笠木恵司の主な著書

  • キャリア・チャレンジ2009-2010
  • 資格試験合格後の本
  • 学費免除・奨学金で行く大学・大学院進学・休学・留学ガイド
  • 価値ある資格厳選200
  • インターネットでMBA・修士号を取る
  • 腕時計雑学ノート
  • 「国際標準」ビジネス資格完全ガイドブック
  • 日本で学べるアメリカ大学遠隔学習プログラム
  • テレビ局完全就職マニュアル
  • 資格の達人
  • MBA入学ガイドブック
  • 学んで! 遊んで! 役に立つ! インターネットキャンパス
  • 日本で学べるアメリカ大学通信教育ガイド

お気に召したら、ポチっと↓

  • 笠木恵司のブログ

福助くん その6

  • D_p1000397_s
    福助くん、9歳の秋です。 ちょっと長めの散歩をして、世田谷公園へ。 紅葉と福助をご覧くださいまし。

福助くん その5

  • 赤いサルビア♪
    2010年秋の福助くん。とある週末に埼玉県所沢市にある航空公園に行ってきました!

福助くん その4

  • 1 毎年恒例の・・・
    今さらですが、今年の花見の福助くん。ご近所の目黒川に行ってきました。

福助くん その3

  • 1 田舎に行ってきました!
    飼い主の田舎に行ってきた福助。うららかな春を迎えた大自然のなかで、いつもと違った表情に。

福助くん その2

  • 定位置
    平日は会社にいる福助。こんな感じの毎日です。

福助くん その1

  • 5djustice3f5d5575e032a1
    笠木の飼い犬。甘えん坊でちゃっかり屋の8歳。雄。

« 天気と温度 | トップページ | カリスマを支えるもの(後) »

2018年7月 6日 (金)

カリスマを支えるもの(前)

 

内容はかなり違っても、文部科学省の科学技術・学術政策局長が逮捕された受託収賄事件と、いまだに収束していない日大の危険タックル事件は、根っ子に共通した問題があります。

 

その前に、文部科学省は「競争的資金」の分配をやり過ぎたんじゃないかな。ボクがこの政策を知ったのは「21世紀COEプログラム」の頃からですが、それから十数年がかりで「国公私立大学を通じた大学教育再生の戦略的支援」として急速に膨張してきました。とにかく補助金付き公募プログラムがやたらに多いのです。

 

「特色GP」だの「現代GP」という黎明期は、これまでのような横並び支援ではないことから、ボクなりに高く評価して記事で頻繁に紹介してきました。受験生にとって大学選びの参考にもなるじゃないですか。ところが、毎年のように新プログラムが追加されては数年後に終わっていく。あまりにも数が多くて、新陳代謝も目まぐるしいので、文部科学省はいったい何をしたいのだろうかと疑うようになりました。

 

今回の受託収賄のネタになった「私立大学研究ブランディング事業」もそのひとつですけど、タイトルからして何だかなぁでしょ。いわく「学長のリーダーシップの下、大学の特色ある研究を基軸として、全学的な独自色を大きく打ち出す取り組みを行う私立大学の機能強化を促進する」ですもんね。2016年度から始まったようですが、ボクが学長なら「放っといてくれ」ですけど、大学経営にとって何千万円だかの補助金は無視できません。それに17年度は188大学が応募して60大学しか選定されていないので、これをウェブサイトなんかでアピールできるのは他大学との差別化材料になります。

 

でもね、中央官庁による税金分配で民間の鼻面を引き回すようなことはそろそろやめたほうがいい。そう思い始めていたら、案の定ともいえる不祥事がとうとう勃発したわけです。

 

そもそも私立大学に補助金が支給されるようになったのは、1975年の私学振興助成法の成立からです。それまで私学はビンボーで借金だらけだったかも知れないけど、「学の独立」あるいは国から見れば「自由放任」でした。ところが、この法律のおかげで、少しばかり経営が楽になるかわりに、文部科学省の監督権限も強化され、ついでに天下りも受け入れなきゃいけなくなったわけですな。

 

この私学補助金がのあり方が「横並び」の批判を受けるようになったので、今度は「競争的資金」の分配に積極的になったとしかボクには思えません。

私立大学は国立大学と違ってそれぞれの建学理念があるはずですから、それに基づいた多種多様な大学があっていい。にもかかわらず文部科学省から「グローバル化するなら大金を補助しますぜ」となったら、またしても横並びで英語と留学ってことになりますよね。

 

こんなことをやっているから、3500万円の税金=補助金をエサにして自分の子供の不正入学を要求する官僚が出てきたんじゃないかと。おかげで、おそらくですけど「競争的資金」をコアにした大学行政は早晩見直しを求められるんじゃないかな。さもなきゃ似たようなことが必ず起きますってば。それにしても、裏口入学させるなら税金でなく自腹でいけよ。木っ端役人のあまりな姑息ぶりにはほとほと呆れてしまいます。

 

ここまでは収賄側の話です。賄賂には受け取る側と贈る側が必ず存在するので、一方の東京医科大学はどうかといえば、やぁーっばり、いたんですな。ワンマン、カリスマ、いや大狸か鵺かっていうくらいの実力者が、「この子の点数のせといて」とゲタを履かせることを指示したらしい。同大学の入試関係者は唯々諾々(としか思えません)と従ったので、こんな大問題に発展したのです。これって、日大の危険タックル事件と似ていませんか。

では、全国の大学にワンマンやカリスマの理事長や学長が蔓延しているのでしょうか。

 

ボクは問題が2つあると思います。第一に、大学のトップが掌中にする権限が「ジャンケンポン」のような緊張関係を持たないことが大きい。封建時代じゃあるまいし、民主主義の世の中で、たった1人に権力が集中する支配構造はおかしいですよね。アメリカ大統領だって議会を通さなきゃできないことが少なくありません。民間企業ならまだしも、公益&公共&社会的要素の強い大学ですぜ。そんな権力構造を促したのが「ガバナンスの強化」ってヤツです。前述した「ブランディング」の能書きにもあるように、教学・経営のトップに強い権限を持たせるように図ってきたのも文部科学省なんだよな。

 

これは民主的に見える教授会が新しいことには何でも反対するので、「やりにくくて仕方ない」という意見を反映した行政政策と理解することもできます。いずれしても、そうした風潮がなければ、小うるさいインテリの教授を支配下にしたカリスマやワンマンが生まれるはずがない。

 

こうした非対称な権力関係の中で、ルールを無視したタックルの指示や、受託収賄事件が発生したのであります。そして、もうひとつ、学内の関係者はなぜカリスマやワンマンの暴走を止めることができず、協力してしまったのかということにも言及しなければなりません。

 

かなり長くなったので、それについては来週ということで。

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

人気ブログランキングへ

 

 

 

 

 

 

 

« 天気と温度 | トップページ | カリスマを支えるもの(後) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

教育・学校」カテゴリの記事