予備のワイシャツ
あなたは会社のロッカーにワイシャツを常備していますか?
経営幹部や営業系なら取引先関係者の突発的な不幸に対応した喪服一式がぶら下がっているでしょうが、普通の日にワイシャツを着替えてから退社することがありますか、というのが質問の本意です。
もちろん家族の待つ自宅に直帰というなら、特に着替える必要はないですよね。けれども、若い男なら知り合ったばかりの女性とデートしたり、合コンやナンパなんかで夜の街に繰り出すじゃないですか。オッサンにしたって、酒場を通り過ごして自宅なんていう人はマイノリティですよね。
そんなオフタイムの時に、新しいワイシャツに着替えていますか、ということなのです。特に夏場は汗まみれになるのが普通ですよね。エアコンの効いた社内で完全内勤としても、同じワイシャツを1日中着ていたら、たいていは皺まみれになります。そんな格好で退社して酒場のおしぼりで脂ぎった顔を拭くよりも、ワイシャツそのものを着替えたほうが気持ち良いのではないでしょうか。
ちなみに、ボクが海外に出張する時は日数分を超えた予備のワイシャツを必ず持参します。ホテルに戻る余裕のない場合は別ですが、ご招待でディナーなどをいただく時に、昼間から着続けたヨレヨレのワイシャツでは失礼にあたるからです。もちろん旅先という理由で許されることは間違いないでしょうが、人間性を判断されることもあるので、基本的な礼儀としても、そうした配慮は必要だと思うのです。
実際にはジャケットなどを着ているので、わざわざワイシャツを新しいものに着替えても、見た目はそれほど違わないかもしれません。けれども、出がけにシャワーを浴びた後のように、ボク自身の気分が清々しくなることが大切なのです。着替えることで昼間とのメリハリがきっちりつくので、これから美味しい食事などオフタイムを楽しむぞぉと決意を新たにできるんですよね。
もしかすると、妙齢のご婦人と嬉しいアクシデントが勃発するかもしれない。そんな時に汗臭いワイシャツでは興ざめですからね。昼間のホワイトとは違うやや派手目の新しいワイシャツに微量のコロンは、大人としてのエチケットではないでしょうか。
こういうことが、ボクが期待する「働き方改革」のひとつのシンボルなのであります。それによって、社員=従業者=労働者を仕事漬けから本当に解放することになると思うからです。見聞や識見が会社と自宅から自由になればなるほど、発想や創意工夫の幅も広くなるのではないでしょうか。すでにやっている人もいるはずですが、こういうことを社会的な習慣にすることでオシャレに抵抗がなくなり、仕事も人生もより楽しく面白くなってきます。ワークライフバランスなんていう珍妙でワケの分からないカタカナを使うのはもうやめて、退社時にはワイシャツを着替えて、胸ポケットにチーフを挿すという新しい習慣づくりから始めましょうよ。
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