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2012年5月 7日 (月)

ルールの変更

 混雑が大嫌いなもので、ゴールデンウィークをまったく無為に過ごしてしまいました。隣駅なので渋谷の新名所「ヒカリエ」には行ってみましたが、こちらも人だかりが多く、評価判断できるほどじっくり見ることができませんでした。スイーツの売場だけは、その充実ぶりに圧倒されましたけどね。どこかへのお土産を買うなら渋谷ではここが一番でしょう。

 さりとて、テレビもくだらないので、買ったけどロクに読んでいなかった本をもう一度読んでみました。「名ばかり大学生−日本型教育制度の終焉」(河本敏浩、光文社新書)です。近頃の大学生はアホだバカだ学力低下だのという本は案外あって、「ゆとり教育」批判も含めて、ボクはこういう一方的な論調には否定的だったので、いかなる根拠でそこまで悪しざまに言えるのだろうかという疑問から購入しました。

 で、この本ですが、要するに大学生の学力が二極化しているというのです。当然のことですが、その下位人口が多いから必然的にバカが多く見えるというわけです。しかも勉強は「競争を勝ち抜く手段」に過ぎないので、上位の学生であろうと大学入学後の勉学意欲は急速に萎えていくことになります。

 試験における学力だけでそのように判断するのは早計な気もしますが、この本でボクが特に納得させられたのは、中学・高校段階での非行が社会的な圧力を背景にしているという指摘でした。

 まず1970~80年代に吹き荒れた校内暴力は、大学を目指す普通科高校の進学率上昇が背景にあると分析されています。それまでは商業高校や工業高校が別の進路として成立していたのですが、みんなが大学を目指すようになって普通科高校の競争率が激しくなり、さらには序列化されてしまった。つまり、中学卒業段階で明確に振り分けられ、ここで落ちこぼれたらその段階で将来はアウトに近い。

 じゃあ勉強すりゃいいじゃないかとなりますが、この頃からカネのかかる学習塾が常識化していき、親の経済事情が子供の成績に如実に反映されていくようになるわけです。こうした格差を伴う画一的な進学圧力が無意識に非行や暴力につながっていったと著者は分析します。

 同じように、90年代半ばに大きな話題となった「援助交際」についても、女子の4年制大学への進学率上昇が背景にあるとしています。それまで女子には偏差値ランキングの例外ともいえる短大が存在していたのですが、この頃から男子と同じ4年制大学を目指す競争状態に置かれたというのです。そこで、偏差値だけではない自分の価値を求めるようになったと解釈されています。

 詳しいことは省略しますが、こうした急激な「ルールの変更」が思春期の子供たちにとって大きなストレスになったというのは、ボクには説得力がありました。かくて、こうした幾度かのルール変更を経て、同世代の半数以上が4年制大学に進学する時代になったということですね。

「考えてみれば、日本の戦後教育は、一貫して学ぶことそのものを求めてきたのではなく、単に競争をすることを求めてきた。だから、少子化圧力によって競争的な状況が軽減されると、まだ競争が残存している上位層でのみ局地戦が繰り広げられ、中下位層では続々と競争の旗が降ろされていく。勉強=競争である以上、競争のないところから学びは次々と消失する」(同書)

 ただし、今や就職活動が新たな競争となっています。この競争も相当なストレスになっているはずですが、ボクの知る限りでは「荒れる大学生」とか「女子大生売春の激増」ということは聞きません。後者は隠れて流行しているのかもしれませんけどね。

 インターネットによる一見すると平等なエントリーのおかげで「オレだってもしかすると一部上場企業に」という可能性あるいは夢が残っているからか、それとも早期の脱落などとして内在化しているのでしょうか。

 さらには、就活が本当の意味での競争であるなら、もっと在学中に勉強しておかなきゃという無言の圧力になるはずなんですけどね。それがTOEICや資格などの「就職対策」に向かっていることは事実でも、大学での勉強については果たしてどうなのでしょうか。

 いずれにしても、こうした急激な「ルール変更」は完全に治まったわけではなく、就活の場でこれから新たなルールが顕在化していくことになると思います。周知のように、大手企業は外国人の新卒採用を活発化しているので、日本人としての優位性が揺らぎ始めているからです。今のところは英語力が中心でも、ライバルが外国人の新卒とすれば、要求される人材レベルはますます高くなっていくでしょう。それが新たなストレスにならず、本来的な能力開発に結びつけばいいんですけどね。

 ボク自身は、「学校の勉強」がもともと苦手な子供もいるはずであり、昔のようにそうした子供たちが誇りを持って選べる進路があっていいのではないかと考えています。また、ある程度成長してから勉学に意欲や才能を発揮する子供もいるはずなので、そのための敗者復活ルートみたいな開放性も社会的に保障されるべきだとか、思うところはいろいろありますが、それは別の機会に。

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