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2012年1月27日 (金)

SIHH2012雑感(2)

500年後、いや1000年後の未来人が、過去の遺跡のように現代を見たらどう感じるでしょうか。もちろん文明のさらなる発達が前提ですけど、たとえば仮にiPhoneがどこかに残っていても「こりゃスゴい」とは言わないと思います。もっと進化した通信手段が生まれているはずですから。東京スカイツリーだって、さらに高い塔が建てられているかもしれません。

 では、未来人たちはいったい何に驚くでしょうか。その一つがスーパーハイエンドな複雑機械式時計であり、さらに美術工芸の粋を凝らした時計ではないかとボクは考えているのです。熟練した職人技が要求される分野であり、つまりは人間にしかこしらえることができないものだからです。

 その意味で、個人的にまず紹介したいのはヴァン クリーフ&アーペルの最新作「ポエティック ウィッシュ」です。女性にはお馴染みのブランドでも、時計好きには意外と感じられるでしょうが、ここ数年「ポエティック・コンプリケーション」として意欲的かつ斬新なモデルを発表してきました。

 たとえば一昨年は、橋の上にいる乙女と青年が次第に近付き、真夜中にはキスを交わすという「ポン デ ザムルー」。これはレトログラード機構による工夫であり、機械式時計でこんなに夢のある表現ができるのだと感心させられました。

 その続編が今年の新作「ポエティック ウィッシュ」なのですが、格段にハイレベルになっており、新たな機構も開発されています。

 ダイアルにはダイヤモンドやMOPが使用されているほか、高度な細密装飾が施されており、レリーフのように立体感が極めて高い美術工芸といっていいでしょう。それだけでなく、この時計は音で時間と分(5分単位)を教えてくれるファイブミニッツリピーターを搭載しています。

 ミニッツリピーターは一般に、2つのハンマーをダイアルに寝かせた形で2本のリング(ゴング)を叩く仕掛けなのですが、この時計はハンマーがダイアル中央に垂直に配置されており、さらに重層的に巻きこまれたリングを備えています。明らかに音色を重視した工夫であり、これまでに見たこともない新機構です。

 この時計は、前述の「ポン デ ザムルー」で出会った2人が何かの事情で別離しながらも、エッフェル塔から青年がいるはずのノートルダム寺院を見て想いを捧げる乙女をアレンジした「レディアーペル ポエティック ウィッシュ」(写真)と、逆に深夜にノートルダム寺院から乙女がいるエッフェル塔を見る青年を描いた「ミッドナイト ポエティック ウィッシュ」の2タイプで構成されています。

01_the_lady_arpels_poetic_wish_2

 このうち「レディアーペル」でファイブミニッツリピーターを動かすと、時間を告げる澄み切った音が鳴ると同時に、ダイアル上の乙女は右に前進して時刻を表示。さらに赤い凧が分表示に対応して動くわけです。

 スイスにはゼンマイを動力として歯車やカムの組み合わせで複雑に動く「オートマタ(自動人形)」という伝統工芸があり、ボクは以前にル・ロックルの博物館で見たことがありますが、実に精密に作られていて驚嘆しました。この「ポエティック ウィッシュ」は、まさにそのオートマタが腕時計で再現されているのです。

 この時計は、機械式複雑機構という側面と、美術宝飾という2つの側面を備えており、それらを「ポエティック」という新しいコンセプトで統合した傑作といえるでしょう。複雑なメカニズムだけでなく、美術宝飾としての技術や表現だけでもない。それらが合体して、眼で見ても耳で聴いても楽しめる、ロマンチックな「動くドラマ」を腕時計で構成しています。そこにボクは複雑機械式時計の新たな可能性を感じるのです。

 さらに、この時計が持つストーリーは2007年に発表された「レディアーペル フェアリー」が発端であり、ドラマは途上に過ぎないというから興味深いではありませんか。

 ちなみに価格は4000万円以上なので、誰でも手に取れる時計ではありません。しかしながら、クギを1本も使わないで1000年以上も前に建築された法隆寺や、華麗な絵柄の陶磁器にボクたちが感動するように、未来の人たちは「昔の人間はこんな凄い時計を作れたのか」と驚くに違いないと思うのです。

 つい長くなってしまったので、来週は他のブランドの新作「アートピース」を紹介いたします。

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