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2011年1月29日 (土)

ジュネーブサロン2011雑感(4)

 腕時計は、ご存じのように機械式とクォーツに大別できます。セイコーの「スプリングドライブ」というハイブリッドもありますが、一般的には機械式からクォーツに進化してきたと認識されているように思います。

 そうした考え方はずっと以前の常識であり、今ではムーブメントを機械工学で作るのか、それとも電子工学をベースにするのか、で分けたほうが正解ではないでしょうか。つまり、機械式ムーブメントという500年以上の歴史を持つ系統樹が、1970年代になって2つに枝分かれしたのであり、クォーツが電波時計を生んだように、機械式時計もまったく別種の進化を続けています。

 そして、この機械式のおそらく最先端ではないかとボクが考えるのが「リシャール・ミル」というブランドです。デビューが2001年、つまり21世紀になってからというのも象徴的ではありませんか。しかも、最初からトゥールビヨンをラインナップしていましたが、古典的な技法ではなく、「時計界のF1」をコンセプトとして、最先端の素材や新しいテクノロジーをふんだんに導入していました。

 もっと驚かされるのは価格で、今年のジュネーブサロンでは600万円台が最も安くて、3000~4000万円以上の時計もちっとも珍しくないのです。中には宝飾をセットしたモデルもありますけど、そうでなくても家一軒分を上回るようなお値段のモデルがあります。

 メチャ高ですけど、それだけのテクノロジーと希少性による高い価値があって、みんながそれを認めるからバックオーダーをかかえるほどの人気を維持してきたわけです。

 では、どんな最先端技術なのか。

 このプログは宣伝ではなく、メカを説明しても長くなるので、ケース厚が僅か8・7ミリという超薄型手巻きトゥールビヨンのニュースリリースから用語だけを列記します。「チタン製地金」「可変慣性フリースプリング・テンプ」「高速回転バレル」「ギア・ブロックによる安全装置」「ファンクション・セレクター」「トゥールビヨン・ケージの軸受け石にセラミックを使用」「ブリッジにグレード5のチタン製スプラインネジを使用」などなど。

 その詳細は時計専門誌などを読んでいただきたいのですが、2001年にデビューした当時から、「ハイテク機械式」と呼ぶにふさわしい時計だったのです。

 老舗の時計ブランドは懐中時計の頃からの技術を継承して改革・改善しており、新しい調速脱進機構にも果敢に挑戦しています。フィリップ・デュフォー氏は逆に、敢えて昔の技法の継承にこだわった時計づくりを続けています。

 ところが、リシャール・ミルは、それこそ大学の機械工学の研究室で新しい時計を作ったようなものと考えられます。どちらがどうの、ではなくて、そんな方法もあり、こんなやり方だってあるということです。

 新作の「RM038トゥールビヨン、バッバ・ワトソン」では、ムーブメントをチタンのバー(ロッド)が支えており、ショックアブソーバーの役割を果たすワイヤーも付けられているので、おそらく建築工学も導入されていると思います。

Rm038_front

 さらに驚愕させられるのは、超複雑機構であるトゥールビヨンの時計を、有名なFIドライバーやテニス選手がレースや試合で腕につけてきたということです。この新作も、製品名にあるように、アメリカのプロゴルファーがラウンド中につけると言われました。「この人のドライバーは飛ぶんですよねえ」と日本のプレス担当者は語っていましたが、これは機械式時計をちょっとでも知っている人には仰天することなのです。

 機械式時計はテンプの往復運動で定時性を確保しており、このテンプの軸はコンマ数ミリという細さです。その軸をインカブロックという耐衝撃部品が支えてはいますが、強いショックを与えれば軸がズレて動かなくなります。だから、「ゴルフなどの時には外したほうがいい」というのが常識ですけど、それがアナタ、金庫なんかにしっかりとしまっておきたい超高価な超複雑時計のケージがぐるぐる回るトゥールビヨンでやってしまうというのですから、恐れいりました。

 以前に、リシャール・ミル氏(オーナー・ブランドなので)は、オーバーホールで戻ってきた時計が傷だらけだと、むしろ満足そうにしていたと聞いたことがあります。いくら高級複雑時計だろうが、時計は使ってナンボじゃないか、国宝みたいに扱ってどうする、という心意気なのでしょう。

 ブレゲが発明した時計技術から隔絶したブランドに見えますが、それでも機械式時計としてのルールやコンテクストは継承しているはずです。こういうところが、スイスの時計産業の厚さというか深みなんだろうなと関心するわけですね。

 ボクたちにはとても手が出ない価格の時計ですけど、内部を見れば見るほどメカ好きは惚れるに違いありません。

 こういう時計もあるんだということで、ご紹介しました。

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