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2010年1月 8日 (金)

教えないのも教育

 すごいですね、勝間和代さんは。聞くところによれば、紅白歌合戦の審査員もされたようです(ボクはあの番組は見ないので)。

 今年は『週刊朝日』1月15日付号で「しなやか」「したたか」「へんか」「とんがり」の四力を身につけよとも提言されています。どれも、ないよりあったほうがいいとは思いますが、そんな4つの力を短期的に身につけるのは常人には不可能じゃないでしょうか。

「あ、ここはしたたか力で、あれはへんか力よね」なんて、ややこし過ぎて、ボクにはちょっと向いてないようです。

 別にこれは勝間さん批判ではないので、「カツマー」の皆様ご容赦を。

 ただ、もっと具体的で明解に、自分を変える、あるいはアタマを良くすることはできないかと考えてみました。

 それで見つけたのは「習慣」を変えるということです。

 人間のアタマの良い悪いは、先天的な要素は否定できませんが、ごく一部の天才を除いた大多数の人たちの思考力は「習慣」によって形成されるとボクは思います。たとえば参考書の問題を読んで、すぐに後ろの回答を見るという習慣の子供は、仮にテストでいい成績でも、深い思考力が育つはずがありません。

 これは教師にも責任があって、子供が考える時間を待ちきれなくて、すぐに答を板書したりします。そうなれば子供たちは、先生が答を書くまで考えなくなってしまいます。

 ある優秀な私立小学校を参観したことがありますが、結局はその授業内に敢えて正解を教えなかった先生がいました。大人にとって、子供が考える時間を待つのは相当な忍耐力が要求されますが、それをしないと思考する習慣がつきません。この先生は、そう考えてしっかりと待っていたのです。

 たとえば「いい国作ろう鎌倉幕府」と1192年という年号だけ覚えたって仕方ないじゃないですか。この時から朝廷に代わって本格的な武家政権が始まり、それが幕末まで続いた。それによって何がどう変わったのかという歴史の大きな流れに気づかせることが本来的な教育ですよね。

 これは会社でも同じで、ミスや失敗の原因を考えるのをじっくりと待ってくれる上司はほとんどいません。「こうじゃないか」と先手を取り、本人はそれを取り急ぎリポートにまとめるくらいでしょう。これでは隠された本質的な問題に気づくヒマがないのです。

 ボクの新人時代は別でした。苦労して書き上げた原稿用紙を、先輩は表の1枚だけ読むとすぐにクズカゴに放り投げてしまったのです。「せめて全部読んでから捨てるのが礼儀じゃないですか」と新人ながら抗議すると、「オマエは読者にもそう言うのか」と逆に叱られました。「では何をどう書き直せばいいか教えてくれませんか」とくらいつくと、「自分で考えろ」で終わりです。

 それでクズカゴから原稿用紙を取り出して、駅前のカプセルホテルへ。もちろん自腹ですが、そこで何度も書き直して、翌朝に先輩に提出したのです。あれは今でも駄文だと思いますが、彼は「まあこれなら何とか」とようやく印刷所に回ることになりました。

 後で気づいたのは、文章を書く段階で自分とは違う、もう一人の読者をアタマの中に住まわせることがポイントなのです。だから、細かな文法やら文章の基本構造をいくら丁寧に教えたところでダメなんですね。自分の文章を客観的に読んでくれる「もう一人の自分」を作ることが、分かりやすい文章を作る秘訣なのです。

 それを経験的に知っていたからこそ、あの先輩はまったく教えず「自分で考えろ」と突き放したわけです。

 というわけで、そうした文章力の源となる思考力というのは、他人が教えられるものでは決してなく、自分自身で脳に数多くの水路を作っていくしかありません。決して楽な作業ではないので、特に要求や必要がなければ、人間はそんな面倒なことはしません。かくて、水路は次々に閉鎖され、決まりきった水脈しか残らなくなります。

 ところが、それが要求される局面や状況が必ずやってきます。その時に急いで「思考力よやってこい!」と念じても遅いわけですね。

 しかし、常に思考する「習慣」を持つ人は水路が縦横に走っているので、様々な仮説やアイデアを導き出すことができるわけです。

 あの教師が子供たちをせかさなかったのは、こうした水路が自分自身によって形成されるまで時間がかかるからなのです。つまり、簡単に教えないことも立派な教育なんですね。

 そして、この思考水路は放っておくとたちまち流砂に埋められ、消滅していきます。

 だからこそ、思考することを「習慣」にしなければいけないわけです。逆にいえば、アタマのいい人は、この水路を常に活性化しておく「習慣」があるということになります。

 アタマの良し悪しの原因がこのような「習慣」だとするなら、天分にいささか自信のない凡人にも可能ではありませんか。

 では、大人の社会人にとって、どうしたらそんな習慣を作れるかを次の週明けに紹介しましょう。

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