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福助くん その6

  • D_p1000397_s
    福助くん、9歳の秋です。 ちょっと長めの散歩をして、世田谷公園へ。 紅葉と福助をご覧くださいまし。

福助くん その5

  • 赤いサルビア♪
    2010年秋の福助くん。とある週末に埼玉県所沢市にある航空公園に行ってきました!

福助くん その4

  • 1 毎年恒例の・・・
    今さらですが、今年の花見の福助くん。ご近所の目黒川に行ってきました。

福助くん その3

  • 1 田舎に行ってきました!
    飼い主の田舎に行ってきた福助。うららかな春を迎えた大自然のなかで、いつもと違った表情に。

福助くん その2

  • 定位置
    平日は会社にいる福助。こんな感じの毎日です。

福助くん その1

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    笠木の飼い犬。甘えん坊でちゃっかり屋の8歳。雄。

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2019年4月

2019年4月26日 (金)

上級国民・続

 

 そろそろ自分の感性が時代遅れになってきたんじゃないかと心配していたのですが、案外そうでもないようです。ボクが昨日「上級国民」について書いた直後に、某モーニングショーが取り上げていたからです。

 ボクは仕事で視聴していませんが、「きちんと実名で報道しており、上級国民として忖度なんかしていない」と弁明したらしい。しかしながら、12人を死傷した運転者は、いち早く警察でなく息子に電話したほか、フェイスブックなど個人を特定できるSNSを即座に削除させたなんていう憶測もネットでは飛び交っています。問題は、ニュース番組への批判ではなくて、そうした格差を感じさせる社会環境にあるはずです。もしテレビ局が「忖度」して実名を報道しなくても、いずれネットで写真も含めて暴露されるに決まっているじゃないですか。だから、つまらない言い訳なんかするよりも、上級国民という言葉を図らずも生んでしまった背景をきちんと説明すべきだと思うのです。

 何度も指摘するようで恐縮ですが、モリカケ問題はいったいどうなったんだよ。最上級国民が「私は関係ない」としてまんまと逃げおおせたからこそ、こんな言葉が氾濫するようになったんじゃないかな。それを追求すべき野党の議員もやっぱり「上級国民」の仲間じゃねぇかという失望もあると思いますけどね。

 こんなことを繰り返していると、フランスなみに「一般国民」によるデモや暴動がいずれ勃発するかもしれません。ツイッターによる動員力はすでに実証されていますからね。この国の世相はどんどん危ない方向に進みつつあるんじゃないかな。不満が溜まれば、いつか爆発するに決まっています。これが時代遅れのオッサンの妄想なら何よりですけど、そんな事態に直面する前に、「上級国民」の皆さんは真摯に自戒すべきだと思うんだけどなぁ。

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2019年4月25日 (木)

上級国民

 

 12人が死傷した池袋の交通事故をネットで調べていて、見慣れない言葉に遭遇しました。「上級国民」。もちろんテレビではこんなワードを使うことはありません。けれども、ついさっきのニュースショーでは、「明らかな容疑者なのに、どうして『さん付け』を続けるのかという問い合わせをいくつかいただいております」とアナウンス。それについて「容疑者は胸の骨を折って入院中であり、まだ逮捕されていないので」と、あっさり説明していましたが、こうした「いくつかの問い合わせ」の背後に、彼が「上級国民」だからではないかと憶測する人が無数にいるらしいのです。

 ボクは不覚にも昨日知ったばかりですが、ちょいと調べてみると、2015年に起きた東京オリンピックのエンブレム盗用騒動が始まりのようです。そのデザイナーが業界で有名人だったせいか、専門家筋が「素人に盗用の真偽は分からない」とコメントしたことに反発して生まれたネットスラングとされており、対義語は「一般国民」となります。

 池袋の悲惨な事件は、明らかに運転者の過失であり、警察もドライブレコーダーの解析でとっくに把握しているはずですが、ほかの同様な事件に比べて、何だか及び腰に見えるんですよね。それは運転者が大変に立派な経歴を持つ元官僚だからに違いないという声がツイッターで飛び交っており、「上級国民」としてハッシュタグになっています。

 まだまだ事実が判明していないので、「上級国民」であることがどれだけの影響を与えているのか分かりません。また、この言葉は様々な誤解や曲解を生みかねない危険性を孕んでいます。しかしながら、以前から続いてきた「格差社会」どころではない、ものすごい怨嗟が「一般国民」の間で渦巻いていることは率直に認めるべきだと思うのです。

