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福助くん その5

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2010年12月 9日 (木)

気分の時代

 かつて「ポジティブ・シンキング」なる言葉というか本が売れました。何のことはない、昔からある「前向きに考える」を英語にしただけなんですけど、昭和と違って平成という時代は、ずっとこういう「気分」に人が群がってきた感じがします。

 だから、手を変え、品を替えて「こうすれば幸せになれる」「こう考えれば良くなる」なんていう分野の本が絶えることがないようです。落ち込んでいたら何も始まらないので、それはそれで悪くはありませんけど、それに方法論がついていかないと、「ちょっといい気持ち」だけで終わってしまう。

 そんなことばかりのカラ回りが、今という時代のような気がします。

 考えてみれば、1990年代初頭のバブル崩壊以来、小さな好景気はあっても、大きな不景気がおよそ20年に渡って続いてきました。少子高齢化に総人口の減少など、状況を冷静に見れば見るほど明るい要素がない。昭和にはあったはずの未来や希望は、みごとにケシ飛んでいます。だから、あーしてこうして、いつかこうなろうという将来像から、夢の部分は次第になくなっていきました。

 いつか良くなる、なんていう希望を現実がどんどん打ち砕いてきた歴史といっていいかもしれません。

 このため、バブルを体験した中高年以降のメンタリティと、それより若い人との間に大きなギャップがあるように思います。だから「海外に飛び出せ」「冒険をしろ」といくら言っても、そりゃ遠吠えに聞こえるのは当然でしょう。

 その一方で、ずっと明るさが見えない人生なんて誰だってイヤですから、何とか気分良くなりたい。そうなれば、現実なんかテキトーにしておいて、ネットとかゲームのデジタル世界に没頭する、あるいは宗教か精神主義か、いずれにしても気分のいい状態を求めるしかないじゃないですか。それが刹那的だからって何が悪いのか、と。

 そんな「気分」に圧倒的な追い討ちをかけたのが政治ですよね。小泉さんが総理候補として登場してきた時には、「やってくれるかもしれない」と信じました。郵政民有化の意味なんてどうだっていいんです。ホリエモンなど、若手の実業家たちも華々しくて、オレだっていけるかもなんて思った人も少なくなかったはずです。

 ところが、フタを開ければ貧富の格差拡大に、相次ぐヒルズ族の逮捕ですからね。

 民主党政権もそれとほとんど同じ失望を国民に与えています。

 そうなれば、ボクたちは「気分」に走るしかないじゃないですか。

 かくて、市場は「気分消費」に覆われているとボクは思います。社会分析はもちろん、理屈や理論なんかどうでもいいんです。「分かった気になる」も含めて、「気分」さえ良くなるのなら、そっちが正解なのです。

 こんな不況期は「機会経費」が低下するから、大学院などで勉強したほうがトクだよと言っても通じません。景気のいい時は働いたほうが大きな収入が得られるので、大学院で勉強すると、その学費と時間経費との差は大きくなりますが、不況期には収入が上がりません。差が相対的に小さいのだから、今こそ自分の将来に渡る人材価値を高める投資をすべきなのですが、これは理屈であって気分ではないので、まるで通じないわけです。

 そのかわりに資格であれば、合否は別にして、少なくとも前向きな「気分」にはなれる……。

 アメリカでは実際にMBAなどの入学者が増加していると聞きましたが、日本の場合は社会的評価がまだ低いこともあってか、決して理屈や理論通りにはいかないことも見逃せません。けれども、そこで冷静に考えれば、勉強がムダになるはずはないのです。

 こういう「気分」という心理を鋭く分かっている人もいるわけで、たとえばハロウィンなんて面妖なアメリカのお盆が日本にも上陸して習慣になりつつあります。これは、いい気分にしてくれる「お祭り」が日本には足りない、あるいは既存の祭りが老朽化・陳腐化していて若い人には届かないからです。

 だから、商品も流通業もサービスも、顧客の「気分」が良くなることが、その機能や価格を超えて大切なことなのです。ここを間違えると、絶対に失敗します。

 売れる本を書きたいのであれば、第一に分かりやすいロジックで、漢字をできるだけ少なく、長い文章も避けて、かつ絶対的に「気分」が良くなるものでないと売れません。いくら事実だからって、カネ払ってまで苦労して読み込んで不愉快な気分になれるかよ、って感じですね。

 しかし、「気分」は常に一過性であり、方法論へと発展するケースはマレです。

 そこが大きな問題なんだけど、時代を覆う空気がそうそう簡単に変わるものではありません。

 さて、この「気分の時代」に何を仕掛けて、どう問いかけていくべきかを、目下、思案中なのでございます。

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