったのです。上野駅の線路の上を誰かが歩いていたらしいのですが、ボク的な時間感覚では「待てど暮らせど」電車が動く気配がありません。それでエイヤッと電車の外に出て階段を下り、改札を抜けて、タクシーで新宿に向かいました。これが実は好判断で、後で聞いたら1時間くらい遅延したようなのです。そのまま待っていたら大遅刻になったでしょう。

 

 そんな経験があるので、すぐに動きそうなのかそうでないのかを確認したいところですが、こういう時に限って駅員が近くにいないんですよね。3分ほど待って「こりゃダメだ」と改札へ駆け込みました。新幹線の乗車券で入ったので、それを取り急いでキャンセル処理というのかな、取り消してもらう時に「いつ頃動きそうですか」と念のために訊ねてみると、「分かりません」とキッパリしたお答え。天下の公共交通を運用している側が、そんなにも能天気な返事をしていいのかなぁ、と愚痴りながらタクシー乗り場に向かうと、すでにボクと似たような焦り組が列を作っているではありませんか。

 

 ここから先は、思い出すだけで胃が痛くなってくるので省略します。結局、ギリギリのギリで間に合いましたが、目黒駅に止まった電車がすぐに動いたかどうかは知りません。

 

 大昔は日本の鉄道は世界に誇るほど時刻表に忠実に運行されていました。ところが2005年の福知山線の事故以来、やたらに止まるようになったように思います。このため、成田空港に行くときはタクシーを利用するようになったのですが、これからは新幹線などもそうすべきだと痛感しました。

 

 もちろん安全も大切だけど、定時運行だって同じくらい遵守すべきことなのに、こんな状態でいいのでしょうか。

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

笠木恵司のブログ

 

 

 

 

2017年7月24日 (月)

小さな幸せ

 

 どんなに豊かでも貧乏にしても、それがいつもの日常生活となってしまえば「あたりまえ」となり、新鮮な驚きや感動はどんどん消えていきます。どんなに熱情的に愛し合ったカップルでも、2人で暮らすようになって2~3年もすれば、「トイレの便座は必ず下ろしといてよ」くらいなことを言い合うようになるでしょう。ロミオもジュリエットも、トニーだってマリアだって、一緒になれたことの喜びはどんどん薄くなっていくんじゃないかな。

 

 日常生活というのはそもそもそういうものであって、いちいち感動したり大きな喜びや悲しみが頻繁にあったら、疲れてしまってやっていられないでしよう。そのために神様は、ボクたちの感性を適当に鈍くさせるように仕掛けたのかもしれません。戦場だって戦いが毎日のこととなれば、やっぱり銃を撃ち合うことに慣れてくるんじゃないかな。そして戦友の死にも鈍感になっていく。さもなきゃ生き残っていけません。

 

 そうした慣れは、いわば生存のための精神的な戦略ではないかとボクは考えていますが、おかげで退屈したり飽きたりアクシデントを求めたり、さらには不満や不平、あるいは不幸を言い募ったりすることもあるわけですね。

 

 けれども、日常生活で鈍磨した感性が見逃してしまう小さな幸せというのは結構あるものです。いつも幸せに苦労知らずでやってきた人には見えないかも知れないけど、たとえば青い空に浮かんだ雲の形が犬の笑顔に見えて微笑むなんてこともあるんですよね。そういう気持ちを失うなといっても、前述したように失うのが人間のサガなのですが、たまに知人からそんなことを聞いたりすると、眼が開いたような気持ちになります。

 

 意識さえすれば、毎日ひとつくらいの小さな幸せを見つけることはちっとも難しいことじゃないんだよな。それをする気がないから、大きな幸せもやってこないんだと、たまに自覚するのも大切なことではないでしょうか。

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

人気ブログランキングへ

 

 

 

2017年7月21日 (金)

色気が抜けたら……

 

 本日は長野方面に早朝から出張です。そんなわけで、こんなブログを書いているヒマはないのですが、昨日にご報告するのを忘れたんだから仕方ありません。かといってタイムリーなテーマが見当たらないんですよね、暑くて。

