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福助くん その6

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福助くん その5

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福助くん その4

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福助くん その2

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福助くん その1

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2016年6月 9日 (木)

美味の表現

 近頃は月に1回のペースで食べ物の原稿を書いております。

 新しい分野やヘンなテーマが大好きで、逆にルーチンになってしまうと自分でも極端な劣化を自覚するほど飽きるので、活字による「食レポ」を面白がって続けています。

  ただね、この分野は深いなぁと慨嘆することしばしばなんですよね。というのも、専門的な分野になればなるほど専門的なワードが用意されており、それらを自家薬籠中のものにすれば、って、この表現分かりますかねぇ、とにかく専門的なワードを自在に駆使できるようになれば、後は順列組み合わせでもそこそこのレベルにはなるわけです。

 専門用語ではなく、あくまでも専門的なワードなので念のため。業界紙・誌でない限りは、専門用語なんて使っても読者には分かりません。形容詞や形容動詞に、実は業界的な特徴があるのです。

  本当はそれからがオリジナリティのある文章表現や構成になっていくので、ボクも日夜呻吟しているのですが、この言葉も分かりますかねぇ。そんなわけで、専門用語は極力使わず、差別的なので使わないほうがいい表現とか、「こんな熟語は今の人に無理」などと編集者に言われながらも独創的表現を探究しているのですが、食事における美味の表現というのは実に難しいのです。

  というのも、前述した専門的なワードが極端に乏しいわけです。食品産業はあってもグルメ業界ってないじゃないですか。料理業界やレストランビジネスは確かにあっても、食べるほうに業界としてのまとまりなんかありません。現実に「おいしい」「うまい」のほかに、どんなワードがあるでしょうか。あったら教えて欲しいなあ。

 頬が落ちる、舌が喜ぶといったアクロバティックな言い方もないわけではありませんが、こうした比喩で何が伝わるかというと何にも分からないですよね。むしろ酸っぱいとか辛いとかのほうがマシじゃないかとボクは思います。

  食材の説明ならいくらだってできますが、たとえば天ぷらがとっても美味しいことを、あなたなら他人にどう説明しますか。「味の宝石箱やぁ」という名言で有名なレポーターもいますが、それを仮にパクったとしても、活字で読むと、それがどうしたでしょ。

 かくのごとく、美味を表現するというのは文章力、じゃなかった知恵が必要なのです。

  逆に、不味さの表現は結構いろいろあるようです。ボクが感心させられたのは、蚕のサナギについてでした。知る人ぞ知る韓国の名物で、東大門の街頭などで焼き栗のように大鍋に盛って売られています。旨そうな雰囲気なので近づいていくと、サナギ臭としかいえない特徴的な匂いがもわんと漂ってきて、ほとんどの日本人はそれだけで敬遠してしまう食べ物です。

  驚くことに現地の女性が大好きなオヤツらしく、ボクも食べたことはありませんが、きっと小エビに似た食感ではないでしょうか。けれども香りがね、口に入れるのも躊躇するくらいエグいのです。

  これを、確か椎名誠氏だと記憶しますが、「押し入れの隅のホコリの匂い」と表現していました。さすがは作家、これほどみごとな形容をボクはほかに知りません。味はともかく、そんな匂いが熱気を伴ってもわんと顔のまわりを覆ったら、すぐに離れたくなるでしょ。そんな感じなんだよなぁ。

 ちょっと味から離れましたが、それくらいクリエイティビティが要求される世界なのだと実感しているところです。

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