 そして、こんな感情に火をつけるようなことを繰り返してきたのが、もしかすると「最上級の国民」と目される現総理ではないかと。だからね、モリカケ問題などをウヤムヤに片付けてフタをしてはいかんのです。透明感の高い公明正大で客観的な説明や政策運営こそが、「上級国民」なんていう、あまり芳しくない差別的用語を流布させない唯一の方法だとボクは思うんだけど、分かってもらえるかなぁ。

 

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2019年4月24日 (水)

オレンジジュース

 

 製品名を出すとステルスマーケティングと誤解されそうなので省略しますが、あるオレンジジュースがマイブームになっています。オレンジジュースなんて何だって同じだろうと、皆さんも、ボク自身も思っていたのですが、それが大違いなのでありまして、実にまったく素晴らしく美味しいオレンジシュースに出会ったのであります。

 一般的なオレンジジュースは、酸味が先に到着して甘味が後から息も絶え絶えにやってくる口内感覚ではないでしょうか。この酸味が何となくビタミンっぽくて身体にいいような気がする人が多いと思うのですが、ボクはフトコロ具合に反してワガママな男でありまして、口内炎をチクチクと刺激するような酸味はあっちに置いといて、もっと甘くできないのかという不満を持っておりました。

 ですから、オレンジジュースなんて、スーパーでは横目で見ながら通り過ぎるだけで、購入する習慣はまったくなかったのです。ミカンは爪に色がつくほど大好きなのですが、一時期だけですもんね。

 ところが、あるスーパーでたまたま購入したオレンジジュースがあまりにも旨いのでびっくりしました。パッケージを見直してみると、「成分無調整ピュアストレート」とあります。果汁100%というだけでなく、オレンジの粒々が多くて、「採り立てをそのまま絞ったんですよ」的な味わいなのです。そのせいか、一般的なオレンジジュースとは異なり、甘さとほどよい酸味が時間差なしでやってきます。このバランスがね、実に心地良くて、クセになってしまいました。

 ただし、720㎖で430円。普通の紙パッケージ(1000㎖かな)より背が低い、つまり少量にもかかわらず、この値段です。スーパーに行きつけのママさんならすぐに反応すると思うのですが、普通なら200円程度なので、その約2倍という驚くほどの強気。グラスに注いだら2~3杯程度で空ですからね。

 価格に敏感なボクとしては、つい躊躇ってしまうのですが、このオレンジジュースを一度でも飲んでしまうと、ほかはまったく口に合わなくなります。しっかり冷やしておくと、青天のもとで艶々と育ったオレンジ畑の光景が口の中に広がる、ような気がするんだよな。実際に見たことはありませんけど。

 とにかくボクには珍しいイチオシなのですが、やはり値段がね。そんなわけで、購入は週に2回程度に自制しております。

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2019年4月23日 (火)

心の中の野獣

 


 あははは、もうそんな元気はありませんってば。でもね、たまに義憤というのかなぁ、ふつふつとたぎるものを感じる時はあります。大昔は上司や同僚とぶつかることが結構あったんですよね。


 もちろん人間が社会的な動物であり、秩序を大切にしていることは十分に認識しているので、日頃は温厚に暮らしてきましたが、理不尽や不合理に直面すると、ムラムラと怒りがわいてくるわけです。とりわけ不正義、そして狡猾なやり口を見ると、心が爆発しそうになります。


 どうやらこれはオヤジの遺伝かもしれません。


 まだ子供のような年齢の時に、彼は鍛冶屋の職人として奉公に出されました。身長が低く、引っ込み思案だったことから、何かにつけてイジメられていたらしい。仕事を覚えるまでじっと我慢するつもりだったのですが、やがて給料日になると、悪い先輩たちがタカリにやってきました。田舎の父母にも送金しなきゃいけない大切なお金なので、しっかりと胸の中に抱きしめてしゃがみ込んでいたのですが、連中は嘲笑しながら何度も蹴りつけてくる。


 そのうちに、どうしてこんなにも我慢しなきゃいけないんだという怒りからオヤジは突然にブチ切れて、履いていたゲタを手に取ると、そいつらを片っ端から殴りつけていったそうです。「自分が喧嘩に強いなんて思ったこともないが、それからは一目置かれるようになった」とはオヤジの述懐です。ただし、その勢いが余り過ぎて、ボクの父親になった後も会社で喧嘩しては転職を繰り返していました。


