理想論
取材がボクの商売の基本的なタネになるので、様々な会社に行くのですが、組織というのは実にみごとなピラミッド構造になっていると感心させられることがあります。
実を言えば、ボク自身はそうした組織が性に合わなくて、というか追い出されたように31歳で独立しました。でも、だからといって、そうした組織を嫌っているわけではなく、むしろ尊敬すらしております。
だってね、アウトサイダーだからこそ分かるのですが、小規模な組織と大組織では、やはり底力が決定的に違うんですよね。単純に考えても、「100人に1人いるかいないかの秀才」が従業員3000人の会社なら、計算上は30人くらい存在することになります。「1000人に1人くらいの天才」でも3人くらいとなるじゃないですか。
けれども、2〜30人くらいの零細企業ならゼロですぜ。人間には好き嫌いや志向があるので、そんな単純な結果にはならないものの、やはり量は質につながることは誰も否定できないでしょう。
それに、シンクロナイズドスイミングと同じく、1人ひとりが特別に非凡な才能を持っていなくても、「一糸乱れることない」フォーメーションで演技をすれば、素晴らしい感動を与えるじゃないですか。
おそらく、ですけど、そのあたりに戦後日本の強さがあったとすれば、今はどうなのでしょうかねぇ。アメリカナイズされた分だけ強みに欠けているとすれば残念ですが、逆に1人ひとりの人権が尊重されているなら是としなきゃいけませんよね。
組織が大きくなればなるほど、そのあたりの塩梅が難しくなってくるはずですが、ボクは組織を強くするのは理想にほかならないと信じております。その理想のメッキがボロボロと剥がれたことで、誰も信用しなくなったことに大いなる問題があるんじゃないかな。それについては月曜日に続きを書く予定にしております。
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