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2013年2月 1日 (金)

忸怩たる思い

 

 いやぁパソコンはホントに便利ですね。もしも手書きなら、「忸怩」なんて難しい漢字は絶対に使いません。ちなみに、自分に対して「恥じ入る」といった意味です。

 

 高校生が体罰を苦にして自死したことに続いて、女子柔道では暴力やらパワハラが横行なんて、すべてのスポーツ&教育関係者は「忸怩」たる思いを感じるべきです。こんなバカなことを今まで放置あるいは許容していたのですから、程度は違うにしても、全員に責任があるはずですよね。

 ちなみに「恥を知れ!」は、英語でShame on you! と言います。その後でツバを吐いたりするのがお作法なので、おそらく最高度に値する侮蔑ではないでしょうか。

 

 実はボクだって、昨日に「先のことなんて分かるか!」と居直ったようなタイトルを付けたのも、20年に渡る根深い「忸怩」があるからです。

 

 ボクが社会人の大学・大学院進学や資格の記事を書き始めたのは、1990年代初旬からで、2002年に休刊したダイヤモンド社の『月刊エクゼクティブ』という雑誌を中心としていました。中でも大学や大学院が社会人に開放され、一般入試ではなく「社会人特別選抜」と呼ばれる論文ベースの特別な入学審査が導入されたのは画期的なことでした。

 

 バブル崩壊後の不景気・就職難・リストラの時代でしたが、学校をいったん卒業した社会人が再び大学を目指すなんて、日本の歴史上初めてのことといっていいのです。調べてみるとアメリカではベトナム戦争が終わってから活発になっており、学部レベルの社会人比率は日本と比較にならないほど高いことが分かりました。

 要するに、第二次世界大戦が終わってから、先進国で「生涯教育」の必要性が高まってきたのです。ヨーロッパでアメリカ発のMBAが普及したのも、やはり戦争直後からです。

 

 社会や技術が日進月歩で高度化するようになり、所定の学校教育を終えれば一丁上がりとはいかなくなったことが背景なのですが、個人にとっては敗者復活が可能になったことも意味します。たとえば学費の問題で高卒後の就職を余儀なくされた人でも、働きながら貯金して再び大学を目指せるようになったわけです。社会人特別選抜では学科試験が課されないのが普通なので、一般入試のような受験勉強も不要というのも大きなメリットです。

 

 こうした社会人特別選抜は、大学院でも急速に普及していきました。しかしながら、初期の頃は夜間開講の大学院がほとんどなく、会社を退職せざるを得なかったのですが、それでも社会人は意気揚々と、嬉々として大学院の門をくぐったのです。

 

 それと同時並行で、様々な資格取得を目指す人も増加してきました。こちらは戦後何度目かのブームらしいのですが、リストラからの自己防衛あるいは個人としての自立や独立志向の高まりといえるかもしれません。

 

 こうした流れと並行して、終身雇用と年功序列を基本とする日本型経営の終焉が囁かれるようになり、やがてリストラが企業人の恥ではなくなりました。そして、安全安泰だったはずの大手金融機関でさえ国家が平気で見捨てる時代を迎えたのです。

 

 でもね、大きく見ればやっぱり「失われた20年」なんですよ。MBAも含めて、社会人になってから取得した学位を企業や社会はどう評価したでしょうか。頑張った人も頑張らなかった人も同じ待遇というより、初期のMBA取得者には受難の時代すらありましたからね。年功序列賃金も男女差別も依然として継続されており、これは国税庁のデータを見れば一目瞭然で納得できるでしょう。

 

 ともかく、この20年間はコンピュータと携帯電話が著しく進歩してテレビが薄くなっただけで、経済や制度や組織的には何にも変わっていません。少しも生きやすくなっていないどころかむしろ悪くなっており、生活保護世帯は戦後最多を記録したではありませんか。

 

 ボクがかつて夢見ていた、敗者復活戦を含む人材の流動化は、今もって実現していません。大学の数は増加しても、それだけ高偏差値大学の価値が希少化するだけで、同じ学士号でも明らかに社会的評価は異なります。就活でも大学間の違いは歴然としており、しばしばいわれる「人間総体」で判断なんて、およそ冗談としか思えないですよね。だったら資格を狙おうとしても、司法試験などは相変わらず試験前から合格者を少数に限定しています。そして、いったん国家資格を取得すれば、よほどのことがない限り剥奪されません。このあたりがアメリカと比べて決定的に違います。ボクたちは市場での競争と、それによる活発な入れ替わり戦が大嫌いなのです。

 

 いくら書いてもキリがないので簡単にまとめると、苛烈なバブル崩壊を経験したにもかかわらず、既得権社会がずっと続いているのです。官僚ならびに公務員なんか典型的ですが、人生ただ一回の試験で一生が決まってしまう。たまたまその時は賢くても、いずれ大馬鹿野郎になるかもしれないのにね。日本は宋代の中国かよって思います。あ、今の韓国もそうか。

 

 ボクは、日本の長期不況を根本的に解決する唯一無二の政策&方法は、人材の流動化だと信じてきました。要するに出入り自由な社会や会社や、公務員などの組織や制度です。だからこそ社会人の大学・大学院入学や資格取得をライターとして支援してきたのです。

 

 それからおよそ20年を経て、果たして何が変わったというのでしょうか。この国の強固な利権構造に、徒労を感じざるを得ません。その上で、忸怩たる思いを感じるのです。

 

 二度とこんな失望を味わいたくないので、「先のことなんて分かるか!」と居直ってみたのですが、それでもボクはくじけずに人間の進歩と理想を信じたい。理想を持たない人間は、羅針盤のない船と同じなのですから。

 

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