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2009年12月 7日 (月)

「手に職」は本当に安心か?

 ボクの知人は、1990年代の初め頃に高価な写植機械を購入して独立しました。この頃の印刷物は、写真植字という機械を使って「版下(はんした)」を作成。それをフィルムにしてから印刷にかけていました。

 工程はもっと複雑なのですが、要するに、この版下のコピーで校正や調整をしてから、実際の試し刷りへと進行していたのです。ですから、この版下製作はスピードと正確さが必要でした。つまり、熟練が必要な専門職だったのです。

 昔は線も手描きであり、「線引き3年」などともいわれていました。ボクもやったことがありますが、特に四角形など線と線をつなげるのは難しい作業だったのです。

 しかし、1990年代は今思えばデジタルエイジであり、原稿がワープロ・テキストとなり、デザインもデジタル化されて、デザイナーと印刷会社がダイレクトに結びついたため、この知人の仕事はたちまち時代遅れになりました。おそらく投資金額の回収は不可能だったでしょう。

 その後、写真もデジタルになって現像所も急速に衰退。要するに出版物は、編集者とライターとデザイナーとカメラマン、それにファッション系ならスタイリストとヘアメイクが必要なだけで、印刷会社との中間にあった職種はほとんど消滅してしまったのです。

 活版印刷は、グーテンベルクが15世紀半ばに発明したとされています。およそ500 年に渡って、この活版印刷に極端な変化はありませんでした。ところが、わずか2030年で活版から写植へ、そしてデジタルへと革命的な進化を遂げたわけです。

 こうした技術革新の速度はますます早まっており、今後もどんな変化が起きるか予想もつきません。

 昔から「手に職」をつければ安心などといわれてきましたが、この事例のように、いくら苦労して手に職をつけても、ある日突然に時代遅れの技能になることもあるわけです。このブログも典型的で、SEでなくても、素人がすぐにネットにアップできます。アクセス解析だって専門家は必要ありません。

 こうなると、「手に職」をつけても少しも安心ではないとなります。

 もちろん、ボクは人間の高度な職人技が大好きであり、尊敬しています。それがなくなるとも思いません。しかしながら、エンドユーザーが使う最終製品に関しては、すでに「手づくり」は特殊な分野であり、付加価値が伴った高級品しか残っていく道はないように思います。

 仕事を選ぶ側からすれば、将来を読みにくい時代になったわけで、どんな仕事でもプロになれば一生安泰、とは限らないわけですね。企業にしても、50年ほど前は花形産業だったのに今は構造不況ということは少しも珍しくありません。

 若い人は、不況による就職難に加えて、こういう変化も見据えておかねばならないわけです。

 では、どんな仕事を選ぶべきか。

 前述したように、これという産業や業種を特定することは困難です。ただ、「仕事の風上に行け」ということはいえるかもしれません。仕事には必ず上から下へという流れがあり、この中間にいると機械化はもちろん、雇用調整されやすいわけです。風下は最終プロセスですから、派遣など非熟練者でもできる仕事が多いので、高い給与は期待できないでしょう。

 一般企業であれば、企画や管理する側にならなければ、不安定な「中間職種」となるでしょう。専門職は、こうした流れからは別の場所にいると思われがちですが、やはり前述したように、その職種自体がなくなることがあり得ます。

 また、国家資格が必要なスペシャリストにしても、定型的な業務ができるだけでは話にならなくなっています。より創造的なコンサルティングが求められているからです。

 たとえば、自動車運転免許場の近くには代書屋が一杯ありますが、これは行政書士の事務所で、かつては独立開業の定番だったようです。ところが現在では、昔ほどのにぎわいはありません。わざわざ頼まなくても、自分で申請書類を書けばいいのですから。このため、行政書士は単純な代書業に留まらない専門分野や得意分野を持たないと成功は望めないのです。逆にいえば、個人の工夫次第でいくらでも成功の道は開けるということにもなります。

 このように、どんな産業・職種でも常に「仕事の風上」に移動する努力や工夫がないと、いつ職を失うか分からないわけですね。

 そして、もう一つのキーワードは「人間」です。人間にしかできない仕事、常に人間を直接的に相手にする仕事が将来的になくなるなんてことは考えられません。典型的なのは、アタマを使う研究・企画・管理やクリエイティブ&アーティスト、それに「営業」や「販売」も含まれるでしょう。調理師やパティシエなども機械が代行するとは思えませんが、やはり「風上」にいないとロボットに仕事を取られてしまいます。

 ボクの知識範囲で考えられることは限られていて申し訳ないのですが、就職・転職も含めて、以下の3つがチェックポイントといえるかもしれません。

1)人間にしかできない仕事で、機械が代替することは当分あり得ないか?

2)将来に渡って人間を直接的に相手にする仕事か?

3)人間にしか考えられない工夫や改善が反映できる仕事か?

 実は3)がポイントであり、結局はルーチンあるいは定型的な業務にぶら下がったり、しがみついてはいけないのです。そう考えれば、どんな仕事も「人間にしかできない仕事」になると思うのですが。

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