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2013年6月 3日 (月)

理系の方法論

 

 記者や編集者という商売をしていると、新人の頃に限られるとはいうものの、今でも顔から火が出そうなくらい恥ずかしい間違いや誤植の経験があります。決して自慢ではなく、大切な顔写真だって取り違えたこともあるくらいですけど(泣)、こうしたミスはボクだけではないですよね(多分きっと)。編集制作に限らず、クリエイティブ系の仕事が大きな会社組織になりにくいのは、それも理由の一つだろうと思います。新人の育成がリスキーで難しいという以前に、ミスをすれば信用を一挙に失うにもかかわらず、それを完全に防ぐためには、ベテランが同じことを2回やるというダブルチェックしかないからです。

 

 そうなると知識集約どころか大変な労働集約になってしまうのに、もはやそれだけの高収入をいただける環境にはありませんから、どこかで「エイヤッ」と危ない橋を渡らなければならない。そんなヤバいことをするくらいなら、気心の知れた奴と一緒にやったほうが安心となって、いつまでも後進を育成できないわけです。経験的に徒弟制度が最も適している業界だとボクは思いますが、それはそれで若い人はイヤでしょうからね。

 

 それでも、仮に記事をどうミスったり誤認したり間違えたところで、当事者の皆様にご迷惑をおかけしたり、信用や名誉を毀損することはあっても、それが直接的な原因で死傷者が出るようなことは滅多にありません。気を緩めているわけでは決してなく、ミスの被害は概ね活字上だけに留まり、建物の倒壊やエンジンから火を噴くとか工場が爆発するなどという具体的な被害には及ばないということです。

 

 このように、ボクは文系の仕事を通して人間の愚かさや不完全性・不確実性に身近に接してきたのですが、それなら機械や建設、電気・電子や化学から医療まで、理系の仕事はどうやってミスを管理しているのだろうかと考えるようになりました。ボクたちと違って些細なミスが大事故になりかねません。医療でも切除するべき部位を取り違えるなんて過誤がしばしば報道されているので、内部事情は編集者やライターと同じかも知れませんが、化学や工業では大メーカーが少なくないですよね。つまり毎年のように新人を採用して、経験や知識レベルが異なる人たちが集団として仕事をしている割には、ミスが少ないとボクは考えるのです。

 

 理系ではないので、ここからは想像に過ぎませんが、使う「言語」が違うことが大きな理由じゃないかな。ボクたちの仕事はまさに言葉を使いますが、理系のベースになっているのは数字と公式ですよね。言葉には様々な表現があって、それが面白さの反面で勘違いや誤認や錯誤というコインの裏側を構成しているのですが、数字と公式にそうした二面性は基本的にありません。つまり、人間の不完全性をできるだけ数字と公式で管理することが、「理系の方法論」になっているのではないかと推量するのです。

 

 ボクたちの仕事のようにすべてをもう一度チェックしなくても、ここは間違えやすくてミスしたら滅茶ヤバいぜという公式上のポイントを見つければ、100%と言わないまでもかなり管理できるわけです。それが「フェイルセーフ」とか「フールプルーフ」といった思想の底流にあって、最終的には人間をアテにしない管理やチェック体制を目指しているような気がします。さもなければ、ボクもしばしばやりますが、何度も何度も「大丈夫だったかな」と同じことを見直すようなことになりかねないからです。

 

 つまり、すべてが「公式」と「数字」で管理可能だからこそ、人間特有の思い込みや誤認を客観的にチェックしやすいのではないでしょうか。

 

 であるならば、それを文系の仕事にも応用すればいいじゃありませんか。以前に、なぜ政治などの文系仕事にPDCAが普及しないのかと書きました。今度はさらに発展させて、仕事の流れを数学のような公式にして、素人がミスをしたら、どこかのポイントでビービーと警告音が鳴る仕組みを作れないものでしょうか。

 

 人間はそれほど単純ではないとか、もっと奥行きのある深い存在だとか、さらには「人間だもの」と開き直った人もいましたが、そんな人間性の礼賛より間違いやミスがないほうがいいじゃないですか。

 

 では、なぜ今までこのような発想を持てなかったかといえば、答は簡単です。早期から文系と理系が分かれており、交流が乏しいからに決まっているじゃないですか。ボクの知人・友人でも、もともと絶対数が少ないということもありますが、理系出身なんてほとんどいません。

 

 というわけで、文理融合をもっと広範に展開して、双方の長所や利点をうまく活かした仕事ができないものかとボクは真剣に考えているのです。そうしたらクリエイティブもビッグ・ビジネスになるんだけどなぁ。

 

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