だから国家目標に!
2月3日に「第2の『アポロ計画』」、2月4日も引き続いて「ヒト型汎用ロボット」というタイトルのブログで、ロボットを国家目標にしようと提案しました。
それから約2週間後の本日、2月15日付け日本経済新聞に「ヒト型ロボ、宇宙ステーションに」という記事が掲載されていました。テレビでも紹介されていましたが、ボクは「ホラみろ」と思うと同時に、今こそビッグチャンスなのになあと歯痒く感じています。
報道によれば、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と東京大学、それに電通が共同して国際宇宙ステーションで活躍できる国産ヒト型ロボットを常駐させる計画であり、2013年にも打ち上げるとしています。機能的には宇宙飛行士の健康状況のチェックや、地上からの連絡を伝えるなど「コミュニケーション」をベースにしているので、何も「ヒト型」である必要はないように思いますが、今の段階での批判は足を引っ張ることになりかねないので遠慮します。
ただ、せっかくの素晴らしい計画なのに、東京大学と電通だけの共同というのは実にもったいない。たとえば大学の研究室でも、様々なロボットの開発が活発に進められているので、もっとオープンに参加できる環境にすれば、この計画を超えた機能を持つヒト型汎用ロボットが可能になるはずです。
そこには特許や、技術や発明の権利だとか、いろいろな人間的・社会的要素が絡んでくるので、単純に「この指止まれ」とはいきません。しかし、先端技術はどこかで集合させないと現実の製品にできないわけです。
だからこそ、ボクは「国家目標」にしようと提案しました。
言い出しっぺは東京大学と電通でもいいじゃないですか。後は政治家が出ていって、日本の優れたロボット技術に「集まれ」と声をかければいい。政治家というのは、まさにそのための存在であり、「国家目標」という大きなスローガンを今こそぶち上げなければ、チャンスをみすみす逸してしまうことになります。
願わくば、ボクのブログなんかどうでもいいので、「ヒト型汎用ロボット」に現政権が注目することを祈ります。さもなければ、中国とアメリカの共同研究に追い越されてしまいます。そうなったら、日本が製造業で浮かび上げる日はもはや永遠に来ないでしょう。
それより何より、日本と日本国民が全力を挙げて取り組む「国家目標」の設定とアピールは、必ず日本全体を元気にするほか、世界からも注目を集めることになります。東京・大田区や東大阪の中小製造業も再び活況になるはずです。
こんなに単純な理屈が何で分からないのだろうと、ボクは本当に悔しく思います。
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