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2010年12月10日 (金)

感情の問題

 ある俳優が、太宰治の『人間失格』を読んで「大爆笑しました」と語っている記事を読んで、ボクも大笑いしました。そうだろうなあ、と思ったのです。

 ボクは昔からひどくナマイキな子供だったらしく、早い時期から、いくら理屈や論理が正しくても、自分を嫌いな人たちは絶対に合意しないことを知っていました。コミュニケーションというのは相互の関係性、要するに、その人の好き嫌いに大きく左右される。だから、純粋で公平な話合いなどあり得ないと考えるようになったのです。

 高校あたりになると、思春期もあって、自分は何者なのか、という自我に悩まされました。こういう時期に太宰治の小説はピタリとフィットするんですね。それで彼の作品はほとんど読みましたが、特に『人間失格』は感動というか、自分のことだと思いこむことができました。

 けれども、そういう自我はどんどん膨張していきます。特に、人に好かれたいという気持ちが強くなる一方で、それに適応できない自分もいる。人に好意を持たれないと、話を聞いてもらえないのに、ボク自身はそういうことができない。ホントに悩みました。

 だったら、それに向き合って小説でも書こうと、それなりに努力はしましたが、社会との断絶はますます大きくなって、学生の時には半年以上、誰とも会話しないで過ごしたことがあります。

 それで得た結論は、人間の喜怒哀楽はむしろ有害なものではないか、ということです。そして、他人に好かれたいと思うから失望するのであって、好かれたいと思わなければ、そんな感情にとらわれることもない。テレビタレントにもならない限り、それでも社会生活は送れるはずだと。

 そういう感情のフィルターを取り去ってしまうことで、それまでのモヤモヤした悩みを次第に解消することができたのです。人間の活動を、あたかも自然科学のように動きだけで考える。人間というのを葉っぱや石ころとして、質量と移動距離や時間で判断するわけですね。どんな仕事をしたのか、これから何をするのかが大切で、人間に対する感情はそれこそ勘定にいれない。

 でなければ、ボクは部屋の外に出ることができなかったのです。

 それから長い期間を経て、『人間失格』を爆笑した人の話を聞いて大笑いできるようになりました。ちなみに、そう語った俳優は若い頃から社会に出てアルバイトなどで働いてきた苦労人です。そういう人から見れば、『人間失格』なんて甘えん坊の屁理屈と肥大した自我のカタマリに見えるのは当然といっていいでしょう。

 ただ、今のようにハイテク全盛になってくると、そして機械やコンピュータが発達してくると、社会全体が、ボクが持っていた「自我」みたいなものを持て余すようになってきます。経済や社会の発展段階では無視できたものが、今のように人間しかできない仕事だけを人間がやるようになると、無視できないものとして浮上してくるわけです。

 一人の人間の内的葛藤や心のありようが、実は社会全体が抱えているものとして普遍化されてくれば、ヘタするとボクのように「引きこもる」ようになりかねない。それが今のニッポンなのかなあと。

 すでに『キャリア・チャレンジ2009−2010』(日本経済新聞出版社)でも書いており、次の「21世紀人材」でも詳しく紹介しますが、だからゆえに今後は「心理学」が大切になり、ウェイトが高まっていくでしょう。その萌芽は占いが流行していることでもよく分かります。占いが当たるかどうかなんてことより、自分の悩みや葛藤を他人に聞いてもらい、たいしたことではなくてもアドバイスが聞きたいのです。

 逆にいえば、社会全体が、そういう人間心理に対する配慮を経済発展の中で失ってきたことになります。

 だから、どうする、というのでなく、日本を「住みやすい国」にするのは、おカネや環境という要素だけではないのだと。それが、次回で紹介する新しい経済学的な視点につながってくるわけです。

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