 

 そういえば、チョイワルで一世を風靡した御仁が、今度は爺さんたちの色狂い、じゃなかったライスタイル誌、その名も『GG(ジジ)』という月刊誌を創刊されたようです。このタイトルはさすがに冗談かよと思わせますが、ボクは爺さんが格好つけるのは反対ではありません。若い奴は何を着ようが若さでピカピカなのですから、小汚くなってきた年寄りこそ綺麗に格好良くしようぜというのが、このブログで展開してきたボクの論理ですからね。

 

 そして、そのすぐ裏側には色気というのが張り付いていないといけません。年を取ると肉体的なパワーが衰えてしまい、色気といってもなかなか難しいのですが、早い話が「誰かに惚れようする意欲」だとボクは解釈しております。

 たとえば夏の暑い日に、真っ白な肌の薄着の女性が自分の隣を通り過ぎていったら、絶対に振り向かなきゃいけない。それを「最近は腰が」とか「肩が痛くて」や「首が回らん」などと言っているようでは、正真正銘のジジーじゃないですか。ボクなんかは即座に身体を反転させて、セクハラにならない程度にセクシーな後ろ姿を鑑賞しちゃいますぜ。

 

 そういうことをする亭主を嫌う奥様もいるでしょうけど、そうしないからといって奥様のことだけを考えているとは限らないし、第一につまらないことおびただしいですよね。疲れたから週末はゴロ寝という亭主に呆れ果てて、ホテルで高額のランチやスイーツを食べているミセスが山のようにいるんだよな。

 

 そういう女性に色目を使えというのではなくて、色気を失ったら生きている甲斐もなくなるぜと言いたいわけです。ほとんど人間としては水気を失ったミイラ状態と考えていい。でね、最も大切なことは、「誰かを好きになりたい」と思ってもいない人を、誰も好きにならないってことです。オレはアタシは、誰かを好きになりたいなぁと思ってますよというキラキラ光線がね、人を惹き付けるのです。逆に「私はもう旦那だけで十分」あるいは「悲恋に疲れて当分はそんな面倒なことはしない」というブラックビームが出ている人をナンパする奴はいません。たまに、それでもすごい色気の女性もいるんだけど、この場合は無駄を覚悟で振り向くということになります。

 

 だからさ、問題はモテるorモテないじゃないわけ。あなたが誰かを好きになりたい、あるいは誰かに惚れたいのかどうかってことでしょう。そういう気持ちこそが本質的な色気につながるんじゃないかとボクは思うのです。もうちょっと難しく言えば、他者との深いコミュニケーションを望むかどうかということですから、色気がないというのは危機的な状況なわけです。

 

 そんなわけで、爺さんがオシャレするのは大賛成ですが、その年齢になったら横並びはやめたほうがいい。ライフスタイルそのものをかっきりと自立させることが、最もカッコいいオシャレではないかとボクは思うのであります。

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓


人気ブログランキングへ

 

 

 

 

 

2017年7月20日 (木)

言わずもがな

 

 人づきあいの上で、口に出して言っていいことと言わない方がいいことがありますよね。さらに後者には「言わずもがな」なんていうハイレベルな戒めもあります。

 

 こういう習慣というか感性的な土壌みたいなものが、現政権を揺るがしている「忖度」につながるのだろうと思います。正直言って、ホントーにメンドーくさいですよね。権力者の指示に従うのはもちろんとして、口に出さない思惑まであれこれ想像して配慮しなきゃいけないなんて、胃に3個くらい穴が開いちゃうぜ。

 

 文章にしても、学校の先生から行間を読みなさいなんて言われたけど、そんな真っ白いところに深い意味やニュアンスがあるなら、手を抜かないでちゃんと書いとけよって思いませんか。

 

