個の力
サッカーもワールドカップにもまったく興味はありませんが、昨日夜の記者会見における本田圭佑選手の談話は画期的だと思います。いわく「チームワークなんて僕らが生まれた時から持っているもの」として、それよりも「個の力を上げないダメだ」というのは、実にまったく堂々たる正論ではありませんか。
彼がこのように指摘したのは前段があって、欧米のトップクラブで活躍する選手に対する遠慮みたいなものがチームから漏れていたわけです。よく言う「勉強させてもらいます」って感じかな。それに対して「おいおい俺たちに憧れている場合じゃないだろ」と。そんなことを言っていたら勝てるわけがない。みんながそれぞれにそれなりに個の力を高める努力をしないと負けてしまうじゃないかと指摘したのです。
その通りでございまして、チームワークという言葉は聞く分には美しく聞こえますが、現場ではヘタすると押し付け合いが起き得ます。つまり「あんたが点を取ればいいじゃんか」と開き直ることも可能なのです。その意味ではチームワークというのは諸刃の剣というより、日本の会社がしばしば陥る集団無責任体制にもなってしまう。そこのところを、1人でプロとして海外で頑張ってきた本田選手はよく分かっているわけですね。
ボクは自分の仕事柄で、彼をガガ・ミラノという腕時計の愛用者としてだけ認識してきましたが、なかなか凄い奴だなぁと感心しました。こういう日本人がもっと沢山出てきて初めて「グローバル人材」なんてことを言えるのではないかと思うのです。
おっと、今日は早朝から福岡出張です。急がないと遅れてしまうので、本日はこのあたりで。
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