コーヒー
一昨日のブログ「市場原理」で、スマホを利用したタクシー配車だってありじゃんかと書きました。「ひょっとしたら」と思ってはいたのですが、すでに日本交通によるタクシー配車のアプリがあって、それ経由の売上げが今年の6月で15億円を突破したそうです(『週刊文春』9月5日号「アプリ俺」)。
だからといってボクのブログの論旨にはまったく影響しませんが、そんなに頻繁にタクシーを利用する人が多いのかと逆に感心しました。だったら台数削減の法案を国会に提出する必要がどこにあるのでしょうか。
それはさておき(昨日に続く2回目の前置きで恐縮です)、コーヒーを1日に4杯以上飲む人は、飲まない人に比べて死亡率が男性で1.5倍、女性では2.1倍という研究結果が話題になっています。テレビで誰かがコメントしていたように、以前はむしろコーヒーが健康に役立つというデータも発表されたことがあるので、いったいどっちなんだよと。
ボクは文系ですけど、実は文系同士の論議というのがあまり好きではありません。屁理屈の上手な人なら、詭弁をいくらでも弄することができるからです。純粋な論理の応酬なんて会話の数パーセント程度。早い話が立場の論理であって、その上で相手が好きかどうか、自分のトクになるかどうか、自分の正当性を支持するかどうかという賛成反対の二元論ではありませんか。日本でディベートがなかなか普及しないのも、客観的な論理なんか誰も信用しないからだと思ってきました。
かつて一世を風靡した『朝まで生テレビ』が象徴的ですよね。高等教育を受けたはずの大学の研究者やら文化人が大きな声を上げて罵り合うわけで、あれをディベートと思い込んだ視聴者も少なくなかったんじゃないかな。最近はすっかり静かになりましたが、それでもボクはあの番組をディベートとは認めていません。
少し脱線しましたが、こうした屁理屈や強引な論理の押しつけは文系だけじゃなかったんですよね。最近でも医大や病院を巻き込んだ大がかりな臨床データの捏造が問題になっており、理系だって科学的論理を無視することもあるのだと大いに失望させていただいた次第です。まぁお医者さんも人間ですからね、カネに転ぶのも不思議ではありません、はははは(乾いた笑い)。
ちなみに、今週発売の『週刊新潮』(9月5日号)によれば、「コーヒーを飲む人は喫煙者が多い。喫煙者などのデータを調整したところ、コーヒーを飲む人の方が死亡率が低い」というアメリカ国立癌研究所の調査もあるそうです。だったら死亡率の高いデータは「調整」をしなかったのでしょうか。それともアメリカ国立癌研の調査はスターバックスから研究費が出ていたりして(あくまで冗談ですから誤解のないように)。
まったくもう何がなんだかですけど、一つだけ明らかなのは、ある特定の飲食物だけの要因で健康になったり病気が治癒するなんて考えにくいということです。ブルーベリーを沢山食べ続ければ、いつか視力は2.0を超えるなんて誰も考えませんよね。と思いますけど。きっとそうなんじゃないかな(疑)。
インターネットによる高度情報化時代(もはや古い表現です)にもかかわらず、こうした身体的な常識を頼りにしなければならないというのは、何とも皮肉というほかありません。
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