 かといってアメリカ人のように「どんなことも言わなきゃ分からない」と居直るのも、あまり知性を感じさせません。言わなくても分かるところに配慮や気遣いがあるわけでね。

 だから、心の内はどうあれI love youとお互いに言い続けないと不安を感じる関係って、演劇に近い虚構ではないかとボクなんかは思います。恋愛ドラマでも、いきなり「愛しています」「私も」では、そりゃ良かったご勝手にどうぞ、で終わりじゃないですか。それを言い出す前の微妙な関係こそがドラマチックなストーリーになるわけです。

 

 その半面で、あまりにも言葉が足りないんじゃないかということもしばしば経験します。ちょっと声をかければ何でもないことなのに、それを怠ることから誤解や錯覚が生まれて、後戻りできなくなるような事態に発展することもあるはずです。

 

 これはなかなか興味深いテーマなので、いつか「言葉足らず」や「言わずもがな」の人たちによるディスコミュニケーションがもたらすドタバタ小説を書きたいと考えています。

 いずれにしても、これは段階的なことであって、普通の人はどうしたって言葉がコミュニケーションの基本なので、最初は「言わなきゃ分からん」から始めるほかないでしょう。それを繰り返した上で、ようやく「言わずもがな」が成立する。つまり、経験や知識、文化や習慣などの共有が「学習効果」として言葉をどんどん減らしていくことになるわけですな。ジーサンの「あれ」をバーサンがすぐに察して「これね」と差し出すのと同じです。

 

 こういう段階論で考えれば、「言葉足らず」も「言わずもがな」もストレス要因にならないと思うのですが、いかがでしょうか。

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

人気ブログランキングへ

 

 

 

 

2017年7月19日 (水)

寛容vs不寛容

 

 前にも書いたと思うけど、「寛容」と「不寛容」が対決したら、0対100で絶対的に「不寛容」の勝ちとなります。1000回対戦しても、0対1000になるだけ。そりゃそうですよ、「寛容」は「不寛容」も認めざるを得ないけど、「不寛容」のほうは「寛容」なんて平気で蹴飛ばすことができますから。

 

 今さらISISやカルトを持ち出すつもりはないけれども、いわゆる「原理主義」というのは、他の宗教や思想や柔軟な解釈を認めない「不寛容」がひとつのアピールポイントになっています。つまり、自由民主主義という概念はそもそも理屈として通じません。「私はあなたの意見に反対だが、あなたがその意見を表明する権利は認めよう」なんてまだるっこしいことは言いませんから。「私たちの意見や思想に賛同しなければ即ち悪であり敵である」という論理に、ボクたちの自由で民主的な社会 (とりあえず寛容としておきますけど)が勝てるはずねぇだろと。

 

 何でまたこんなことを持ち出したかというと、世界のワタナベっすよ。不倫なんてものは、大昔からいろいろとありました。どこぞの夫婦もド派手な夫婦喧嘩が現在進行形ですが。ま、そりゃね、不倫はいけません。何よりも奥様に迷惑がかかります。でもさ、そんなことをやってしまうのが人間のどうしようもないサガでして、これは男女とも共通していませんか。

 それをアカの他人にもかかわらず、ビシバシ断罪して芸能人生命を危機に陥れたり、「マスコミの追求が甘い!」なんて言われた日にゃ、ボクはどうしたら、って何もしていませんけど、戦慄するんですよね。その典型的な犠牲者が靴下を履かない石田くんのような気がするぞ。

 

 誤解しないで欲しいのですが、「不倫しろ」とか「不倫を許せ」とお願いしているわけではありません。大人なんだから、そんなもん何が起きようが、裁判沙汰になろうが、自己責任で引き受けるべきです。しかしね、外野に座っている皆さんがヤイノヤイノと騒ぐだけでなく、ほとんど吊し上げ状態に追い込むってのはどうなのでしょうか。

 

 それも「不寛容」の一種にほかなりませんから、ボクのような心の広い「寛容派」にはまるで勝ち目がありません。しかしながら、人生を多様に豊かに楽しんでいるのは、どう考えても「寛容派」ではないかとボクは思うのです。正直言えば「不寛容」って応用が利かないから、全然つまらないですよね。

