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福助くん その6

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福助くん その5

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福助くん その4

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福助くん その3

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福助くん その2

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福助くん その1

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2009年11月30日 (月)

本当にMBAは役立たないのか(4)

 ここ2年ほど、自分の興味と依頼される仕事がぴたりとマッチして、製造業の現場や大学の理系研究者の取材を続けてきました。ボク自身は文科系ですけれども、プラモデル世代なせいか、科学とモノづくりが大好きなのです。

 特に製造業の取材では「現代の名工」に選ばれた人も珍しくなく、彼らの卓越した技術や職人技には心底から感心させられました。日本の技術はまだまだスゴいのです。

 ただ、中小・零細企業の場合は、経営的にはどうしても「下請け」の要素が強く、仕事を「待つ」という姿勢を感じざるを得ませんでした。ボクも出版社などの下請けだから敢えて指摘しますが、こうした「待つ」経営は実のところ「楽」なのです。

 まず、営業系の人材や経費が不要となります。開発や研究投資も「下請け」に徹するなら親会社に任せればいい。むしろ、親会社としては勝手なことをして欲しくないという意向があるかもしれません。もちろん楽なことばかりではなく、受けた注文に対する技術開発や、最新機材を導入するなどカネの苦労は伴います。ある中小企業の社長は「最先端の機材を入れなければ最先端の技術は育たない。職人技のロマンなんて、竹ヤリでB29(米軍の大型爆撃機)を落とせという大和魂と同じなんだよ」と語っていました。

 しかしながら、「下請け」としての立場では、自動車メーカーなど大手企業の傘下にある限り、本来的な意味での経営的な工夫や革新はほとんどなかったのではないでしょうか。だから経理は社長の奥さんに任せっきりというイメージですね。そのかわりに、親会社とのパイプを太くするため、先方担当者を接待したり……。けれども、それが経営面での工夫や苦労といえるのでしょうか。

 景気のいい頃はそれで十分であり、もちろん親会社より裕福になれないにしても、経営者を悩ませていたのは雇用関係などに限られていたはずです。

 ところが、そこに親会社自身が危機的な状況になるほどの超大型不景気が襲いかかってきました。さらにグローバリゼーションで国際分業も進行しています。血の出るようなコストダウンをしても、親会社にはその価格では国際競争力に欠けると判断され、モノも売れなくなってきたので、仕事が極端に少なくなるという事態に突入したのだと思います。

 こうした場合には、まず取引先の拡大・増加を考えますが、それまで営業活動をしてこなかったツケがここで出てしまいます。新規の取引先を特急で確保できるわけがありません。親会社の支配も大きな理由かもしれません。

 開発投資も怠っていれば、技術もいつの間にか時代遅れになっているかも知れない。だからといって新しい工作機械を導入しようにも、そんな状態では銀行はカネを貸してくれません。

 厳しいようですが、ご批判もあろうかと思いますが、要するに親会社から下請けという垂直分業のデメリットが図らずも露呈されたと推察します。

 日本の会社の97%は中小企業といわれており、その多くは「下請け」産業ではないでしょうか。つまり、こうしたデメリットによる「負のスパイラル」がそこら中で起きており、亀井大臣が提唱したモラトリアムが実現しても、根本的な解決にはなり得ないと思います。借金の返済よりも、仕事がないというのが本質だからです。

 こういう状況を改革していくためには、やはり中小企業は下請け体質から脱皮する必要があります。大手企業1社に依存しないように営業体制を整えるとか、自らの技術をブランド化する、アジアの成長企業と提携する、またはオンリーワンの技術を開発して世界中に広報する、あるいは特殊な最終製品を作るとか。

 実際に、そうした「自立」のための経営を心がけてきた中小企業はまだまだ元気なのです。ボクが取材した中には、特別な栄養素だけを抽出して菓子メーカーなどに提供するという会社がありました。デンプンを得意分野とするバイオメーカーの林原と同じビジネスモデルであり、これなら自社で菓子工場を造るというリスクや資金負担はまったくありません。研究開発に特化した会社でした。

 そのためには、経営者自身が職人や研究者であってはいけないのです。経営者は、経営者としての職能を持たなければ、むしろ工場長あるいは室長と呼ぶべきではないかと思うのです。

 たとえばスイスには100 以上の時計ブランドがあると推定されますが、その多くは中小・零細企業です。また、自社でムーブメントまで製作している会社も決して多くはありません。それでも、ほかにない機能やデザインなどでブランドとしての世界的な知名度を勝ち得てきました。

 もちろん、ブランドの育成には時間がかかり、マーケティングなどにも大金が必要となります。このため、大手の資本グループに参加したり、あるいはM&Aも活発です。

 日本もそれと同じように、とは思いません。しかし、スイスの時計ブランドとは違う経営で「自立」することは決して不可能ではないはずです。

 だからこそ、MBAが必要なのだと思うわけですね。別に社長自身でなくても、後継者や若いMBAホルダーに任せればいいじゃないですか。ボク個人としては、これからの中小企業は異業種とのネットワーク構築が不可欠だと考えていますが、それだけが改善策というわけではないでしょう。

 何よりも、中小企業が元気にならなければ、会社数が多いのですから、景気が良くならないのです。それに、ソニーもホンダもパナソニックも、創業の頃はみんな中小・零細企業だったじゃないですか。このように新しい産業や会社が増加したり拡大しなければ、求人も増えるはずがありません。

 そのためにも、今のうちに「自立」する手だてを講じておかないと間に合わなくなるからこそ、ボクはMBAを推奨するわけです。

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