サルコペニア

　ちょっと古い話題ですが、今年の２月頃に週刊誌で某男性歌手の不倫が報道されたことがあります。その真偽なんてどうだっていいことですが、相手の女性が確か「上半身はすごく鍛えていてすごいと思ったけど、足がおじいさんみたいだった」というような発言が紹介されていました。これって、実は鋭いところを見ているのです。

　というのも、３年ほど前にスポーツ科学系の某大学院を取材した時に「サルコペニア」という言葉を教えていただいたからです。何かの造語らしいのですが、ボクにはどうも忘れやすい名称で、その度にネットを探して思い出すということを繰り返してきました。

　この検索の時の言葉が「加齢」＋「筋肉量減少」なんですね。まさに、「サルコペニア」とは高齢になることで筋肉が減少していく症候群を示しており、別に重大な病気なんかではありませんが、特に足が細くなっていくのです。

　お年寄りと暮らしたことのある人なら誰だって「ああそうだったかな」と思い出すように、まぁ老化の一種なわけですけど、還暦近い男性歌手の年齢を考えるとあり得ることなのです。

　ということは、やっぱり彼女は彼の裸を見るようなことをしたのではないかということになるわけですね。

　くどいようですが、不倫がホントかどうかなんてボクには興味はありません。ただ、真実というのは本人も意識しないところで、このようにポロリとこぼれるように出てくるもんだと、妙に感心してしまうのです。

　あるいは編集者による巧妙な仕掛けだとしても、それはそれで、それなりに感心させられる話ではありませんか。

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