転職面接に効く言葉
国内の経済環境はますます逼迫しており、給与が上がる見込みもまるでないように思えます。だからこそボクは雇用の流動化がもっと進むべきだと考えているのですが、転職市場の求人倍率は0.5とも言われているので、会社を辞めるのはますますリスキーな選択になってきたようです。
それでも新天地を求めて転職を考えている人は少なくないはずなので、採用されるポイントを考えてみました。
まず、採用側としての乏しい経験では「勉強します!」という言葉に抵抗を感じました。会社は学校ではありませんから、勉強よりも仕事が第一です。そのための勉強を会社でやるヒマなんかあるはずないので、なんだか甘えているように思ったわけですね。分からないことは自分の時間を使って勉強してくださいとなるわけです。
人間性のアピールも、転職の場合はあまり意味ないでしょう。なぜなら、会社は仲良しクラブではないからです。もちろん働く人たちとの相性は大切な要素ですけど、結局は仕事をしておカネになってナンボの世界じゃないですか。
同じように、積極性や意欲だけあっても、能力やスキルが追いついていなければ、ちょっときついと思います。
学歴も、大手企業やコンサルティング会社などは別でしょうが、転職時には参考程度ではないでしょうか。なぜなら、学歴は過去の実績であり、今や会計制度だって原価(簿価)主義から時価主義に移行しましたから、現時点で何ができるかのほうが大切な要件になってきます。
このように採用面接を、「選んでもらう」という受け身で考えている人が少なくないのではないでしょうか。
そうした要素も十分にありますけど、その「選ばれる要件」を相手に任せてはダメなんだと思うのです。
採用面接は、早い話が自分の「売り込み」なのですから、自分をセールスして買わせなきゃいけません。なのに、判断基準を相手にお任せでは、この人が入社したら何を任せられるのかなあと向こうも悩んでしまいます。
この時のポイントは、採用担当者に「コイツを入れたら会社も自分たちもトクする!」と感じさせることです。
昨今のご時世であれば、何といっても「売上げをアップする」あるいは「利益をもっと多くする」でしょうね。すると先方は「どうやって?」と聞いてきます。こうなったら興味を持たれたことは間違いないので、第一ステップはクリアです。
では、その質問に対してどう答えるか。
その人がどんな能力やスキルを持ち、その会社でどのように応用して売上や利益につなげていくかを答えればいいのです。そのためには新卒のように、業界研究や会社研究も必要になります。
実はこれが難しいところなのですが、いずれにしても、選ばれるのでなく「選ばせる」ことが上手な転職の秘訣だと思うのですが、いかがでしょうか。
もちろん入社後は、そのアジェンダなり、マニフェストが実行できなければ、民主党のようにたちまち失望されて、窓際か退職勧告になりかねないですけどね。
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