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2010年2月 4日 (木)

株式会社海外営業部

 接待もどきの飲み会で、お祖父さんが刀鍛冶という若い美女に会ったことがあります。

 相当な名人らしいのですが、切れる日本刀は銃刀法で所持が規制されており、かといって切れない日本刀を欲しがる人もそうはいないでしょう。長く家業だったらしいのですが、後継者がいないこともあって自分の代で辞めることにしたそうです。

 これを聞いたら、皆さんどう思いますか?

 滅びゆく伝統工芸なんだから仕方ないと思うのであれば、裸足の国に行って「こりゃ売れない」と帰っていく靴のセールスマンと同じです。「山ほど靴が売れる天国ではないか」と思わなければいけません。

 そこでボクも、「素晴らしい切れ味の日本刀を一振り作ってください」と言いました。

 映画『ラスト・サムライ』で主演したトム・クルーズに1億円で売り付けようと思ったわけです。ダメならスティーブン・セガールやクェンティン・タランティーノなどハリウッドのセレブに売ればいい。

 利益率3割でも3000万円の儲けですぜウヒヒヒヒと酔眼もうろうと考えたのですが、酔っ払いのタワ言と思われたのか、翌日はなかった話になってしまいました。

 しかし、日本国内を探せば、このような高級で付加価値の高い伝統工芸はいろいろとあるのではないでしょうか。それが海外に知られていないから、衰退しつつあると思うのです。町工場などに隠された高度な技術だってそうです。日本国内だけをマーケットに考えているから、ジリ貧になっていくわけです。

 こうした海外との取引は総合商社が昔からやってきましたが、大企業だけに小麦や原油や鉄鋼材など規模の利益が見込めるものの輸出入が主体になるので、マーケットの小さな高額品なんてきっと見逃されてきたのではないでしょうか。さもなければ、優秀な刀鍛冶が廃業に至るなんてことはあり得ないはずです。

 日本では「寄らば太樹」という言葉が象徴するように、会社は大きければ大きいほどいいと考えられてきました。ちょっと前なら銀行が合併を重ねてメガバンクに、最近はキリンとサントリーの合弁とかね。でも、付加価値の高い高級品や高額品は、大きな企業には無理なのです。ニーズは世界各国に分散していて、マスとしてまとまっていないからです。

 大きな会社は大きな利権装置、政治施策とか特許とか生産設備がなければ永続的に維持していくことができません。ところが、小さな企業では小さな資本でも独自性があれば何とか継続できます。つまり、会社はどんな業種でも大きければ大きいほどいいというわけではないのです。

 ただし、中小や零細企業は大会社のようにすべての部門を備えることはできません。製造業なら製造だけ。人事・労務・総務・経理・財務、そして営業部などを別々に作っていたら人件費だけで倒産します。コア・コンピテンシーとなる仕事に人材と資源を集中することが、中小企業経営の基本ではないでしょうか。

 そこで、ですね。株式会社総務部というアウトソーシングの会社が現実にありますが、そのマネをして、株式会社海外営業部を設立するわけです。

 最初から仕事がくるわけはないので、まずは全国の伝統工芸や有望な技術を持つ中小の製造業を訪問して実態を把握します。そのままでは海外に売りにくいものもあるはずなので、付加価値を高めた創造的な製品提案を行う。ここが国内事業での大きなポイントとなります。

 一方、海外では販売マーケットの開拓が必要になります。相手は基本的に富裕層ですけど、直接に営業できなくても、絵画や骨董、宝飾などクライアントが重なるルートがあるので、そこからアタックしていけばいいのです。

 このように日本と海外を結ぶコネクションを作れば、かつての浮世絵のように、衰退しつつある伝統工芸も超高級品として甦るではありませんか。人間国宝の皆さんも、そのほうがいいに決まっています。後継者も生まれてきます。

 技術にしても、これはテレビで紹介されていましたが、世界一細い糸による織物でアメリカのセレブに大人気のセーター(もちろん高価です)があるそうです。

 これから人口が減少する日本国内で、いくら内需拡大といっても限度があります。これまでの輸出品はクルマや家電など中産階級をターゲットにしたマスプロダクトが中心でした。それはそれで頑張っていただきたいですけど、今度はちょいと方向転換して、大きな会社では絶対に作れない超高級品を世界相手に売ろうではありませんか。これはまさにスイスの高度な複雑時計と同じ考え方です。

 そして、この株式会社海外営業部は会社ぶら下がりや現状追認型の保守的な人材では勤まりません。初めての外国人や異文化にビビルことなく堂々と食い込んでいける意欲や根性が必要です。それに比べれば、英語力なんてまあまあでOK。仕事をしているうちにイヤでも上手になります。ただし、日本の歴史や文化に関する知識と幅広い教養を備えていなければなりません。さもなければ根無し草の単なるセールスマンで、日本刀づくりの技や奥深い魅力も満足に説明できないからです。

 そんな人材がどこにいるのかと思うでしょうが、明治から大正・昭和初期の日本のビジネスマンはそんな人ばかりだったろうと想像します。でなければ、維新開国の日本が列強に互して急成長することはできなかったはずです。

 昔の日本人にできて、今の日本人にできないはずはありません。宣伝みたいになるので敢えて名前は出しませんが、それに類した教育を行っている大学の学部も実際にあるのです。

 要は、仕事に目的が必要なように、教育や人材育成にも確固たる目標が必要なのです。それを「とにかく勉強していい学校へ」というだけだから、子供も成績しか考えない。最近の若者はバカ化しているといわれますが、大人も例外ではありません。課題と目標をきちんと持てないから、何もかも弱体化していくわけですね。

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