 

 だから、そろそろ矛を収めて海外旅行などの遊びにでも行ったほうが、みんながハッピーになれるような気がするなぁ、

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

人気ブログランキングへ

 

 

 

 

2017年7月18日 (火)

大人

 

 子供の時はまだしも、思春期を経て青年になるまでに、実に数多の懊悩がありました。自分はいったい何者だとか、どこから来てどこへ行くのか、それに成長期にはつきものの親子間の軋轢、さらには異性との出会いや失恋まで加わると、人生というのはほとんど大騒ぎに等しい面倒くささではありませんか。

 

 社会人になってもそれは変わらず、むしろ上司だのクライアントという沢山の他人が新たに関わってきて、ちっとも静かになりません。ボクは自分の欲求をあまり抑えられないタイプなので、それによって波乱やら大きな渦を巻き起こしてきたかもしれません。

 

 こんなことを繰り返していると、ちょっと前までお年寄りがとても羨ましく見えたものです。頭髪の有無は別にして、身体も精神もほどよく枯れて、それなりの諦観とそこそこの満足感とともに、小川の流れのように、静かにゆるやかに死に近づいていく。だったら早く年を取りたいものだと何度思ったことか。

 

 ところがね、きっと人にもよるんだろうけど、ボクはなかなかそうはならないんだよなぁ。ああ落ち着いた、どうやらこれが終着点かと思ったはずなんだけど、まだまだいろいろなところでジタバタをしてしまう。別にボクが望んだことではないにしても、顔や髪や体形がいくら年老いたとしても、要するに精神的には何も成長していないのでありますよ。

 

 にもかかわらず、外見だけはかつてボクが思ったような枯れたジーサンになっているとしたら、こりゃもう悲劇にほかなりません。整形手術の失敗に近いんじゃないかな、って違うか。精神と肉体のギャップもしくは理想と現実といった甚だしいズレがですね、近頃目立つジーサンたちの蛮行というか、セクハラ、パワハラの背後にあるような気もします。

 

 巷間言われるように、確かに老成すりゃいいってもんではありません。今や人生80年の時代ですから。青春とは、年齢ではなく心のありようをいうなんて無茶苦茶な言葉も流行したことがあります。いかにもアメリカ的な発想ですけど。

 でもさ、ある段階からやはり「大人」になるべきだろうとボクは思います。ならなきゃいかんのですよ。この場合は「おとな」でなくて「たいじん」と読みたいので念のため。いつまでたっても小人のボクは、何をどうすりゃ心安らかになれるのでしょうか。

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

人気ブログランキングへ

 

 

 

2017年7月14日 (金)

出会いチケット

 

