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福助くん その6

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福助くん その5

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福助くん その4

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福助くん その2

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福助くん その1

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2011年12月19日 (月)

トレードオフ

 あちらを立てればこちらが立たずという関係を「二律背反」、英語では「トレードオフ」と呼びます。ものすごく分かりやすく、それだけに納得しやすい論理です。けれども、あまりに直線的な思考で、それでホントに間違いはないのでしょうか。

 というのも、以前に取材させていただいた社会人の女性大学院生から、以下のような意見を聞いたことがあるからです。

「医療の質の向上による患者さんの利益は、医療機関の利益確保とトレードオフの関係だと思われていますよね。でも、患者さんのメリットが向上すると同時に、医療コストも抑制する方法もあり得ると考えているんです」

 彼女は薬剤師であり、入学したのはMOT=技術経営系の大学院でした。MOTとはManagement Of Technologyの略で、「技術が分かる経営者、経営が分かる技術者」の育成を基本としており、要するに文理融合で技術と経営戦略、技術と経営革新を研究する大学院です。

 ボク自身はまだ医療問題を語れるほどの知識や経験を持ちあわせていませんが、「トレードオフ」の関係に疑問を持ち、その解決を目指す彼女の姿勢には感銘を受けました。二律背反という理解は、しばしば「それなら仕方ない」と根本的な改善や改革の意欲を殺いでしまうからです。

 その後、『がんばらない』などの著作で有名な鎌田實医師に取材して、確かに方法はあると実感させられました。鎌田さんが医師として茅野市に赴任した当時、そこは脳卒中の死亡者が多い「不健康な地域」でしたが、今では長寿で高齢者が多いにもかかわらず、医療費は日本で一番低い地域となったからです(2007年取材当時)。

 この秘密は、住民の栄養指導などを含めた「地域医療」を徹底したことです。いわば病気の背景や原因を取り除く努力を続けた結果といえるでしょう。つまり、みんなが健康になって病院に行かなければ、それだけ医療費負担も少なくなるわけです。

 二律背反は簡単な論理ですけど、こちらも難しい理屈ではないはずです。ただし、長年に渡って実行するのは簡単なことではありません。鎌田医師は、その地域医療に32年間も取り組んできました。取材した時に聞いた彼の合言葉は「ピンピンコロリ」。ピンピンと生きてコロリと死ぬ。それがみんなの理想でしょうから、なるべくそうなるようにしましょうよ、と。

 けれども、二律背反、あるいはトレードオフという関係性を位置付けた瞬間に、それは解決不能なことに固定されてしまいます。

 

 高齢化の進行で、年金・医療・福祉の社会保障関係費は年々増加しています。国家財政も衆知のように大赤字の危機的状況だから、税負担を上げるしか方法がないという論理も同じで、さもなければ社会保障費のほうを削りますよ、という二律背反ではありませんか。ボクは脅しに近いとすら考えていますけどね。

 その前に国家の贅肉を削減することはもちろん急務ですが、こうした命題の立て方そのものにインチキはないのかと疑問を感じるわけですね。さもなければ、発想がちょっと貧し過ぎはしないか。

 

 というわけで、二律背反、トレードオフという言葉や、似たような条件設定を聞くと、反射的にボクは疑問を感じてしまうのです。

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