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福助くん その5

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福助くん その4

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福助くん その2

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福助くん その1

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2010年4月 5日 (月)

逆バリ理論

 ちょっと屈託があったので、山梨県で隠居している例の大先輩に会ってきました。筆を折って(ちょっと古い比喩ですね)引退したはずなのに、ヤマっ気はあるはナマぐさい話も大好きという変人です。

「何か悩みでもあるのか?」

「はあ。言っても仕方ないことなんで、ここに来るまでに忘れたことにします」

「そりゃ残念。楽しみだったのになあ」

「どういう意味ですか。ボクが悩んだり不愉快になるのが楽しいんですか?」

「いやいや。こうして引退してしまうと、辛い悩みや葛藤こそが生きている証拠だと分かるようになるわけじゃ。死んでしまえば何もないぞよ」

「死んだほうがよほどラクだと思うことがありますけどね。それはそうと、ツイッターのブームどうですか?」

「ワシはやらんよ。やっても読みたいという人がいないだろう。アレは新しいカタチの個人文章放送局だから、視聴者がいなけりゃ意味がない」

「ブログも似たようなものですけどね」

「あれは字数の制限はないから、キミが死んだ時は公開の遺言としても使えるじゃないか、ワッハッハ……」

「冗談じゃないですよ。でも、近ごろはトレンドの移り変わりが早いし、逆に政治や行政は逆戻りしているみたいで、自分のカンというか歴史観では判断しにくいことばかり。これまでの考え方でいいのか、それで通用するのかという不安が強くなってきました」

「みんなそうだよ。むしろ確信を無理に持つと独善的になる。朝令暮改の何が悪いかねえ。しかし、混迷というか黎明期には、2つの原理原則に立ち戻ることじゃよ」

「たった2つですか? もっとあってもいいような気がしますけど」

「評論家や自己啓発の本にはいろいろ書いてあるだろうが、原理原則や本質がそんなに沢山あったら、いよいよ迷うじゃないか」

「では、教えていただきましょう。混迷期を生き抜くための原理原則とは?」

「いやいや、そんなに大げさに構えられるとワシャ照れる」

「一応は大先輩なんですから、おバカな受け答えはやめてくださいよ」

「こりゃ失礼。まず、な……」

「まず、何ですか?」

「理屈や理論よりも、自分の感性を信じることだ」

「はあっ? 目が点ですよ。期待を大きく裏切る平凡な意見ですね」

「まあ聞け。いろいろな論説が世間にはあるが、理屈の積み重ねほど間違った方向に行きやすい。そんな時には感性に立ち戻ること」

「感性といっても……」

「外部の物事や情報に振り回されているから迷う。ごく普通に自分はどう感じるかを考えてみい。それこそ好き嫌いでいいんだ。他人のことだって、もし自分であればと普通に生理的な感覚で捉えてみる」

「高度情報化のおかげで『最大公約数的な虚構』に振り回されて、それが難しくなってきた、ということですか」

「それもあるが、注意しなきゃいかんのは『バスに乗り遅れたくない』という不安心理じゃ。それが感性を大きく狂わせてしまう」

「確かに、自分自身で考えているようでも、実はバスに乗り遅れたくない心理でやっていることは結構あるかもしれない」

「……したい、から、……しなければならない、に変わった時が危ないな」

「でも、それを自分で意識するのは難しいでしょう」

「そこでじゃ、第二の原理が有効になってくるわけだ」

「今度もセット理論ですか」

「何事も一つだけではダメでね。それを補足する、というか反論みたいなものがあってアウフヘーベンするわけよ」

「あれま、懐かしい弁証法じゃないですか」

「弁証法になっているかどうか自信はないけどな」

「では第二の原理とは?」

「みんなとは逆の方向を見ろ。つまり逆バリしなさいということだ」

「それって原理ですかね。それに、みんなと違えば孤独だし不安になるし、間違いかもしれない」

「密林の中や登山じゃないから、仮に間違っても死ぬことはないよ。むしろ、その方がみんなの行く方向を冷静に客観的に見られる。それだけでも価値があるじゃないか」

「敢えて逆バリすることで、本質が理解できると」

「たとえば大変だといわれている就活じゃが、いろいろ本を読んでみると、要するに採用担当者が一番嫌っているのは、学生のマニュアル的で画一的なレスポンスだ。これだけ情報が行き渡ってくると、就活対策も多様性がなくなって方法論が収斂されてくる。小枝が次第になくなり、大きな幹だけが残った状態だな。それで誰でも似たような考え方で、同じような話をするようになるわけだ。そこで……」

「そこで、どうしたらいいんですか」

「逆バリとしては、一切、その手の就活本や情報を見ないようにする。つまり、就活対策を敢えてしない。もちろん業界研究や会社研究は大切だが、面接テクについては読まない。自分なりに苦労するというのが前提条件だけど、面接担当者には新鮮に感じるはずだ」

「それで失敗が続いたり、ブラック企業なんかに入社したらどうするんですか」

「いかんよ、いかんなあ。それがいかんのだ。そういう怖れがバス乗り遅れの基本的な心理であり、眼を曇らせてしまって、みんなと同じ奈落の底へと誘う魔の手になるわけだ」

「いきなり文芸的な形容になりましたけど、みんなが行く方向が奈落の底とは限らないじゃないですか」

「じゃ訊ねるが、バクチで勝つ秘訣は何だと思う?」

「すべてのバクチは胴元のほうが勝率はちょっとだけ高いですから、秘訣はないとされていますが」

「そうそう。言い換えれば、確率的には負ける奴のほうが圧倒的に多いわけだ。でなけりゃカジノなんて潰れているからな。勝つ奴は常に少数だから経営が成立する。だから、賭ける方としては、みんなの逆バリでないと勝ち抜けないという理屈になるわけだ」

「うーん、人生とバクチはかなり違うと思いますよ。多数派の行動や常識を疑えということは分かりますけどね」

「ワシは人生もバクチも似たようなものだと思うけど。要するに、たまにはアマノジャクになるってことさ」

「そうすると人から嫌われませんか?」

「それはある。だが、別に他人とケンカしなさいとは言っておらんよ。あくまで思考法ということだ」

「そうかなあ。ボクはかつて先輩にダマされた実績がありますからねえ」

「そんなことを言ったかな?」

「新人の頃に『社会人になると、アタマを下げなきゃいけない人と、アタマを上げて話せる2種類の人に出会う。キミはその逆をやりなさい』と言ったじゃないですか」

「そんなこと言った覚えはないが、まさに正論じゃないか。立場をカサにして威張る奴にロクな人間はいない」

「でも、それをちゃんと実行していたら、とっくにボクなんかクビになって路頭に迷っていましたよ」

「みんなが一緒にやらないと、そうなるわなあ。しかし、それを忠実に守っていたら、今頃は超大物になっていたかもしれないぞ」

「可能性は否定しませんけどね」

「やっぱキミは小物だったんじゃね」

「それも否定しにくい事実ですけど……」

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