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2016年7月 8日 (金)

引き算

 

 テレサ・テンの歌を何度も聴いて気づいたのは、どうやら彼女の歌の魅力は「引き算」にあるということです。

 

 小学校から高校あたりまで、音楽の時間は複式呼吸を指導され、歌声は腹から出して発音も正しくというのが基本だったと思います。カンツォーネやオペラなんかも、マイクなしで大きな声が出せるほどエラいみたいな側面があるじゃないですか。そのせいか、日本のロックやポップスもサビというかクライマックスの時には、マイクを遠ざけながら、ことさら声を大きくして強調する歌手がいます。

 

 この大きな声による強調が「足し算」とすれば、演歌や歌謡曲では、メロディと歌詞の内容がピークを迎えるクライマックスのところで、敢えて声を絞ったりすることが普通にあります。今なら石川さゆりが典型的かな。それが逆に、聞く側の情感をさらにかきたてるということになるわけですよ。

 

 これがボクの考える「引き算」であり、テレサ・テンは透明感のある儚げな声質もあって、格別にそうした歌い方が上手だったと思うのです。おそらくプロの歌手ですから肺活量は人並み以上のはずですが、その力を出し切ったら歌ではなく選挙演説です。大きな声で名前を連呼しても心に届かないですよね。

 むしろ、大きな声を出して伝えたい時ほど、ギリギリまで「引き算」して表現する。その引かれた部分をボクたちは想像で補おうとするから、心に情念が生まれて歌をより深く感じられるのです。

 

 これは文章もまったく同じで、「足し算」的な表現をいくら重ねても、読む方の感動がそれなりに高まるかといえばそうではありません。むしろ、余計な文章を削りまくって、どうしてもカットできない部分だけを書いたほうが効果的なのです。

 

 小説でその手法を多用する作家は多く、中でも松本清張は名手といえるのではないでしょうか。事実だけを短い文章で淡々と重ねていくから、たとえば豪雨の日に土手に埋められた死体の腕が露出した、なんていう情景の不気味さが生きてくるのです。エンディングも同じで、書けば書くほど大切なことが伝わらなくなってきます。ポツンと1行だけの短い文章で、読者に戦慄するほどの恐怖や、一生忘れられない熱い感動を与えるにはどうしたらいいだろうと、ボクなんかはいつも考えていますけどね。

 

 今時のカラオケマシンには採点機能があったりしますが、こういう「引き算」はカウントされるのでしょうか。譜面に忠実な歌なんて、仮に満点を取ろうが、ちっとも面白くないし、まるで感動しません。人生も仕事も、実はそれとよく似ているのかもしれません。

 

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