笠木恵司の主な著書

  • キャリア・チャレンジ2009-2010
  • 資格試験合格後の本
  • 学費免除・奨学金で行く大学・大学院進学・休学・留学ガイド
  • 価値ある資格厳選200
  • インターネットでMBA・修士号を取る
  • 腕時計雑学ノート
  • 「国際標準」ビジネス資格完全ガイドブック
  • 日本で学べるアメリカ大学遠隔学習プログラム
  • テレビ局完全就職マニュアル
  • 資格の達人
  • MBA入学ガイドブック
  • 学んで! 遊んで! 役に立つ! インターネットキャンパス
  • 日本で学べるアメリカ大学通信教育ガイド

お気に召したら、ポチっと↓

  • 笠木恵司のブログ

福助くん その6

  • D_p1000397_s
    福助くん、9歳の秋です。 ちょっと長めの散歩をして、世田谷公園へ。 紅葉と福助をご覧くださいまし。

福助くん その5

  • 赤いサルビア♪
    2010年秋の福助くん。とある週末に埼玉県所沢市にある航空公園に行ってきました!

福助くん その4

  • 1 毎年恒例の・・・
    今さらですが、今年の花見の福助くん。ご近所の目黒川に行ってきました。

福助くん その3

  • 1 田舎に行ってきました!
    飼い主の田舎に行ってきた福助。うららかな春を迎えた大自然のなかで、いつもと違った表情に。

福助くん その2

  • 定位置
    平日は会社にいる福助。こんな感じの毎日です。

福助くん その1

  • 5djustice3f5d5575e032a1
    笠木の飼い犬。甘えん坊でちゃっかり屋の8歳。雄。

« H&Mふたたび | トップページ | 無理が通れば…… »

2017年1月24日 (火)

『ごめんね…』

 

 初めて聴いた時は、何とまぁ身勝手な歌だろうかと呆れました。だってさ、いきなりこれですから。

 

好きだったの

それなのに あなたを傷つけた

ごめんねの言葉 涙で言えないけど

少しここにいて

 

 昨年の紅白歌合戦で高橋真梨子が歌った『ごめんね…』です。とはいっても、地上波の番組を見なくなって久しいので、ボクは知りません。勝手に贔屓にさせていただいている若い女性のシャンソン歌手が好きな歌らしいので、ちょっと調べてみたわけですな。ちなみに、黒木瞳に激似の美人でございまして、当然ながら和服も素晴らしく似合うせいか、中高年男性のファンが沢山いるみたいです。

 

 でもって話を戻すと、「あなたを傷つけた」のは以下の理由によります。

 

悪ふざけで 他の人 身を任せた夜に

一晩中 待ち続けた

あなたの姿 目に浮かぶ

 

 うーむ、もしかしてワンナイトスタンドですかぁ。「悪ふざけ」と自ら呼んでしまう状況がどうも見えないのですが、そこかしこでありがちなことではありますよね。むしろ、そういうことがなければ人生は恐ろしくつまらない。誰が夜の街にわざわざ出かけてカネを遣うでしょうか。

 ただし、その次のフレーズに突っ込みを入れる男は相当数にのぼると思われます。

 

消えない過ちの 言い訳する前に

あなたにもっと尽くせたはずね

連れて行って、別離(わかれ)のない国に

 

 ほかの男に「悪ふざけ」か何か知らんけど身を任せたくせに、別れのない国に連れて行ってと願うなんて、どういう料簡なんだろうと思いますよね。しかも、追い打ちをかけるように次のフレーズが続きます。

 

せめて今夜 眠るまで 私を抱きしめて

いつもわがままを 

許してくれた場所まで戻りたい

 

 いやぁ、実にまったく感動的なくらいに自分勝手な内容ではありませんか。にもかかわらず、カラオケでは40代~50代の女性の定番人気になっているそうです。もしかすると皆さん、身に覚えでもあるのかな。

 もともとは日本テレビ系『火曜サスペンス劇場』の主題歌で、同じく『聖母たちのララバイ』に次ぐヒット曲だったようです。高橋真梨子といえば、ボクはペドロ&カプリシャスで『ジョニィへの伝言』『5番街のマリー』、独立後も『桃色吐息』が精一杯で、こんな歌がロングセラーになっていたなんて知りませんでした。ちなみに昨年の紅白歌合戦に出場した時、彼女は67歳で、紅組の史上最年長を記録したそうです。

 

 しかも、この『ごめんね…』の作詞は高橋真梨子自身なのです。それでちょいとウィキペディアを調べてみたら、前述してきたような印象がガラリとひっくり返ってしまいました。身勝手の許しを請うような薄っぺらい歌ではなく、むしろ深い意味が隠されていたのです。

 

 彼女の父は広島で国鉄に勤務していたのですが、戦後は一転してジャズクラリネット奏者を目指しました。おそらく悲惨な原爆に遭遇したことで人生観が大きく変わったのではないでしょうか。やりたいことをやらないで何のための人生かと。そこでジャズが盛んだった福岡に移り住みますが、うまくいかなかったらしく、5歳の時に両親は別居。父は広島に戻ってクラブのジャズプレイヤーとして働き、彼女は母と一緒に福岡に残りました。10歳の時に正式な離婚が成立しますが、それ以前に母の不倫を知ったらしく、彼女はそれが許せなかったようです。父が被爆の後遺症に苦しみ続け、39歳という若さで亡くなったことへの同情も強かったんじゃないかな。

 

 彼女が歌手になったのも、そんな父の影響ですから、貞節な母親像が不倫によって崩れてしまったことの失望は大きかったに違いありません。ウィキペディアによれば、父が亡くなった時に「母は真梨子に泣きながら抱きついたらしいがそれも振り切った」と紹介されています。

 

 それから幾星霜の時を経て、『ごめんね…』が26枚目のシングルとして発表されたのは1996年6月。彼女が47歳の時です。こうした背景を漠然とでも知ると、歌の理解がかなり変わってきます。この歌は彼女の作詞ではあっても、自分のことでは決してなく、かつての母の心情を歌ったのではないでしょうか。

 

 父を裏切って不倫をした母を許せないまでも、その気持ちや事情が分かるような経験と年齢を重ねてきた。人間というのは、どうしたって過ちを犯してしまう生き物であり、その過ちを消すことができないのであれば、苦い後悔と共に、それを認めるほかないじゃないですか。

 だからこそ、あるはずのない「別離のない国に」連れて行ってと願うのです。

 

消えない過ちを 後悔する前に

あなたをもっと 愛したかった

どこにあるの 悲しまない国

 

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

笠木恵司のブログ

 

 

 

 

 

« H&Mふたたび | トップページ | 無理が通れば…… »

音楽」カテゴリの記事

*禁・無断転載

  • このブログ内に掲載されているすべての文章、画像の無断転載、転用を禁止します。他のウェブサイトなどへの転載を希望する場合は、必ず著者へご一報ください。
2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Amazonウィジェット

無料ブログはココログ