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2017年3月 6日 (月)

『エロティカ・セブン』

 

 威勢のいいことを言う奴ほど小心な卑怯者で、愛国心を声高に語る人ほど裏側で国を利用するのかと疑ってしまう報道が続いています。

 

 中でも元都知事は記者会見に向かう心境を「果たし合いに向かう昔の侍」と語ったにもかかわらず、ひたすら「私は知らない」「議会で決めた」とか何とか他人のせいにしてばっかり。昔の侍はこんなにも往生際が悪かったのかなぁ。幼児に教育勅語を暗唱させといて、自分は国会議員にカネだか商品券を渡して役所への裏工作を依頼した人もいましたからね。

 

 さて、そんな不愉快な気分をさっくりと一新して、今回の音楽ブログのテーマは『エロティカ・セブン』です。

 サザンオールスターズは事務所の管理が厳しいのか、YouTubeではオリジナルはもちろんステージの録画などもアップされていません。このためいろいろなコピーバンドが席巻しており、ちょっと聴いてみましたが、まるで上手とはいえないので、サザンの曲から久しく遠ざかっていました。

 

 ところが、たまたま「宅録」なる注釈付きでアップされた『エロティカ・セブン』を見つけて聴いてみると、かなりイケるんですよね。視聴回数もおよそ40万回なので、ボクと同じように評価している人が少なくないようです。この「宅録」というのは自宅録音の略らしいのですが、どこまで編曲や演奏処理をしているのか分かりません。けれども、あの事務所が差し止め措置を行っていないということは、著作権をちゃんとクリアしているのかな。

 

 いずれにしても、それがきっかけになって、サザンを5曲ほどiTuneで購入しました。昔は好きな曲があってもシングルカットされていなければアルバムを買うほかなかったので、まったく便利な時代になったものです。って、いつの話だよって嘲笑が聞こえてきそうですけど。

 

 そんなわけでサザンオールスターズですが、桑田佳祐はやはり天才だと断言します。歌声や曲ばかりでなく、歌詞も独創的な語彙とセンスが炸裂しているからです。『勝手にシンドバッド』を初めて聴いた時は早口言葉が得意なコミックバンドかと思いましたが、実は音楽性が高く、演奏もブラスが入ってゴージャスに仕上がっているんですよね。

 サザンといえば湘南サウンド、ロマンチックな語り口の『いとしのエリー』が代表作と思われているようですが、1990年代はなぜだかセクシーでエロスもろ出しの曲が目立ちます。その皮切りとなったのが、93年に発表された『エロティカ・セブン』ではないでしょうか。

 

 桑田佳祐の曲は、メロディとリズムが最優先。歌詞はそれに合わせて載せているだけで、深い意味なんてないと思い込んでいたのですが、決してそんなことはないんですよね。

 

夢の中身は風まかせ

魚眼レンズで君を覗いて

熱い乳房を抱き寄せりゃ

自分勝手に空を飛ぶ

 

 このようにぶっ飛んだフレーズはボクにはとても発想できません。ダメな国語の先生は入試問題に対応して詩を個別の言葉に分解して教えようとしますが、詩も歌詞も全体の手触り、肌触りこそが生命であって、個々のフレーズなんて、実はどうにでも理解できるんですよね。宮沢賢治の詩が典型的で、『雨ニモマケズ』は例外として、宇宙などの深淵な美を詠った詩には科学関連の専門用語がちりばめられていますが、その意味を調べていったらキリがありません。

 つまり、壁紙のような絵柄あるいは色彩というべきか、詩を構成する「雰囲気」として難解な理系用語が使用されているわけで、そこに執拗に意味を求めるのは作者の本意ではないと思うのです。

 

 このイントロの歌詞も、「魚眼レンズ」が水中メガネだの何だのと憶測するよりも、夏の海辺で出会って恋に落ちた水着姿の若い男女が、江ノ島あたりの岩礁の陰で抱き合っていることを想像すれば十分。女性の肉感的な身体を抱き寄せて、心臓はバクバク。心もここにあらずという性的に興奮した心境を、桑田佳祐はこのように表現したのです。

 となれば、その後にすることはもはや決まったも同然ではありませんか。

 

濡れた性ほど妖しげに

五臓六腑を駆けていく

 

恋人同士だから飲む

ロマンチックなあのジュース

 

 ほらね、敢えて説明しませんが、ものすごくエロいことになってきました。このあたりを突きつめていった結果、『マンピーのGスポット』(95年発表)が生まれたのかな。とはいえ、みんなが聴く歌ですから、それ以上に大変なことにはなりません。

 

抱きしめて私は私、喉がカラカラ

そんな愛こそすべて

女は女、夜もバラバラ

我はエロティカ・セブン

 

 カラカラとバラバラは淫、じゃなかった韻を踏んでいることは分かっても、子供に「じゃ夜もバラバラってどういう意味ですかぁ」と訊かれた国語の先生は絶句するでしょうね。そりゃもうご自身の体験をベースに、「先生はこう思うぞ」と言えばいい。夜になると女性の何がバラバラになるかは個人の解釈に任されています。それ以前に、こんな艶っぽい歌を子供に教える先生はいないかな。

 

 ちなみに、エロティカ・セブンを「ウルトラマンセブンを意味する」と解釈したウェブサイトがありました。ということは、3分しか保たなかったのね。なんて早合点しそうになりますが、全体を通して見れば、戦い終えてシュワッチと宇宙へ帰る直前に、腰に手をあててすっくと立つ「どやポーズ」のことを言っているのではないでしょうか。

 

もう1度だけ二人して、

殺し文句のフルコース

奥歯も凍るようなキスをしたいだけさ

 

 複数のブラスも従えたフルバンドに近い豪華な編成で、こうしたきわどい歌をアップテンポの快適なリズムで展開するところが、サザンの真骨頂ではないかと思います。

 

魅せられて地獄の果ては

恋路の都

墜ちたアダムとイヴか

刃を剥いた 夏のけだもの(淫獣)

マジと狂気のへヴン

 

 どうです、素晴らしい語彙列ではありませんか。甘美なエロスと、痛みと破滅を伴うような劣情がみごとに描かれております。

 こんな解釈をするより、やっぱメロディ自体のノリがいいですよね。25年近く前の歌とはとてもじゃないけど思えません。サザンでは『TSUNAMI』に次ぐ第2位のヒット曲であり、シングルは累計で約190万枚を記録したそうです。大学の文学部は、今こそ桑田の歌詞に真摯に向き合うべきではないでしょうか。

 

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