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2011年2月14日 (月)

手を貸しましょうか?

 電車のホームから視覚障害者が転落死した事件をきっかけに、これまでのブロックを、より鋭い凹凸を持つものに変更した駅があるとテレビで報道していました。あの黄色いボコボコは、ボクは足の疲れを取るものだと思っていましたが(冗談です!)、それでも靴底で感知しにくく、電車が来る側も曖昧だったそうです。

 普通なら、「そりゃいいことだ。どんどんやるべき」と思うでしょ。現場をチェックした視覚障害の人も「これなら前より分かりやすいですね」と賛同していましたが、ボクの見方はちょっと違います。

 というのも、2009年に視覚障害者用の道路横断帯(エスコートゾーン)を研究している成蹊大学の大倉元宏教授を取材したことがあるからです。ボク自身は、それまで科学と人間工学が発達すれば、視覚障害者でも自由に外を歩き回れる社会が実現するだろうと考えていました。ところが、聞いてみると、やっぱりそれだけでは不十分なのです。

 まず、機械に完全に頼っていたら、莫大な費用が必要になるではありませんか。ただでさえ税収が少なく、国の借金も膨大なのに、福祉でそんなに予算を出せるはずがありません。それでも科学が発達すれば何とか、と食い下がるボクに教授は「どんなに優れた支援設備や機器ができたとしても、だから手助けは不要という理屈にはなりません」と言われたのです。

 つまりですね、いかに科学が発達しても、健常者による「手を貸しましょうか?」という一言がない社会は、やはり視覚障害者にとって不自由ということです。「けれども、ほとんどの人は視覚障害者にどう接したらいいか分からないですよね。小さい頃から付き合う機会なんてなかったわけですから」と教授は付け加えました。

 このため、テレビ報道では触れていませんでしたが、ホームから落ちるのは視覚障害における一種の「洗礼」といっていいほど珍しいことではないそうです。

 申し訳ないのですが、ボクはそんなことはまるで無知であり、考えたこともありませんでした。ましてや、「手を貸しましょうか?」なんて言った経験なんてありません。

 これは、視覚障害者だけでなく、身体障害者や車イスに乗っている人たち、そして高齢者についても同じことが言えるでしょう。

 ボクたちにとって、こうした人たちは完全に視野の外にあり、おそらく行政ではお荷物扱いになっているかもしれません。だからこそ福祉予算を削るなんて心ないことを平気でできるわけですね。

 しかし、誰だっていつか、このような障害を背負う可能性を否定できません。そして、誰でも必ず年を取って身体がうまく動かない老人になります。そうなって初めて自分の不自由を知るわけですけど、健常者たちはそれを想像さえしないで、まるで今の状態が永遠に続くかのごとく考えています。

 こういうことを、大倉教授の研究室で教えられました。

 だから、ホームのブロックがより便利になったことは歓迎すべきですが,それによって逆に「だからもう手助けはいらない」とみんなが思うことを危惧してしまうわけです。しかし、テレビというのはそこまで深く取材できるメディアではありません。

 ボクは足を痛めてから杖を常用しているのですが、それで分かったのは通勤時の雑踏の恐ろしさです。特に東京・品川駅はすごいですよ。肩がぶつかっても、他人をよけようとしないで改札に突進していきます。みんなと逆方向に行こうものなら、ほとんど障害物扱いです。

 以前に『不機嫌な職場』という本が話題になりましたが、不景気が続いているせいか、国全体が不機嫌になってきたようです。

 だから、白い杖をついている人を見かけたら、たまには「手を貸しましょうか?」と言ってみましょうよ。それだけで、自分も優しい気分になれますって。たったそれだけのことが、これまでなぜできなかったのかと、ボクは自分を恥じています。

 遠いアフリカの子供たちを助ける募金も大切でしょうが、その一方で身の回りのことには冷淡というのは、どこか人間としてバランスを欠いていませんかねえ。

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