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福助くん その6

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福助くん その2

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2019年1月25日 (金)

距離感

 

 ヨーロッパに向かう航空機内で、メインの食事がすっかり片付けられ、搭乗客のほとんどが眠り込んで静まりかえったところで、ギャレー(調理場)の横にある扉の窓のシェードを開けて、退屈まぎれにシベリアの雪原を見つめることがしばしばありました。自分の席で開けると強い陽光が差し込むので、皆さんの迷惑になるからです。そんな配慮をしたところで、地上は見える限りが真っ白で何もないのですが、たまにキラキラと陽光をハネ返す丸い鏡のような場所が続くこともあります。高度1万メートルの上空を行く航空機からは小さな池のように見えますが、実際には大きな湖なんでしょうね。

 

「ソ連時代に墜落した旅客機が秘密裏になかったことで処理され、そのまま手つかずで放置されているケースも結構あるらしいよ」

 

 こんな噂話を聞いたこともあるので、もしかして機体を発見できるかもしれないと目を凝らしていると、眼球の奥が辛くなり、慌てて視線を機内に戻したものです。

 

 これまでに何度も何度も経験してきたルートなので、慣れてしまうとそんなこともしなくなります。食後に数時間ほど寝て、起きたら2時間くらい映画を見てから再びうたた寝。客室内のライト点灯で目が覚めて朝メシを食ったら1時間後には空港を目指して降下。半日ほど飛べば、ヨーロッパのどこかには到着できます。

 

 だから身体的な距離感がないんですよね。日本から、たとえばスイスのチューリヒまでは空路で約9500キロメートル。日本海をフェリーで渡って、ウラジオストックあたりから鉄路で行くなら、残りは9000キロくらいでしょうか。平均時速を60キロとして夜通し走り続けても約1週間。クルマなら夜は寝なきゃいけないので、列車の2倍以上、およそ2週間はかかるということです。18世紀末にアリューシャン列島のひとつに流れ着き、日本への帰国許可を得るために、当時のロシアの首都・サンクトペテルブルクに行った大黒屋光太夫なら、数か月、いや数年を要したかもしれません。数年はちょっと大げさで1年くらいかな。すいません、伝記をまともに読んだことはないのですが、ともかく馬と一緒の徒歩とするなら、果てしもなく時間のかかる冒険旅行であったことくらいは分かります。

 

 さて、そうした時間をかけた旅と、ボクのように飛行機で半日という旅とは何が違うか。もうお分かりかと思うのですが、つきつめれば経験できる「情報量」ということになります。シベリアは広大ですから、列車の車窓から見える景色は何日も変わらないと記述した旅行記もあるみたいですね。それにしたって、よくよく観察すれば違いは必ずありますよ。そして、何よりも地球の大きさを実感できるはずです。ここのところがね、ボクにはとても羨ましく思えるのです。

 長くて12時間程度のフライトで到着するヨーロッパと、1週間以上をかけてたどり着くヨーロッパでは、景色の見え方も違ってくるんじゃないかな。

 

 今どき、海外出張にそんな時間をかけたら、コストとパフォーマンスがまるで折り合わない無理な話になってしまいますが、そんな旅を死ぬまでに一度でいいからしてみたいなぁ。どこかの社長のように恋人と一緒にプライベートジェットでしっぽりも結構ですけど、現代で最も贅沢なのは、徒歩に近い体感を持ち続けることができる、時間と手間をたっぷりかけた旅ではないでしょうか。

 

 あ、人生ってのがもしかするとそれかもしれないと、今頃になって気づくのですから、ボクはやっぱり迂闊なマヌケ野郎なんだよな。

 

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