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2010年6月14日 (月)

IFRSと政策

 先週、ある会計専門職大学院を取材しました。

 IFRS(国際財務報告基準)に詳しい大学院だったのですが、やはり日本はかなり世界から遅れていると感じざるを得ませんでした。

 これまでの奢りというんですかね、「司馬史観」ではありませんけど、日清・日露戦争で勝利した勢いがすべての判断を狂わせていった戦前の日本を、再び繰り返すような予感すらします。

 明治維新の始まりは、衆知のように1853年にペルー率いる黒船が日本にやってきたことです。それから10数年は大激動期であり、1867年の大政奉還で明治維新となります。イギリスの大学では、このプロセスが市民革命かどうかというテーマが出たりするのですけど、現代と決定的に違うのは、庶民が何かヤバいことが起きつつあるようだという認識をきっちり持っていたことです。不景気は目先の話ですが、その背後にはもっと大きな変化があるという動物的な予感みたいなことです。

 何しろ浦賀沖に行けば、黒い蒸気船が見られたわけで、それをもとにした戯れ唄なんかも作られているくらいです。隣の中国は阿片戦争を経て植民地にされ、他のアジア諸国も似たような状況に陥っていました。

 つまり、欧米先進国がもたらす危機がそこにあることを幕府も庶民も認識していたのです。

 現代もまさに同じような状況にあるとボクは考えています。

 前述したIFRSは会計の世界の話ですが、もはやカネに国境なんてあるはずがなく、世界の株式市場を忙しく飛び回っていますから、共通の財務報告書でないと不便なわけです。日本の景気が昔のように好調であれば、「そちらの判断方法で読み直してください」なんて強気でもいいのですが、「読み直し」には手間と時間がかかります。そのうちに会社の業績だって変わってしまいます。

 経済危機で株価が下がれば、直ちに原油やら金の実物投資に動いていく巨額のマネーを相手に、そんなに悠長なことを言っていられる余裕は日本にはもうありません。そこで、橋本政権から金融ビッグバンに着手し、会計制度も原価主義から世界の主流である時価主義へと変わってきました。

 そして、IFRSです。

 金融庁ではちょっと前に「上場企業だけに限ったことですから」という情報を新聞などに流していましたが、本当にそれだけのことでしょうか。

 市民生活やボクたちの国家を律するのは法律です。同じように、株式投資や企業活動を律しているのは会計原則です。つまり、企業の経営内容や業績を判断するのは財務諸表ですから、このルールがまさに法律といえるわけです。

 基本的な会計帳簿の付け方は簿記であり、「ベニスの商人」の頃のイタリアで発明されました。財務諸表は、この簿記をベースに組み立てられるものの、先の原価主義や時価主義と同じで、貸借対照表や損益計算書に加工する時の考え方が国によって違っていました。

 WTOでは、1990年代の前半から、これでは金融活動が円滑に進まないとして、国際会計基準の導入と、それを監査する公認会計士資格の相互認証を世界に求めていたのです。

 かつてはアメリカとイギリスが連合して自分たちの基準を世界化しようとしていたそうです。ところが、アメリカで経済不祥事が続いたせいか、今のところのIFRSはヨーロッパを中心とした国々の標準が導入されています。

 その中身については、専門家の本を読んでください。

 要するに、企業活動の結果を開示する法律づくりに関して、アメリカやヨーロッパ諸国が綱引きを続けてきており、その中で新しい秩序が形成されつつあるのです。

 企業活動はグローバル化が進展しており、日本も総人口が減少し始めていますから、誰が考えても内需には限界があります。その一方で、完成品輸出はアジアの新興国が台頭しています。資源を輸入して最終製品を輸出するという戦後日本のビジネスモデルが崩壊しつつあるのは自明のことで、これからはネットワークを海外に求めていかねばなりません。

 そうなると、いよいよ会計報告を共通化しないと、ボクたちも、相手の国も不便ですよね。IFRSは、要するに本格的な「第二の開国」を求めているわけです。

 それ以前に、ボクたちはこうした世界の動きにどれだけ反応しているのでしょうか。たとえばアフリカの小さな国にも資源を求めて、中国の資本は介入しています。なのに日本は新政権になっても、そうした国際戦略はまったく見えてきません。

 メディアも、鳩山おろしがどうのこうの、菅さんがどうしたこうしたと政策ならぬ政局の噂話ばかり。政策では本が売れない、視聴率が取れないと言うでしょうけど、幕末の頃は開国の是非をめぐって殺し合いまでやっていたじゃないですか。

 そろそろクダらない「政局」論議はやめて、本格的な「政策」論争をしていかないと、マジで日本は再び極東の島国に戻ってしまうと思います。

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