「品川から新大阪まで、2時頃の新幹線に乗りたいんだけど」

「お一人ですよね、Dチケットでよろしいですか?」

「えっ? もう一度お願いします」

「Dチケット一枚、ですよね」

「すいません、しばらく新幹線に乗ってなかったので分からないんですけど、Dチケットって何ですか?」

「あれ? 違ったかなぁ。お客さん、妙に身なりがいいのでてっきり……」

「身なりのほうはどうもありがとう。でも、Dチケットって何ですか」

「やだなぁ。ここで説明して欲しいんですか?」

「そりゃそうですよ、これから大阪に行くために特急指定券を買いに来ているんだから」

「えーと、新幹線には普通車とグリーン車がありますよね」

「飛行機のようにファーストクラスはないけどね」

「それに加えて、昨年末から新しいシートが新設されたのです」

「じゃ車両編成が増えたってことかな? ホームの長さが足りないと思うけど」

「妙に詳しいっすね。そうじゃなくて、既存のシートに新しいサービスがプラスアルファされたと考えましょう」

「なんか上から目線な言い方だなぁ」

「失礼しました。要するに、ですね……」

「要するに、何だよ」

「要するに……。で、どうしても知りたいですか?」

「知りたいから聞いてんだろ、ヘンにためるなよ」

「まず、お客さんが乗る品川駅から新大阪駅までは2時間15分くらいかかります。新神戸なら2時間30分」

「そんなことはネットで調べたらすぐ分かるよ」

「この時間を、お客さんはどのようにお使いですか?」

「以前はノートパソコンで仕事をしていたけど、揺れるので目が疲れるから、最近はイヤホンで音楽三昧って感じかな」

「いいですね。好きなジャンルはやっぱオールディーズや演歌?」

「ほっといてくれよ。関係ないだろ」

「失礼しました。月に1回の経営会議で、この時間を放置しておくのはいかにも勿体ないという意見が出ましてね」

「勿体ないといっても、そんなの客の勝手でしょう」

「いやいや、どうしても車内に座っていなきゃいけない2時間というのはビジネスチャンスじゃないかとなったわけです」

「車内販売は何度も来るけどね」

「あれはそこそこキツい仕事なので、腰を痛めて辞める女性も多いんですよね」

「また別の話題か。いい加減にしようよ」

「たとえば友人や知り合いがご一緒なら、無駄話とかして到着までの2時間を楽しく過ごせるじゃないですか」

「上司やクライアントなら逆にすごく疲れるぞ」

「まぁまぁ。でも、お一人なら話す相手さえいない、と」

「そうだよ、悪かったな」

「だったら、お隣に話す相手がいればベターっすよね」

「確かにね」

「特に異性なら最高じゃないですか」

「大昔に奇跡的に美女が隣にいたことがあったけど、それはそれで緊張して大変だったよ」

「関係性の端緒が設定されていないからです」

「いきなり難しい単語が羅列されたけど、意味が分からない」

「相手がどんな人かという以前に、話しかけていいのか悪いのか、よく分からないってことです。その端緒、つまり話してもいいですよ、ということが共通の前提としてあれば、気軽にアタックできるじゃないですか」

「確かに。合コンやお見合いなんかと同じだよね」

「ということで、Dチケット制度が始まったわけです」

「要するにどういうことだよ」

「Dというのは出会いの略。つまり出会いチケットということです」

「それで?」

「たとえば新大阪までの2時間が、割増料金を払えば出会いの場になるってことですよ」

「男も女も、そのチケットを買えば異性が隣に配置されるってことですか?」

「ピンポーン。新大阪までなら男性は通常料金プラス4000円の割増になります」

「でもさ、いくら男でも、女なら誰でもいいってことはないだろ。女の人ならなおさら好き嫌いってのがあるはずだよ」

「はい。そこで女性の場合は通常料金から3000円引きになります。差し引き1000円がこちらの仲介料となります」

「イヤな奴が隣に来ても女性はそれで我慢しろってことかな」

「ボクなんかそうですけど、話してみると案外いい奴だって印象が変わったりしますしね。今時の女性はそんなリスクよりコストメリットを選ぶ方が少なくありません」

「でもさ、あまりにもな年の差があったり、気に入らないブサメンやブスだったりすると、カネ返せってことにならないかな」

「そのあたりは窓口である程度配慮しております。これまでの乗客50万人によるビッグデータをAIが分析した統計資料がありまして」

「いつからそんなことやってたんだよ!」

「まぁまぁ。それをベースに男女ともにそれぞれ20分類を設定。各クラスターでベストマッチング3位までが指定されております」

「じゃボクの場合は?」

「田中麗奈な感じの吊り目でショートヘアのボーイッシュなタイプがお好みですね」

「そそそそそそ、そんなことまで分かるわけ?」

「そりゃもう将棋の名人と対戦して連勝したAIですから」

「分野がちょっと違う気もするけど、まぁいいや。それでもこんなのオレの好みじゃないとか、アタシこんな奴は大嫌いなんてこともあるじゃないですか」

「ご心配なく。そんな時は車掌に気軽にお声かけください」

「どうなるの?」

「Cチケットをご購入いただきます」

「ま、まさか」

「その通りです」

「チェンジってこと?」

「ピンポーン」

「車掌がほとんどキャバクラの黒服みたいになっちゃうぞ。もう国鉄ではないにしても、公共交通を担う大企業がそんなことをやっていいのかなぁ」

「民営だからこそできるサービスって思いませんか」

「否定はできないけど」

「んで、チケットどうしましょうか、お客さん」

「じゃ田中麗奈一枚、じゃなかったDチケット貰おうかな、あくまでも試しで」

「喜んで!! あ、失礼しました。バイトが長かったもので」

 

