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2010年10月18日 (月)

21世紀人材(6)システム・マネジメント(1)

 21世紀人材のテーマにマネジメントなんて、「何を今さら」と叱られそうですが、では日本語でこれを何と言うでしょうか。

 ごく一般的には「管理」と回答されるでしょうが、ビルやマンションの管理人なら庶務とか総務であり、芸能関係のマネジャーとなると意味がまるで違ってきます。さらに、会社の管理職は本当にマネジメントをしているのでしょうか。

 マネジメントには確かに管理・指導という概念は伴いますが、むしろ「経営」のほうに近いのではないでしょうか。イギリス語でも社長はManaging Directorなんて言いますからね。ともかく、適切な訳語が生まれる前に、原語が先に普及してしまったと考えられます。

 資本主義&自由主義の先進国アメリカですら、マネジメントを発明したのはドラッカーと言われており、日本では1990年代にMBAと一緒にドタバタとビジネス社会に広まってきた言葉といっていいでしょう。

 ですから、生半可に「マネジメントが問題だよ」と語るオジサンたちは沢山いても、実際的なマネジメントの「専門知識と理論とスキル」(クドイようですが、これがスペシャリストの3点セットだと思います)をちゃんと身につけた管理職は、今でも驚くほど少ないはずです。

 だからこそ、ビジネスマンにおける「21世紀人材」にはマネジメントも加える予定ですが、世間にはすでに「マネジメント本」があふれており、ベストセラーも珍しくないので、これについては後でMBA=ビジネススクールで何が本当に学べるかというテーマでご紹介します。

 ここでは、もっと大きな概念である「システム・マネジメント」について紹介します。学問的には「システムデザイン・マネジメント」であり、「プロジェクト・マネジメント」とも言い換えられます。長いから省略したわけではなく、この2つの意味をまとめて「システム・マネジメント」としてみました。

 そこで、まず想起していただきたいのは、製造業です。これに関連する学問分野は理系における技術の研究・開発が中心に見えますが、製造の現場では生産工学や生産管理といった分野が主流になります。材料工学も含めたほうがいいし、資材・物流管理も大いに関係してきます。

 つまり、いくら素晴らしい製品を発明しても、数多くの製品を高いレベルで均質に、かつローコストで生産するためには別の技術が必要になるということです。

 何でもコンベアに乗せて「流れ作業」の分担が必ずしも優れているというわけではなく、近年では「セル生産方式」として、逆にコンベアを短くして作業を集約する方法も品質面で高い効果を上げているそうです。

 いずれにしても、モノを量産するためには、部品の構成から組み上げなどのプロセスの合理化や最適化が欠かせません。たとえば部品をあまりに小さくすると、運搬や管理は楽でも、組み上げに時間がかかり、ミスも増加します。かといって大きくすれば、その部品の点検や品質管理にそれなりのコストや時間がかかることになるわけです。

 物流も含めた部品の補充体制では、倉庫経費や在庫負担という経済も絡んできます。トヨタのカンバン方式(ジャスト・イン・タイム)は、それを抜本的に改善した生産システムといえるわけですね。

 というわけで、要するに、モノの生産には研究・開発だけでなく、それを合理的・効率的な生産工程に置き換えるという、別分野の技術も要求されるわけです。

 では、ホワイトカラーの組織や仕事で、このような生産工学があるでしょうか。

 ビジネスプランは研究・開発にあたりますが、それを運営するための組織づくりは旧来の体験を踏襲してきました。もっぱら戦前の軍隊が基本であり、チームを作って責任者を置くというピラミッドの積み重ねです。これは大企業の組織図を見ても、極端な違いは見つけられません。

 これまでの日本のように、同じ言語を使い、均質で同程度の教養を持つ人が多い国では、ホワイトカラーの仕事に生産工学は必要なかったのです。それでも納期や品質を厳守できたのは、「みんなで頑張れば、みんなが豊かになれる」という共通意識があったからです。無理なスケジュールも徹夜の突貫工事で何とか実現できました。

 それはそれで大変な国際競争力であり、だからこそ成長発展できたのですが、ならば管理職のスキルって何なのでしょうか。みんなと仲良くなるために「飲みコミュニケーション」の主催ですかね。従来型の管理職に若い人たちが不満を持つのは、やはり専門知識・理論・スキルに欠けた、単なるピラミッド組織における特定の「立場」にいる人に過ぎないからです。

 それはさておき、近年になって、そんな日本特有の国際競争力には期待できなくなってきました。社員相互のコミュニケーションや意識に格差が生まれ、会社や仕事に対する姿勢も多様です。また、仕事自体の高度化によって、技術も含めてタコツボ型の専門化が進行しています。こうした専門を連携するポジションや役職が必要なのに、それに対応できる人材もいません。

 もっと言えば、これからは職場に外国人も加わってきます。

 また、日本はこれまでのような最終製品ではなく、水処理施設や原子力発電所、新幹線といったインフラを海外に輸出しようとしています。

 こうしたインフラは巨大な施設であると同時に、大規模なシステム(系)ですから、機械などはもちろんですけど、現地の文化風土などに合わせた組織や制度の設計も必要となるはずです。

 エジプトのピラミッドは、たとえば2万人の奴隷が20年をかけて作ったとして、ではどのように作業を分担して、どんなプロセスで進めていったのでしょうか。平たく言えば、システムデザイン・マネジメントは、それを組織・制度・作業プロセスとして立案して、運営・管理していくことです。

 いわば、人間系の生産工学・生産管理の専門家が、これから必要になるとボクは考えているわけです。

 5~6人の部下をいかに戦略化していくかという議論はあちこちで聞かれますが、こうした大規模で異文化、多文化も含むシステム(組織や制度づくり)は、それこそ専門知識・理論・スキルがアタマの中にちゃんとないと試行錯誤の連続となります。学校ならそれでいいのですが、企業の実務でそれでは損失に直結します。

 このため、アメリカでは「プロジェクト管理」のソフトウェアが開発されており、1日停止するだけで莫大な損失が出てしまう原子力発電所の効率的なメンテナンスなどにも使用されています。

 技術や施設やビジネスだけでなく、実は医療保険や年金など、社会全体にかかわる大規模なシステム=制度もあります。政治や行政、地方自治もまったく同じで、これは文系における生産工学や生産管理といえないでしょうか。企業という組織だって同様です。

 そして、こうした制度の多くが、超高齢化と、少子による総人口の減少、社会の質的変化(国際化も含めて)によって金属疲労を起こしていると思うのです。その再設計は政治家や官僚の仕事とされていますが、その人たちに果たしてシステムデザイン・マネジメントを学んだ人がいるでしょうか。

 だからこそ、目先の問題だけに対応した予算分配に矮小化された「対策」となって、抜本的な「政策」が生まれてこないのです。

 こう説明すれば、「21世紀」の理由がご理解いただけるのではないでしょうか。

 そして、特に行政に限れば、これは「政策学」となるわけですね。

 ちょっとややこしくて長くなったので、具体的な情報は次回で。

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