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2013年9月11日 (水)

エピゴーネン

 

 ビジネススクールでは一般的に、最初の1年間は会計学など複数の必修科目を履修。2年目になると、その勉強を踏まえて、ビジネス・プロジェクトとして事業の分析や提案などを行います。これが修士論文に代替されるわけですが、ある大学院で「スターバックスに勝てるコーヒーチェーン」の事業企画が課題になったこともあると聞いたことがあります。

 

 まだスターバックスが目新しかった頃なので、なるほど実践的なテーマだと感心したことを覚えています。いろいろな事業が学生から提案されたらしいのですが、最も注目されたのは「スターバックスと同じことをやる」という企画だったそうです。

 

 簡単にいえば「二番煎じ」「後追い」または「物真似」ですけど、コーヒーショップのチェーン店が事業として特許を認められたわけではないので、看板(商標)さえ異なれば、それを禁ずる法律はありません。

 事業計画の詳細にしても、新しく工夫する必要は何もないので、僅かな開発投資で済むわけです。さらに新規事業には不可欠な市場調査の経費は不要となり、本来なら予想外だったはずのリスクも最初から回避できるではありませんか。先行者の事業展開をきちんと細部まで分析できれば、その本家に勝てるようなビジネス展開も可能になってくるはずです。

 

 というわけで、「後追いの物真似」という心情的な批判さえ除けば、事業としては大変に魅力的で成功確率も高いといえるでしょう。ビジネスは美術や文学などの創作活動ではありませんから、それがまったくの物真似であっても、市場競争が発生することで消費者の利益にもつながります。仮にコーヒーチェーンが1社しかない独占状態とすれば、その弊害は容易に想像できるはずです。コーヒー一杯の値段だって、その会社の都合で自由に決められることになりますから。

 

 こうしたことは事業だけでなく、工業製品にも共通しています。独創的だったはずのiPadiPhoneも、今では「タブレット端末」と「スマートフォン」として競争市場が形成されており、それゆえにボクたちはメーカーや製品の選択が可能となり、価格も安くなってきたではありませんか。特許紛争があったにしても、市場での「二番煎じ」や「後追い」はあり得べき経済活動であり、そのほうが消費者利益につながるわけですね。

 

 ただ、ボク個人としては、先行者が多大な失敗や苦労をしてようやく成功したものを、後からやって来て果実だけをかすめ取って行くような真似はしたくありません。ウソかマコトか「学ぶ」の語源は「真似ぶ」といわれるように、どんなことでも突然にオリジナルが発生したわけではなく、真似に等しいことの積み重ねが背後にあることはちゃんと分かっています。

 

 それでもやはり、先行者の利益だけを労せずにパクったような事業にはどうしても心情的に賛同できないのです。ボクらの時代には「エピゴーネン」という言葉がありましたが、まさにこうした物真似や猿真似を批判する意味があったのではないでしょうか。

 

 そんなエピゴーネンよりも、オリジナルの創造に向けて努力したほうが健全で気持ちがいいんじゃないかなぁ。ところが、現代日本のビジネスや社会は必ずしもそれを志向しているわけではなく、CMなどで口先だけは「チャレンジ」でも、実際にはリスク回避のほうが大きな課題になっているように見えます。そうした相克が、日本中を覆っているような気がしますけどね。

 

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