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2009年12月14日 (月)

細則主義から原則主義へ

 IFRS(国際財務報告基準)が話題になっています。

 とはいっても興味のない人には何のこっちゃでしょうが、このところの会計制度の変化は、人材評価の変化も如実に示しているので注意が必要です。

 まず、簿記の基本ですが、これはおカネに名札をつけて分別すると考えられます。それをさらに、借方(借金や買掛けなどのマイナス資産)と貸方(売上などのプラス資産)に分けるわけですね。

 この簿記をベースに、貸借対照表や損益計算書という財務諸表が作成されます。実は、この時のルールがこれまで国によって異なっていたのです。衆知のようにおカネは国境を越えて投資される時代ですから、財務諸表を作る上でのルールが異なっていると、投資家の判断が大変に面倒になってくるわけです。ドバイはこうだけど日本はこうです、では活発な投資が期待できません。

 そこでWTOでは、1990年代から国際会計基準づくりに本格的に乗り出し、今では世界的にIFRSにコンバージョン(収斂)される予定になっているわけです。

 これは大まかな経緯であり、日本では「金融ビッグバン」に続く「会計ビッグバン」によって、会計制度を次第に国際的な標準に近付ける改革が行われました。これを説明するとエラいことになるので、大きなポイントだけを紹介すると、原価(簿価)主義から時価主義になったということです。

 たとえば、企業が株などを購入するとその価額で財務諸表に計上されます。しかし、こうした有価証券は価格が常に変動するので、帳簿に記載された購入価額ではなくて、その時の市場価格、つまり時価で計上するということですね。今では金融資産だけでなく、所有不動産も含まれるのですが、実は人材に対する評価もこれと同じだというのです。

 つまり、人材の評価はかつては原価主義=出身大学だったのですが、それが時価主義=いま何ができる人材なのか、に移行したというわけです。たとえば東京大学卒業という原価ではなく、いま現在でどんなスキルや能力を持っているかという時価で判断されるようになったのです。

 厳密には学歴崇拝はまだまだ残っていますが、新卒の就活戦線では時価主義の傾向がきちんと反映されているのではないかと思います。だから、入学した大学名などにこだわることなく、3年間で自分の「時価」を高めなさいとなるわけですね。

 そして、IFRSです。会計専門家の意見はいろいろでしょうが、ボクが注目する大きな変化は、細則主義から原則主義ということです。実は一頃は、アメリカが最も厳しい会計制度だといわれていました。それでも、エンロンやワールドコムのような巨額粉飾事件が続発しました。そのせいか、このIFRSはEU内での会計基準をベースにしているらしいのですが、細かなルールや規制を設けていくら縛っても、粉飾事件は起きてしまいます。そこで、原理原則だけを統一して株主などへの説明責任をきちんと果たしなさいということです。

 これは実に興味深い変化です。日本の建築基準法の防災規制も「原則主義」を取り入れていると専門家から教えられたことがあります。たとえば火災報知器の場所や個数をいくら義務付けたところで、カラオケ店などのように業態によっては意味をなさないケースもあります。そこで細かな一律の規制はやめて、「建物(全体での)の防災性能」を規定することにしたそうです。これはまさに「原則主義」ではありませんか。

 これを人材として読み直すなら、言われたことや社内規則の遵守はもちろんですが、会社としての原理原則をどのように応用、活用できるかということになります。資本主義では営利の追求だけでなく、企業の永続も原則なので、そのためには倫理や遵法精神も必要になるわけです。要するに、マニュアルによる細部管理ではなく、個人個人の判断や工夫が求められるのが「原則主義」となるわけですね。

 かつてデスクという管理職だった頃に、社員のボーナス査定をさせられたことがあります。これが恐ろしくクダらない。「定時出社しているかどうか」などを5段階で評価して点数を積上げたって、編集者としての能力と相関するはずがないからです。つまり、これが「細則主義」ですよね。

 そこで、ボクは編集者を総合的にランク付けして、それを細部の点数に割り振るという逆の作業をやりました。1位の人を100 点とすると、結果として合計が100 点になるように細分化したわけです。2位が90点なら、その評価表を合計すると90点になるようにしました。

 おそらく、これが「原則主義」ということになるでしょう。遅刻は絶対にしないけれども、企画力や交渉力に乏しく、仕事のスケジュール管理もできない編集者に高い点数を上げることはできません。

 しかし、「細則主義」では、こうした人も生き残るどころか、時には高い点数になることがあるのです。

 やはり、これからは「原理原則」の基本を理解して、応用や活用ができる知恵のある人材が必要なのだと大いに感じ入ったわけです。

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