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福助くん その4

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福助くん その2

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福助くん その1

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2010年11月22日 (月)

ロボット産業

 このところ、京都の某大学でロボット研究室の取材を続けています。

 いやあ実に面白くて、日本の技術はここまで来たかと感動させられました。

 要するにロボットというのは、クルマと同じで総合的・融合的な技術なんですね。機械工学も必要だけど、それをコントロールするのが制御系であり、電子・電気工学も必要になります。材料だって工夫しないと思うような機能が実現できません。これからは化学も駆使するようになっていくはずです。

 こういう分野は、大学では「学際」系となります。文科系の経営学や商学、総合政策や社会学・社会科学部と同じですね。いろいろな分野の専門科学を横断的に活用する。そのためには「いろいろな分野」がそれなりに発達していることが大前提となります。

 日本のクルマ産業が世界をリードしてきたのは、それが背景にあったからで、同じようにロボットづくりも、日本の多彩な科学技術と職人技が支えているわけです。

 もちろん将来性の高い有望な分野ですが、ボクたちは大きな誤解もしています。

 たとえばテレビでクルマづくりのラインに、自動溶接を行う腕だけのロボットが登場しますよね。あれだけを見ると、クルマの工場では数多くのロボットが動いており、すでにほとんど自動化されているように思います。

 であるなら、なぜ自動車会社は新興国に工場を新設したり、移転するのでしょうか。もし産業ロボットが縦横無尽に活躍しているのであれば、日本国内でも50万円のクルマが作れるはずではありませんか。

 つまり、ロボットを作る、あるいは維持運営していくコストはまだまだ高く、というより、人間の労働がかかわる部分が圧倒的に多く残されているのです。だからこそ、製造業は人件費の安い国にどんどん移動しているわけです。

 ここから導き出される結論は、日本のロボットは、その技術は別にして、まだまだ産業に十全に貢献してはいないということです。中でも多目的で広く活用できる、汎用ロボット分野は始まったばかりといっていい。だからこそ研究開発していく意義や面白さもあるわけですね。

 そうした研究によるプロトタイプから、ボクたちメディアはあたかも夢のような世界を描きます。そのほうが素人にも分かりやすいからですけど、このシーズ(種)が花咲くまでに、実は容易でないプロセスを経なければなりません。

 最も必要なのがカネですけど、そのロボットを購入して使う会社や人間が少ないと想定されれば、誰も投資しません。そして、ほとんどのシーズは、そのおカネがないと最初の双葉が出ないのです。iPSにしても、すぐに臓器や角膜などの再生が話題になりますけど、実用化にはまだまだ研究の蓄積が必要です。

 さらに、1台を特注すれば高価でも、量産化すれば価格は劇的に安くなります。こうした「経済性」が見込めないために、世に出なかった先端技術はかなりあるでしょう。

 ただ、それ抜きでもロボットづくりは純粋に面白いだろうなあと思います。学生諸君も「オレは機械は得意だけど電子系はちょっと」なんてタコツボ的なことを言っていられませんから、いろいろな分野を自然に勉強することになります。

 ロボットはこのように日本の産業を飛躍的に発展させる可能性や、学生の勉強を多角化・総合化させる効果もあるのですが、こと実用化に関しては世間的な理解とカネ=投資が不可欠なのです。

 いよいよ本題ですが、縮小する日本経済のもとで、このような投資をする度胸のある経営者がどれだけいるかとなります。いるとしても、将来性がほぼ確実な段階でないと無理でしょう。

 しかし、それではシーズが具体的な実を結ぶ以前にしぼみかねません。

 では、何が必要なのか。それがベンチャーなんですね。資本はエンジェル・ファンドでも何でもいいけど、若い人たちが独立して事業化していくことが必要なのです。

 もともと発明なんて、小さな研究室から生まれてくるものです。それをカネになるとスケベ心を持つ野心家があれこれと資金を調達して支え、事業化して初めて世の中に普及する。そういうモノやコトが100ほどもあって、そのうち1つがやっと大成功して、数多くの雇用につながっていくのです。

 そうした99の失敗を(現実にはそれ以上でしょう)、今の日本は容認できない経済環境にあります。

 本来的には、数多くの会社がどんどんロボット開発に資金提供して花が咲くのを支援しなきゃいけません。福祉や介護も大切だけど「明日のための投資」も欠かせないのです。

 でなければ、縮小再生産の繰り返しで、どんどん日本の産業は地盤沈下していき、ついには技術者も現場の熟練職人もいなくなって、回復不能な状況になるでしょう。そこから国を建て直すには半世紀くらいはかかります。

 そうならないために、一つは各種のロボット技術の将来的な経済性を客観評価することが必要ですよね。次に、事業化の方向性と収益予測。

 そんな屁理屈より以前に、ベンチャー・スピリットを持つ文科系が、ロボットの研究室に参加すべきではないでしょうか。

 研究者には叱られそうですけど、「先生、これはスゴいビジネスになります。ベントレーもキャッシュで買えまっせ!」とか何とか励ますような文科系がいたほうがいいのではないでしょうか。

 超ベストセラーになった、野球部の女子マネジャーのドラッカーのロボット研究室版です(モノカキの嫉妬心から超省略しました)。

 大学院のMOTやMBAの学生が研究開発のゼロ段階から参加すれば、日本のロボット産業は一気に大化けするのではないでしょうか。それだけの技術開発力が今の日本にはあります。

 これを宝の持ち腐れにしないようにするのは、まさに文科系の仕事ではないかと思うのです。

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