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2010年9月13日 (月)

ジャングルの掟

 99日のブログに書いた「遵守すべきことの優先順位を変える」ということと、「ジャングルの掟」がよく分からないという人もいると思うので、参考までに、以前に別のところで書いたブログを抜粋して再掲します。

*******

「ハンコ持っていってね。それと、ちゃんとしたコート着ていかないと寒いよ」

 電話でそう言われたことが、ボクのサバイバルのイントロダクションでした。

 アルバイト仕事で死にかけたという人はほとんどいないと思います。仮にあったとしても、不運なアクシデントなど想定外の出来事でしょう。ところが、ボクが遭遇したのは職務上の必然であり、いわば業務上で凍死寸前になったのです。

 今から30年くらい前、学生時代のことです。その頃は、金額の高い深夜の短期バイトばかり集中的にやっていました。そんな頃に見つけたのが、「夜中の交通量調査」。おそらく今でもそうでしょうが、昼間の交通量調査はバイト代が安く、そのかわりに女子学生が少なくない。かくて、ナンパの場みたいになっており、自称硬派のボクとしては不愉快極まりない仕事です。

 でも、「夜中の交通量調査」であれば女子がいるはずもなく、その当時で1万円近いギャラでした。それで電話したら一発でOK。かわりに言われたのが、冒頭の言葉です。

 場所はもう忘れましたが、東京郊外の人家の乏しい吹きっさらしでした。つまり、都内からエラく遠い過疎地です。幹線道路の交通量調査と大気汚染のデータ取りが、もう1人の大学生とボクの仕事でした。やることは簡単で、クルマが通り過ぎれば、手に持ったカウンターでカチリとチェック。それと30分ごとに、大気汚染を調査する風船みたいなものを収納して、新しい風船に取り替えること。

 しかし、クルマなんて1時間にせいぜい1台程度。しかも、真冬。コートの意味が本当に分かったのは夜中の2時頃だったでしょうか。寒くて寒くてたまらず、アゴがガクガク震えるくらいです。

 風が吹きつのる道路脇に置いてきぼりにされた2人のアルバイトは、正直いって、凍死寸前という状況だったのです。

 にもかかわらず、通り過ぎるクルマを待ちながら、カウンターを握りしめ、30分ごとに風船を取り替える。何せ仕事ですから。

 もう1人の学生はボクよりは厚手のコートを着ていましたが、2人でしゃがみながら寒さを堪えているうちに、しばらくして突然、彼が立ち上がりました。

「これじゃ、2人とも死ぬぜ」

 だからといって何をすればいいのか、と思っているボクを振り向きもせずに、彼は歩き出しました。深夜の闇の中に消えていった彼にかける言葉もなく、ボクは相変わらずうずくまっていました。

 それから、20分ほどして、彼は大きなドラム缶を引きずりながら戻ってきました。どこで探してきたかは分かりませんが、うまい具合にフタはなく、その中に廃材を入れて火をつけようというのです。

 じゃあ、ということで、ボクも木片を探して歩き回りました。こうなると、交通量の調査なんてやっていられません。燃えるモノを探せなければ死んでしまいますから。

 凍えた身体が何とか落ち着いたのは、たき火から1時間ほどたった頃です。

 そうこうしているうちに、長い夜が明け、朝の6時頃にボクたちをバイトで雇った会社の人が、クルマでやってきました。おカネの入った封筒を渡され、かわりに領収書にハンコを押す時にも、まだ寒さで手が震えていたことを想い出します。彼らは慣れた手つきですべてを回収すると、「お疲れ様」の一言で去っていきました。

 それからボクたちは歩いて駅に向かい、喫茶店が開くのをしばらく待ち、ドアに「営業中」のフダがかけられた途端に、中になだれこみました。この時に飲んだコーヒーの美味さは忘れられません。身体中が暖まり、駅に人の動きが出てきた頃に、ボクと彼は「じゃあ」といって別れました。

 彼の名前は、おそらく聞いたはずですが、忘れてしまいました。どこからあんなドラム缶を運んできたかも不明です。しかし、彼がいなければ、ボクは確実に凍死、または病気になっていたはずです。

 

 こうした局面で必要なのは、知識でも遵法精神でもなく、むしろ、そうしたものは余計なばかりで、行動には結びつきません。

 何というか、「生存力」みたいなものが必要だと感じたのです。そうした力がなければ、想定外の緊急時にはサバイバルできません。アルバイトにもかかわらず、そんなことを経験させられたわけです。

 誓って言いますが、あの場に彼がいなかったら、このブログもなかったはずです。薄手のコートに自分を包みながら、ただ不運だ不幸だ失敗したと思いながら、気を失っていたと思うのです。

 しかし、彼はそうではなかった。生き延びるためにドラム缶を探してきて、火を焚いたのです。なまじっかの知性なんぞは、こんな場面ではまるきり役に立たない。むしろ邪魔とすら言っていい。彼の強い意思がなければ、本当にボクは死んでいたかもしれないのです。

 真冬で深夜の交通量調査なら想定できることだから、自己責任といわれれば、仕方はありません。ただ、ボクが学んだのは、知識やノウハウやスキル以前に、生き延びるためには強い意思が必要だということです。それは登山や冒険に限ったことではなく、普通の生活の中でも十分にあり得ることなのです。

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