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福助くん その6

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福助くん その5

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    2010年秋の福助くん。とある週末に埼玉県所沢市にある航空公園に行ってきました!

福助くん その4

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福助くん その3

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福助くん その2

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福助くん その1

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2011年6月20日 (月)

「学校歴」の呪縛

 何度も指摘してきたように、同世代の半分以上が4年制大学に進学しています。そうなれば、学士号の価値もインフレして、大卒なんか珍しくなくなる。だから、公平平等な実力社会になるじゃんと、ウブなボクは勝手に想像していたのですが、現実は違いました。

 むしろ、高偏差値のブランド大学に不合格だったから、自分はその大学生より劣っているというコンプレックスを持つ学生が少なくないというのです。おじいちゃんたちから見たら「ほお大学生か、お前が」なんて、とにかく大学入学だけでもメデたいことなのに、本人から見れば、東大・京大に早稲田・慶応などを頂点としたピラミッドが厳然とあって、それがあたかも能力とイコールのように感じるわけです。

 つまり学歴から「学校歴」になってきたのです。18歳から20歳程度の若い人にとって、それ以外の指標はスポーツかアートか、それともダンスか演劇か漫才程度なので、巨大掲示板で大学のレベルが云々とつまらないことを取り沙太されるのも仕方ないかもしれません。

 けれども、それをあまりに気にした劣等感は、自分をダメにするばかりです。こんな大学を卒業してもロクな就職先がないと諦めてしまえば、大学に足を向ける意欲も減退してしまいます。これが最も危険なことで、結果的に偏差値の差が能力差にほかならないことを自ら実証してしまうわけですね。

 社会に出たらすぐに分かるように、出身大学とビジネスの能力は必ずしも一致していません。にもかかわらず、大学の名前を異常に気にする会社は成長性に乏しいと考えて間違いはないでしょう。東京大学や京都大学など旧帝大系を重用してきた日本の官僚制度が、いかに社会変化やアクシデントへの即応能力に欠けているかは、今度の大震災で明らかになったではありませんか。

 最近は高学歴のコメディアンも話題になりましたが、では彼らは今でも大活躍していますか。少なくとも「お笑い」の世界では学校歴なんか、むしろ邪魔といっていい。人を笑わしてナンボ、笑われてナンボの職業が、高偏差値で尊敬されるような学歴というのはやっぱ違和感があるでしょ。

 それと同じように、この間も「痛くない注射針」を作った岡野工業を取材しましたが、職人や技術の世界には学歴では得られない要素があります。有名大学大学院を卒業したエンジニアの設計図面を、中学卒業の職人がダメ出しすることも実際にあるのです。それで日本のH2ロケットは滅多に落ちなくなったのですから。

 問題なのは、中卒・高卒の職人より大卒のホワイトカラーのほうがエラいという画一的な評価です。世の中には大卒ができない職人仕事は一杯あります。建築の設計者が基礎の打ち込みや大工仕事なんてできるはずはありません(稀にできる人もいますが)。しかしながら、画一的な学歴評価が跋扈すると、そうした仕事を尊敬しなくなってしまいます。

 これが今の社会の大問題であり、日本全体が官僚組織化していると考えてもいいくらいなのに、そのワナというかダークサイドに自分から落ちてしまう学生諸君がいることを深く危惧するのです。もっといい大学に合格していれば一生懸命に勉強したのにというなら、その裏を返せば「学校歴ぶら下がり」あるいは「高学歴しがみつき」ではありませんか。教員自身がそうだったりもしますけどね。

 いずれにしても、もはや大学は入学できればOKというわけではありません。そして、どんな大学にも優秀な先生や興味深い分野は必ずあります。目標を持って腰を据えて勉強すると同時に、そうした優秀な先生を学内で見つける努力をしましょう。その先生と仲良くなって、うまく師事することができれば、一気に大学のブランドなんて関係なくなります。

 やっぱり大学は、高校までのように「教えてもらう学校」でなく、「自ら学ぶ学校」であることを再認識しようではありませんか。

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