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2013年3月 4日 (月)

楽しちゃダメだよ

 

 温泉地・熱海の凋落が言われるようになってかなり久しく、昨日のテレビ番組でも観光客の土産物離れが紹介されていました。こんなのはボクにとって当然過ぎる話で、驚きや同情に値することは何一つありません。というのも、現地で不愉快な体験をして、二度と行くものかと心に決めたからです。

 

 名古屋出身のボクが初めて熱海に行ったのは、社員旅行の時でした。昔は利益があり余っていたのでしょうか、零細な会社でも毎年恒例で社員旅行を行っていたのです。その行き先として、東京に近い熱海は絶好の観光地でした。移動中からすでに「宴もたけなわ」の状態で、夜はさらにワイワイ酒を飲み、翌日は二日酔いの向かい酒ですから、観光なんかほとんど関係ありません。良い時代といえば、確かにそうだったかもしれません。ボクは嫌いで仕方なかったですけどね。

 

 それから数年後に、たまたまオフクロが祖父と上京しました。その帰りに熱海に一泊するというので、クルマで送っていったことがあります。建物や部屋については宿泊料の関係もあるので評価しにくいのですが、小一時間ほど一緒にいただけで、あからさまに「団体客優先」という印象を受けました。個人客なんかゴミと考えているのではないかというくらいで、オフクロも祖父も特に何も言わなかったことをいいことに、ボクは逃げるように東京に帰ってしまったのですが、どちらも亡くなった今になって、口の中で苦い砂の味がするほど悔しく感じるのです。

 

 どんな旅行でもそうですが、団体やパッケージには大幅割引があっても、個人客にはそのような特典はありませんよね。最近はネットで料金比較から申し込みまでするせいか、事情がいくらか変わってきましたが、ちょっと前まで個人客は団体様よりかなり高い料金を我慢しなければならなかったのです。

 

 ということは逆に、個人客は旅行業者にとって団体やパッケージより利益率の高い存在ではありませんか。だから大切にしてきたかといえば、決してそうではなく、むしろ逆だったのです。

 規模の料金というのか、団体様ならビジネスとしての案件一つでどんと部屋が埋まり、大枚の金額が動きます。ところが個人旅行は、利益率は高くても一件あたりの売上げとするなら微々たるものです。そうなると、宿としては個人と団体どちらを重視するでしょうか。普通は団体をまとめてドンと宿に入れたほうが儲かるって考えますよね。

 

 かくて団体様の11人よりカネを払っているのに、団体様より扱いがぞんざい、あるいは何かと後回しにされてしまう。そんな宿や地域への個人リピーターが増えるはずがないでしょう。ボク自身、そういう時には遠慮なく怒ることにしています。しかし、その意味がよく分かっていない人も多いんですよね。

 

 もちろん、すべての温泉宿やホテルがこのように団体様を重視してきたわけではないにしても、個人であるボクたちの嗜好の変化に対応することができなかったのは事実ではないでしょうか。いつまでも発展途上の国ではないのですから、いつまでも団体旅行でもないはずです。かといって不景気になれば社員旅行や団体旅行が完全復活するというわけでもありません。そして、何よりも施設や設備がその変化に追いつけなかった。

 かくてズルズルと構造的な不人気に喘いできたとボクは考えています。オフクロと祖父のカタキを取るつもりで、敢えて個人的な感想を言うならザマーミロですけど、こんな気持ちになるのはボクだけなのかなぁ。

 

 東京から新幹線で一本、1時間以内。足回り抜群の恵まれた立地に加えて、団体様ビジネスを中心に長く楽をしてきた結果なのですから、少々の工夫や改革でV字回復するはずがありません。厳しい言い方をすれば、それまでのツケを完全に払いきらなきゃ元には戻れないでしょう。近年は事業再生とかターンアラウンド・マネジャーなんて言葉が喧伝されていますが、ダメな経営者がコンサルタントのアイデアに乗ろうとしたって、そうは簡単に問屋が卸さないんじゃないかな。

 

 もしかすると、それまでの美味しい体験をまったく知らない世代しか本格的な再生はできないのかもしれません。あっ、これって熱海だけのことではないですよね。

 私怨のせいか、いつもより厳しくて恐縮ですけど、楽をして思考停止・努力停止→現状維持に陥ると、これほどまでに深刻なダメージを受けるという反面教師として、ボクは熱海を記憶することにしたのです。

 

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