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2013年3月21日 (木)

価値観(下)


 (
価値観共有の必要性について)休み明けに証明したいと思います、なんてエラソーに構えてみましたが、すでに福島の原発事故がみごとな反面教師(考えてみると先生に失礼な言葉ですけど)になっていますよね。

 核アレルギーを持つ国で原発推進は困難→だから平和利用を強調、ということから、日本の技術は高い→事故なんか起きるはずがないという価値観を国策として浸透させてきました。この「安全神話」と巨額の財政支援が裏表セットのレバレッジとなって、被爆国である日本にこれだけの数の原発ができたわけです。地域の経済格差が背景にあるにせよ、この「安全神話」が用意されていなければ、いくら金権行政でも原発推進は難しかったはずです。

 けれども、この価値観、というより正確には「強制的な暗示」が浸透すればすれほど、逆に「もしも」の時の事故対策の手を縛るようになってきたとボクは思います。原発がそれほど安全であるなら避難訓練は必要ないとか、事故対策は矛盾しているといった奇妙な方向に走るようになり、あの悲惨な事故のバックグラウンドが形成されたのではないでしょうか。

 その意味では、テクニカルなミスなんて些細な結果論ですよね。あくまでも仮定ですが、原発は一つでも間違うと大変なことになるから、二重三重の安全装置や対策が必要という正しい価値観をみんなが共有していれば、これほど放射能汚染が深刻化しなかったのではないでしょうか。

 

 このように、分業という仕事の連鎖を通して、みんなが同じ価値観を共有できないと、それこそボタンの掛け違いが最後まで連続することになります。何度も仕事をやり直した挙げ句に「そういうことですか、言いたいことは」なんていうのではあまりにも遅く、とうてい大人の仕事とはいえません。そうした不合理な努力を続けているうちに、意欲や誠意まで喪失していくからです。もちろん大幅なコストプッシュも避けられないので、最終的にみんなが損をすることになるわけです。

 

 そうなると、いかなる有能な人たちの手にかかっても、完成品はそうとは信じられないほど貧弱なものになってしまいます。

 

 だからこそ、仕事の前のオリエンテーションで価値観をしっかり共有しておくべきだとなるじゃないですか。ところが、それが十分になされないケースも案外少なくないのです。そうなる理由は、

1) もともと伝達すべき確固たる価値観がない

2) その伝達が社内事情などで断絶している

3) (上記も含めて)担当者にコミュニケーション能力が欠けている 

 の3つしかないといっていいでしょう。特に3番目のコミュニケーション能力は新卒就活でしばしば使われる言葉ですけど、大人でもそれに欠けている人は珍しくありません。

 

 よしんば1)のように、大した価値観がもともとないのであるなら、みんなで作ればいいのです。たとえばボーイング787が経済性で無理をしてトラブったのであれば、今度は「世界一の安全性」を共通の価値観として航空機を作ってみるとかね。それならバッテリーの故障など最初から論外だったかもしれません。その結果として運行停止もなかったはずですから、実は経済的でもあったのです。

 

 いかなるものづくりでも、教育にしても、共同作業において価値観を共有することほど重要なことはないはずです。この価値観の別名を「コンセプト」とも言いますが、それが「正しい」ことがより強い説得力を持ちます。

 

 では「正しい」とはどういうことでしょうか。それが私利だけに基づくものでなく、十分な社会性を備えているということです。こんなのは簡単な算数で、特定少数だけがトクすることより、多数に利益をもたらすことのほうが、より多くの人が納得しやすいじゃないですか。しかしながら、企業や組織や団体などに所属していると、こんな自明のことが見えなくなることがあるのです。

 

 ついでに言えば、そうした価値観を自ら提案して多数の人を納得させていく能力のことを、「コミュニケーション能力」と呼ぶのではないでしょうか。この言葉も何だか激しく誤解されているような気がしますけどね。

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