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2009年12月 1日 (火)

プロジェクト・マネジメント

 たとえばピラミッドは、10万人の奴隷が10年をかけて作ったとしましょう。

 これだけで「そりゃスゴい」と納得してはいけません。単純に人数や規模が大きいからスゴいわけでは決してないからです。

 はるかな昔に、ワークステーション(もう古いですけど)のパッケージソフトを取材して原稿を書いていたことがあります。その中には、意思決定支援システムなんていう理解しにくいソフトもあったのですが、ボクが個人的に注目したのは「プロジェクト管理システム」でした。

 たとえば原子力発電所の定期メンテナンスでは、その期間は発電を中止しなければなりません。1日でも止めると経済損失は莫大なので、できるだけ速やかに終わらせたいわけです。では、どんな人員をどれだけ仕事に割り振ればいいのか。そうした大規模な仕事を最適管理するのが「プロジェクト管理システム」だったわけです。あの頃は「アルテミス」が輸入されていたと記憶しますが、ボク自身もマック用のパソコンソフトを実際に購入したくらいです。

 詳細はご自分で調べていただきたいのですが、こうしたソフトは「クリティカル・パス・メソッド」などを基本理論としています。仕事は同時並行でやれることと、前段階の処理が終わらないとできないものがあります。後者がいわゆる「ボトルネック」となるわけで、納期などを短縮するためには、ここに人員を集約しないとイケないわけですね。このあたりはトヨタのカンバン方式(ジャスト・イン・タイムという呼称でアメリカのMBAでも教えています)や、ダイヤモンド社の『ザ・ゴール』というシリーズ本を読んでみてください。

 もともとは第二次世界大戦時の「兵たん」つまり、食糧や弾薬などの効率的な補給作戦を考えることから始まったらしいのですが、マック用のパソコンソフトでもそのロジックが使われていたようです。それで、大学関係のムックを作成する時に利用しようとしたのですが、まず始めに1人の人間が8時間働いた場合の労働量を入力しなければなりません。

 しかし、編集作業や、原稿作成などは工場のように8時間働くとクルマが何台できるという形で定量化することはできないのです。しかも納期を短縮するのであれば、徹夜だとかで集中することも不可能ではありません。要するに、「人間ワザ」でもってスケジュールは簡単に伸び縮みするわけです。

 それでハッと気づいたのですが、やはりアメリカのソフトだったんですね。様々な人種がいて、教育経験もバラバラですから、ボクたちのように「頑張れ」だけではうまく機能しません。仕事を細分化して定量化することが管理の基本であり、そこからプロジェクト管理が始まるわけです。「頑張れ」といえば、どこまでも頑張ってしまうボクたちとはちょっと違うと感じたのです。

 さて、そこで冒頭のピラミッドに戻りますが、10万人が仕事をどのように分担して10年間で作ったのでしょうか。これが本当に「スゴい」と感じなければならないことなのです。

 おそらく大規模建築物を担当している人なら仕事の割り振りは慣れたことでしょうが、石材を山から切り出して、イカダにそれを乗せて運び、積み上げるという仕事と人員の分担が必要になります。人員が余らないように、かつ足りなくならないように、最適配置するためには、どう計算して、10年間をどのように運営すれば完成できるのか。

 それが「プロジェクト・マネジメント」なわけですね。

 大規模システムに限らず、複数の人がかかわる仕事には、このプロジェクト・マジメントが必要不可欠となります。ところが、ボクたちは相手の気心が大体分かるので、綿密に仕事を分けなくても何とか補い合って達成してきました。

 しかし、それを果たしていつまで続けられるでしょうか。ミもフタもなくはっきり言えば、同じ日本人でも知識や能力的な格差は昔よりも拡大していくような予感がします。

 また、国際的な業務分担や、特定分野の専門職がプロジェクトに関係してくることも十分にあり得ますから、大きな仕事ほどバックグラウンドが異なる人たちと協働していかねばなりません。

 こうした業務運営は、体験はしていても、学校教育としてはスルーされてきた分野です。高校あたりで生徒会長でも経験すれば、文化祭運営の難しさはイヤというほど分かります。でも、理論としてそれを勉強した人はほとんどいないでしょう。

 たとえば「オペレーションズ・リサーチ」という手法があります。これは、昼間はガラガラで夕方は込み合うスーパーのレジの人員をどう最適配置するかという統計学的な分野ですが、ボクは数学の素養がなくて専門書の4ページ目であえなく脱落しました。けれども、それを駆使できれば、学祭のヤキソバ担当は何人配置しておけばいいか、なんてことを計算できるわけですね。

 また、昨今話題の温暖化ガスの削減は、部分最適では済まない連鎖的で広域にかかわる課題です。これをどうみんなの負担を少なくして地球規模で実現していくべきか。さらには、水資源開発などの大型プロジェクトもこれからは増加していくでしょう。こうした大規模プロジェクトこそ、日本の次世代における得意分野になると予測する人もいます。

 そういう仕事に必要なのが、プロジェクトを合理的にマネジメントできる人材なわけですね。

 民間ですが、すでに資格も誕生しています。

 国内では日本プロジェクトマネジメント協会のPMS、海外でもアメリカに本部を置くPMIのPMP(プロジェクトマネジトメントプロフェッショナル)という資格があり、こちらも日本支部があります。海外で仕事をするのが前提なら、PMPのほうが知名度が高いかもしれません。

 どんな人にもオススメという資格ではありませんが、検討する価値のある分野ではないでしょうか。

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