笠木恵司の主な著書

  • キャリア・チャレンジ2009-2010
  • 資格試験合格後の本
  • 学費免除・奨学金で行く大学・大学院進学・休学・留学ガイド
  • 価値ある資格厳選200
  • インターネットでMBA・修士号を取る
  • 腕時計雑学ノート
  • 「国際標準」ビジネス資格完全ガイドブック
  • 日本で学べるアメリカ大学遠隔学習プログラム
  • テレビ局完全就職マニュアル
  • 資格の達人
  • MBA入学ガイドブック
  • 学んで! 遊んで! 役に立つ! インターネットキャンパス
  • 日本で学べるアメリカ大学通信教育ガイド

お気に召したら、ポチっと↓

  • 笠木恵司のブログ

福助くん その6

  • D_p1000397_s
    福助くん、9歳の秋です。 ちょっと長めの散歩をして、世田谷公園へ。 紅葉と福助をご覧くださいまし。

福助くん その5

  • 赤いサルビア♪
    2010年秋の福助くん。とある週末に埼玉県所沢市にある航空公園に行ってきました!

福助くん その4

  • 1 毎年恒例の・・・
    今さらですが、今年の花見の福助くん。ご近所の目黒川に行ってきました。

福助くん その3

  • 1 田舎に行ってきました!
    飼い主の田舎に行ってきた福助。うららかな春を迎えた大自然のなかで、いつもと違った表情に。

福助くん その2

  • 定位置
    平日は会社にいる福助。こんな感じの毎日です。

福助くん その1

  • 5djustice3f5d5575e032a1
    笠木の飼い犬。甘えん坊でちゃっかり屋の8歳。雄。

« 21世紀人材(14)公民連携 | トップページ | 尋問の技術 »

2011年2月24日 (木)

年功序列

 社会人のキャリアアップに関する取材・執筆を続けていて、つくづく感じるのは、年功序列こそが、見えない「ガラスの天井」であり、諸悪の根源ということです。

 1990年代から、文部科学省では大学・大学院への社会人入学を推進してきました。おかげで入学者も年々増加して、大学院では年間1万7000人が入学する規模になっています。その一方で、大学学部の入学者は早々にアタマ打ちとなり、今では年間3000~4000人規模ではないでしょうか。

 この学部のアタマ打ち傾向が、実は年功序列という厚い壁を象徴しています。ボクは一度調べたことがありますが、高卒で会社に入社後、夜間の大学を卒業しても、その会社での待遇が変わることはほとんどありませんでした。

 では、転職ならどうか。この場合は、やはり大卒のほうが有利です。しかしながら、たとえば高卒後に銀行やら大企業に就職した場合、転職先がそれよりランクアップすることは現状ではあまり考えられません。転職時に大卒という学位は活用できても、今度は銀行や大企業のような給与や待遇や安定性を期待しにくいというわけです。

 こうしたことから、一時期は夜間学部に通学する社会人が目立ったものの、急速に萎んでしまったとも考えられるのです。特にインセンティブが期待できないのであれば、頼りになるのは純粋な向学心だけ。これでは増加するはずがありません。

 その一方で、看護師さんは例外です。以前は短大卒、専門学校卒が多かった業界ですけど、急速に4大卒の看護師が増加して、先輩や管理職もやはり学士号が欲しいという動きが出てきたのです。ただし、こうした職務分野は全体として見れば数多くはありません。

 では、大学院はどうでしょうか。学位的には4大よりも上位です。けれども、文系の場合は、MBAですら取得後に給与が上がるなど機動的に処遇されているとは言いにくいのです。とはいっても、大学院は専門職大学院があるほか、専門分野が多く、部署の異動によって必要になった新しい知識やスキルを学べるという実利的なメリットはあります。だからこそ学部に比べて入学者が急増してきたと考えられます。

 でもね、やはりMBAを取ったからといって、先輩を追い抜けるという大会社は決して多くないと思います。国税庁が毎年発表している「民間給与実態統計調査」でも、年功序列賃金と女性差別は明らかです。大企業の動きは中小も追いかけますから、日本全体が年功序列となっており、これを不況下でも維持するためには、どうしたって新卒の雇用を抑制するとなるではありませんか。

 つまり、硬直化した年功序列組織の中では、最後の学校を卒業して就職する段階がすべてであり、だからこそ新卒の早期一括採用をやめることができないのです。つまり年功序列が、通年採用化を阻んでいる病根とすらいえるわけですね。とすれば、卒業後のキャリアアップなんて幻想ではないかとなります。これに不況とデフレと給与減少が加われば、大学院に行こうという意欲が減退するのも当然です。

 ボク自身は、大学院で学んだ社会人がきっと企業や組織や社会を変えると期待していましたが、どっこい年功序列という既得権はそうそう簡単には壊せなかったようです。社会人の学びやキャリアチェンジ、キャリアアップを長く支援してきたボクとしては、正直いって徒労感すら覚えますが、学んでいる社会人の意欲や志は高く、成功例だってあるほか、新しい動きも感じられます。

 そして、こんな世界でもマレな年功序列を日本は続けてはいられなくなるでしょう。

 たとえば外資系では複数の転職経験は常識的です。マネジャー・レベルになれば、転職して成功したことが次のキャリアになるとすらいっていい。当然ながら、MBAだって評価されて、それを理由にした昇進だってあり得ます。

 外国人の新卒を雇用する会社が増加してきたように、日本の国際化はボクたちの想像以上のスピードで進展しています。その中で、いい年をしたオッサンが会社で新聞を読んでいるだけで高給をもらえるような制度がいつまでも存続できると思いますか。

 ボクは、コトここに至って、ようやく年功序列の抜本的な改革が図られていくと考えています。でなければ、せっかく入社した優秀な外国人もすぐに退職してしまうでしょう。

 だから、若い人たちや中堅は、やっとビッグチャンスが巡ってきたと考えるべきだと思います。社会に出てから身につけた学歴やスキルが正当に評価され、待遇や給与にも機動的に反映されれば、もっと勉強するようになり、仕事だって意欲的になります。その結果として、会社は自ら考える組織として常に変化し、時流に適応していくでしょう。それがまるでできなかったから日本経済が停滞を続けたわけで、GDP低下も、年功序列が必然的に生み出した結果としか思えないわけです。

 その意味では、たとえば「MBAは頭デッカチ」という批判は、旧世代による既得権の防衛を意図した言葉ではないかと思います。いずれにしても、こんな年功序列をいつまでも続けていけるはずがありません。早晩、日本の会社は外資系のように雇用が流動して実力主義・成果主義になっていくでしょう。

 その時になって慌てても遅いですから、5年スパン程度で自分を高度化・専門化するプランを立ててキャリアアップを本気で実行することをオススメします。

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

人気ブログランキングへ

携帯の方はこちらからポチッと↓

人気ブログランキングへ

« 21世紀人材(14)公民連携 | トップページ | 尋問の技術 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

教育・学校」カテゴリの記事

ビジネス・キャリアアップ」カテゴリの記事