 以上は作者の妄想であって、こんなチケットは販売されていませんので念のため。

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

人気ブログランキングへ

 

 

 

 

2017年7月13日 (木)

クラシック

 

 ある歌手に聞いたのですが、日本でクラシックの音楽家はなかなか食えないそうです。特に声楽=歌手として自立できるのはほんのひと握りというから、ボクには意外でした。

 

 東京ではクラシックのコンサートがかなり多く、年末ともなればベートーベの交響曲第九番をあちこちでやっていて、どこも満員ですもんね。それでも全体として見れば、クラシックを好む人口は減っているようです。ボクなんかは好きな曲はバロックから西田佐知子にサザンにマンハッタン・トランスファーまでいろいろあるので、クラシックのヘビーユーザーではないけど、たまに聞きたい交響曲もあります。チャイコフスキーとかね。

 

 ただ、レコードとして売れる楽団や指揮者や演奏家は昔から限られていたように思います。かつては「カラヤン」というだけでブランドやトレンドみたいに無闇に信奉して、神棚にレコードを上げちゃうような人もいたんじゃないかな。ボクは天の邪鬼なので、そういう風潮には常に背を向けてきたのですが、いきなり人気のハシゴを外すのもこういう人たちのような気がします。

 

 いずれにしても、もはや音楽は一曲いくらでダウンロードできるため、人気歌手でもCDの売上げは年々低下。クラシックならなおさら売れない、ということになっているかもしれません。

 

 アーティストを目指すなら最高峰とされる東京芸術大学も同様で、二浪三浪しなきゃ合格できない最難関なのに、卒業後は大変みたい。ボク自身はそうした「高等遊民」的な分野があっていいし、あるべきだとも思いますが、好きなことをやって生きていくことのリスクは覚悟しなきゃいかんでしょう。

 

 にもかかわらず、クラシックのトレーニングは譜面通りが基本で、ジャズのようなアドリヴは完全に御法度。だから、そんな人がポップスやジャズの世界に入ると、自分の個性を出すのに一苦労となるようです。

 

 いや、実に興味深い世界ですね。だって、もしもクラシックを継承する人がいなくなったら、たとえばバッハから数えても400年以上にわたる積み重ねがプツンと途切れることになってしまいます。

 厄介なことに、音楽は絵のようにカタチとして残すことはできないんだよな。ハイレゾで記録するといっても、ライヴで演奏したり歌う人がいなければ、ラテン語みたいな骨董品になっちゃいますよね。

 

 何が言いたいのかオボロになってきたけど、そうしたクラシックをきちんと維持できるのが本当の文化ではないのかと。つまりさ、今になって多様性が喧伝されているけど、もともと音楽の世界は多様なわけです。それを「食える・食えない」の二元論で分けたら、どうしたって衰退していくジャンルを作ることにつながります。だから、そういうつまらないことを言わせないように下支えするのが政治の役割だとボクは思うのです。

 

 そのためには、政治家自身がコンサートなんかに足を運ばなきゃいけない。ウィーン古典派を語らせたら止まらないという政治家がいたら、ボクは尊敬してしまいます。そういえば、あの首相は不規則発言以外に何か趣味があるのかな。やっぱさ、少しはカネと関係ないことを身につけましょうよ、ということになるわけです。それが教養とかリベラルアーツと言うなら、日本はまだまだ途上国のような気がしてなりません。

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

笠木恵司のブログ

 

 

 

 

 

2017年7月12日 (水)

Wonderful World

 

