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2011年12月 9日 (金)

学問の価値

 ある大学の先生で、ご著書の中にも紹介されているエピソードです。

 この先生は、学会があったブラジルのビーチでのんびり泳ぎを楽しみ、そろそろ戻ろうかと浜辺を見ると、えらく遠くまで流されていたことに気づきました。今では浜辺から沖に向かう流れを「離岸流」と呼び、大変に危険だと衆知されていますが、当時はそんな言葉もありませんでした。

 なぜだ、と不思議に思うと同時に、こりゃマズいぞと先生は慌てました。いくら泳いでも浜辺は遠くなるばかりですから、ヘタすりゃ溺死だとパニックになるのも当然です。

 しかし、この先生は物理学の研究者でありまして、ワケの分からないことでムザムザ死ぬなんて学者として恥ずかしいと考えたんですね。著書の中には、以下のように感想が書かれています。

30年以上も物理を研究してきんだ。ここでそれが解けなければ、本当の学者とはいえないぞ」

 30年以上というあたりで年齢が想像できますが、実にアッパレ、素晴らしい学者根性ではありませんか。掛け値なしに、自分が学び、研究してきたことを信じておられます。危機に陥って、この先生のように自分を叱咤激励できる人は決して多くないでしょう。

 それで、この先生は自分が流されてきた事実をまず認識しました。次に、すべての波が浜辺から沖へと流れているはずがないと考えたのです。ということは、どこかに浜辺に向かう波があるはずだ。

 そのためには、ひたすら浜辺に戻ろうとするのでなく、流れが異なるところに行けばいいと考えました。つまり、浜辺行きを直進とするなら、この浜辺と並行に泳ぎ進むことにしたのです。それなら、浜辺に向かう流れをキャッチできるはずだ。

 著書でその話を紹介しているくらいですから、結果的に、先生はこの方法で帰りつくことができました。

 このエピソードをボクは直接に先生から伺ったのですが、事務所への帰途で、自分にはそれだけ信じられる学問があるのだろうかと深く考え込んでしまいました。たとえば女性に手ひどくフラれた時にですよ、「源氏物語をあれだけ読み込んできたオレなんだから、立直る方法はあるはずだ」なんて思える人がいるでしょうか。

 それと同じように、「小・中・高校そして大学も含めれば16年間も勉強をやってきたんだ。ここでそれが解けなければ、本当に勉強したとは言えないぞ」なんて考える人もほとんどいないはずです。

 ということは、学校で勉強はしても、それが本当に人生の役に立つとは子供自身はもちろん、親だってあんまり考えていないわけです。でも、いい学校に進んでいい会社に入るためには「しなきゃいけない」。ならば成績さえ上げればいいのだから、できるだけ楽やズルをしたほうがトクじゃんかとなってしまいます。

 あちこちの大学でお話を伺い、研究者から専門的なこともあれこれと取材してきた門外漢として思うのは、どんな学問にも価値があるということです。そりゃそうですよ。人間が思考を始めたのはいつからか知りませんが、何千年にも渡る人類の英知を積み重ねたカタマリなのですから。

 この理由から、以前に「学問は面白い!」というサブタイトルで雑誌を作ったのですが、ある人から「ホントに学問が面白いかねえ」とせせら笑われてしまいました。これが当時の、いや今もそうかもしれませんが、世論だったのでしょう。

 何かが歪んでしまったとしか思えません。教える側がこの先生のような矜持を持ち、学ぶ側もそれを尊重しなければいけない。そのためには、学問の価値を信じること。素朴極まりない原則論ですけど、この先生はそれを伝えようとしていたのだと今は思うのです。

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