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2016年4月14日 (木)

没義道

 

 畑の土壌を丁寧に調べるだけでなく、湧き水の酸性度なども調査。さらに数年をかけて様々な農作物を生育して味をチェックした結果、その畑に苺が最も適していることを発見したとします。

 

 けれども、普通の苺では価格競争力がないので、いろいろな種を比べた上で、とびきり甘いけど生育が困難な苺に決めたとしましょう。

 

 農業というのは天候だけでなく、思いもかけないアクシデントが普通に起きます。花粉交配用のミツバチがなぜだか全滅寸前になったり、丹念に育てた食べ頃の苺が害虫にやられることもありますよね。つまり、マニュアルや教科書に書かれていないことも一杯あるんじゃないかな。

 

 そんな苦労を何年も重ねたあげく、ようやく安定した収穫が得られるようになった時に、ふと気づくと隣の畑が自分とまったく同じことをやっていたとしたら、どう思いますか。

 

 こうしたことは農業に限らず、一般のビジネスでも頻繁に発生しているのではないでしょうか。ボクのようなモノカキ仕事にそれほどのオリジナリティはなく、むしろ柳の下の2匹目、3匹目を狙うのがあったりまえですけど、たとえばスターバックスが大人気となったら、同じようなビジネスモデルが追随してくるのが普通です。調査費や開発投資が格段に少なくて済むというだけでなく、銀行への融資依頼でも説明が圧倒的に簡単となり、取引先探しや人材配置などのマネジメントから、マーケティングにも頭を捻る必要はありません。なぜなら先行企業を真似すりゃいいのですから。

 

 自由主義で資本主義の社会では、人のいない夜中に苺を盗んだら罰せられますが、前述のような類似あるいは追随ビジネスはむしろ歓迎されています。業態としての認知が広まるのはもちろん、価格やサービスなどに競争原理が働くことで、消費者に利益をもたらすからです。世の中に小洒落た喫茶店がスターバックスしかなかったら、消費者離れを起こさないギリギリまで値上げを続けることも可能ではありませんか。冒頭で紹介した苺についても、名産地として全国に知られるようになるでしょう。

 

 そのせいか、随分以前に海外のビジネススクールで「スターバックスを超えるコーヒーチェーンの事業開発」という修了課題に対して、「第2のスターバックスを作る」という提案書が最優秀になったと聞いたことがあります。そりゃそうです。初期投資のほとんどが不要なのですから、いきなり高い利益を計上できます。実際にロゴマークやカラーリングまで似せたコーヒーチェーンがあるじゃないですか。

 

 これをいけないと言っているのではないので念のため。しかしながら、ボク自身の個人的な意見としては、経営というのは「創造」ではないかと。会計データがいかに有利になろうが、消費者もそのほうが便利でトクだとしても、人真似はやっぱりイヤだなぁ。よしんば同じことをやれと指示されたら、何とかして先行企業との差異化を進めていくでしょうね。カネがかかってヘタすりゃ失敗するかもしれないけど、そうした挑戦を経営と呼ぶのだとボクは信じております。さもなきゃ、このブログで何度も書いてきましたが、社長室には千客万来と張り紙された招き猫を置いておくべきです。

 

 ただし、そうは思わない人もいるわけです。2代目、3代目とは言わないまでも、ビジネスが完全に軌道に乗って、創業時のような創造性や苦労が必要なくなると、社内政治に長けた人が偉くなることもしばしばあります。こういう人は一般的にネゴや人脈を重視する調整型であることが少なくありません。たとえば小売業なら、客のほうではなく、社内や銀行ばっかり見ていたりとかね。

 

 創業会長が突然に辞任した某コンビニ会社のことを言っているわけではありませんよ。でもね、安定した収益が得られる大企業というのは、往々にして内紛が発生することは歴史的な事実ではないでしょうか。

 

 もちろん、創業時の経営と拡大期から安定期の経営はきっと違いますよね。仮に織田信長が長生きしたとしても、政権は短命で終わったかもしれません。そうとは分かっていても、ボクはやっぱ経営はクリエイティブな仕事であるべきだと思うのです。その意味では、創業者の工夫や努力を間接的に盗むような行為は「没義道」ではないかと。

 

 近頃は倫理や道徳といった話が続くと思えば、今度は「没義道」かよと呆れている人もいるでしょうが、MBAの科目で「事業創造」があるのなら、「没義道」がどういう意味かも教えて欲しいなぁ。そうすりゃ利益の数字だけアップしろとかの無理な指示も、ヘンテコな親子喧嘩や内紛もなくなるのではないでしょうか。

 必ずしも「没義道」ではありませんが、似たような道徳観を家訓として残した江戸時代の豪商も案外いるんですよね。ビジネスが人間同士のものであるなら、やはり互いを尊重した共存共栄の倫理は、ゲームの理論からしても大切ではないでしょうか。その意味でも、常にビジネスには「創造性」が要求されるとボクは考えているのです。

 

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