 ルイ・アームストロングが1968年に歌ってヒットしたWhat a Wonderful Worldとよく間違えられるのが、サム・クックのWonderful Worldです。何てったってWhatしか違わないもんね。

 

 前者は『この素晴らしき世界』という邦題が付いているのに対して、サム・クックのほうは1960年発表の先輩にもかかわらず英語のまんまの放置状態も何だか差別的ですよね。しかも、ルイ・アームストロングの歌はベトナム戦争の北爆の映像を背景にして、シニカルな政治的メッセージのように使われることが少なくありません。

 

 どうもね、ボクはそういうインテリぶったあざといやり口は好きじゃないんだよな。それに比べてサム・クックのほうは、アップテンポのスーパー能天気な内容ですけど、若きハリソン・フォードが主演した映画『恵司ジョン・ブック』じゃなかった『刑事ジョン・ブック 目撃者』(1985年)の中で実に上手に使用されているのです。

 

 警察内部の不正に気づいた刑事役のハリソン・フォードは、それを察知した悪徳警官に撃たれて負傷。警官による殺人の唯一の目撃者であるアーミッシュの子供と母親と一緒に彼らの村に身を潜めます。中世のキリスト教原理主義みたいな宗教を信仰している村であり、クルマや電話といった文明の利器が一切ありません。だから、悪い連中が警察の情報ネットワークをフルに活用しても、なかなか探し出せないわけです。

 

 やがて傷が癒えたハリソン・フォードは、納屋に隠していた自分のクルマのところに行きます。カバーを取って動くかなとエンジンキーを回すと、ラジオから、この曲が軽快なリズムで流れてくるんですよね。

 

Don’t know much about history,
don’t know much biology.
Don’t know much about a science book,
don’t know much about the french I took.
But I do know that I love you,
and I know that if you love me, too,
what a wonderful world this would be.

 Historyは歴史、Biologyは生物学といった具合で、高校あたりの授業科目を英語で何と言うかが全部分かってしまう大変に勉強になる歌でございます。2番になるとGeographyTrigonometryAlgebraですもんね。念のために日本語にしておくと、地理に三角法に代数です。

 

 そういう科目の勉強はちっとも分からないけど、ボクがキミを愛していることだけは分かるし、もしもキミがボクを愛しているなら、何て素敵な世界になるだろうか。と、ここで初めてWhat a wonderful world という言葉が出てくるわけですね。お勉強はあまり得意ではないけど、思春期らしく女の子に恋をした生徒の心情が描かれています。

 

 この刑事は、ラジオから流れてきたイントロをちらりと聴くだけで「おっ」と若い頃を思い出したような嬉しそうな表情をして、自分も小さく口ずさみます。それだけでなく、傍らで見守っていたアーミッシュの母親の手を引いて、簡単なダンスに誘ってしまう。このシーンに、この歌がみごとにマッチしており、まことによろしい雰囲気になるのでありますよ。

 母親役は、後に映画『トップガン』でトム・クルーズの教官に扮するケリー・マクギリス。戒律の厳しい宗教を信仰するシングルマザーらしい貞節心を寡黙な中にうまく表現しています。けれども、次第に顔が優しくほころび、彼と一緒に笑顔になって踊ってしまう。

 

 少年の頃の淡い恋心を描いた歌が、大人の男と亭主を失ったシングルマザーが互いに惹かれ合う気持ちと重なっていくのです。このシーンだけで、何だか胸が一杯になってしまうんですよね。何度もビデオ(当時はね)を借りて観た映画ですが、それ以降の怒濤の展開にはまったく興味がなくて、ほとんど見ないで返却したくらいです。

 

 オールディーズ特有のふんわりした気分になれる歌だとボクは思うんですが、いかがでしょうか。

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

笠木恵司のブログ

 

 

 

 

 

«親知らず

*禁・無断転載

  • このブログ内に掲載されているすべての文章、画像の無断転載、転用を禁止します。他のウェブサイトなどへの転載を希望する場合は、必ず著者へご一報ください。
2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Amazonウィジェット

無料ブログはココログ