疑問を持てない人
ボクたちは子供の頃から学校で問題を解いてきました。けれども、社会に出ると痛感するのが、問題を見つけるほうが難しいということです。
問題があれば、知恵を絞って、あるいは人に相談するなりして、何とか解答に近いものをヒネリ出すことはできます。でも、問題がなければ、どんな解答も得られません。学校の先生から問題を出されて、期待された解答を出すことに慣れてきた優等生の中には、問題を見つけることが苦手な人がいます。いわゆる「東大まで」とか「就活まで」と言われる人は、ほとんどがこのタイプではないでしょうか。
社会に出れば、もはや問題を出してくれる先生はいません。だから自分自身で問題を見つけなきゃいけない。問題を見つけて、これを解決することで製品やサービスが改善されて便利になったりするので、会社の業績や永続性や給料にもかかわってきます。
学校では問題を解く能力が採点されましたが、社会では問題を見つける能力のほうが重要なのです。問題の解決策の中にも問題は潜んでいますから、やはり問題発見能力のほうが優位であるとボクは考えます。
でも、問題を他人から貰うことに慣れてきた人は、それがまったくできないのです。問題がないから解答できない、よって自分の実力も発揮できないと考える優等生もいるでしょうね。
ボクはずっと問題を見つける人と見つけられない人の違いはどこにあるのかと考えてきました。でね、何となく分かってきたのです。
問題を見つけられない人は、解答したくない、つまり物事を変えたくない人なのです。物事を変えたくなければ「見て見ぬふり」となって、疑問が持てなくなります。そうした思考習慣を変えることが、実は最も厄介なことなのです。
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