 そんなオヤジを見てきたので、ボクの中にも棲息しているはずの野獣をきちんと制圧・管理してきたと信じているのですが、たまにね、ごくたまに、そいつの悲しげな咆哮を聞くことがあるのです。


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2019年4月22日 (月)

石が流れて木の葉が沈む

 

 テクノロジーはどんどん不可逆的に進化する一方で、それを使う人間の身体はほとんど進化していません。おそらく数万年レベルで見ても大して変わっていないんじゃないかなぁ。

 精神性も同様に不変といっても過言ではないので、故事ことわざの類いは今でも立派に現役を務めています。その中でも、とりわけ最近になって身近に感じるのが「石が浮かんで木の葉が沈む」です。重いはずの石がプカプカと浮かんで、水より軽いはずの木の葉がやすやすと沈んでしまう。およそ自然界の道理や摂理ではあり得ないことが、人間社会ではしばしば見られることから作られたことわざです。

 では、このことわざはいつ作られたかというと、中国の前漢時代。西暦でいえば紀元前200年くらいかな。今から2200年ほど前です。年表を調べたら、日本は弥生時代でありました。

 秦が滅亡した後の混乱を勝ち抜いて漢(前漢)を樹立したのは劉邦ですが、彼の側近で外交を担当した陸買という男がいました。口うるさい奴だったらしく、何かと劉邦に諫言するのですが、正論ばかりなので反論ができない。そこで劉邦は、「だったらそれを文章として書き付けろよ」と命じました(ここはボクの想像です)。それで編纂されたのが『新語』でありまして、その中に「石が流れて木の葉が沈む」とあります。「流れる」と「浮かぶ」は同じ意味で、言い方が違うだけですよね。ボクは「浮かぶ」のほうが分かりやすいので、そのように覚えてしまったようです。

 彼が書き付けたこの言葉は、劉邦の死語に現実のものとなります。妻の呂雉による専横政治が始まったからです。陸買は「ほらみろ」と言わんばかりに、病気を理由として宮廷政治からさっさと引退。財産を5人の子供に分け与えて独立させ、たまに彼らのもとを訪れるという気ままな暮らしをしていたようです。

 ところが、呂雉が死ぬと、彼女の側近グループによる権力の継承を食い止めるために突如として立ち上がり、日頃いがみあっていた連中を説得して討伐に成功。文帝にその功績が認められて、以前と同じ外交の要職に就いて活躍したとされています。

 波乱万丈の人生だったらしく、宮城谷昌光氏が小説にしていますが、清廉で誇り高い男だったからこそ、石が流れて木の葉が沈むという世の中の理不尽が許せなかったんでしょうね。ボクもまったく同感ですけど、陸買のような才能も行動力もないのが残念でなりません。

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2019年4月19日 (金)

大きなお世話

 スマートフォンを使い始めてそろそろ半年になりますが、便利な反面で、大きなお世話というか、お節介というか、何かと実に小うるさいメディアであることが分かってきました。

 頼んでもいないのに、突然にトップ画面にニュースが表示され、「今すぐ読む」「後で読む」という二択しかないのは、いったいどういう神経なんだろうね。「興味ない」とか「関係ねぇ」というボタンを作っておくという配慮はないのかなぁ。緊急情報なんて地震などの災害関係だけで十分ではありませんか。

 ラインなどの無料アプリになると、ショッピング情報が嵐のように毎日やってきます。これもまたボクが頼んだり選択したわけではありません。とにかく、つまらないとしか思えない情報が向こうから勝手にやってきます。そのたびに、いちいち消すという作業を強いられることになるわけです。余計なものを身近に置いておくと不愉快に感じる潔癖症なので、ジャンクメールや標的型ウィルスメール、それに脅迫メールの処理が毎日のルーチンになっているだけでなく、こうしたスマホのクズ情報も消去しなければならない。非生産的でネガティブな仕事がやたらに増えてきたのです。

 その一方で、最初はあれこれとアプリを試してきましたが、今ではラインとメール、ヤフー・ジャパンにカレンダーとスプレッドシートくらいしか使っていません。100近くもアプリを搭載しているはずなのにね。このため、基本機能にかかわるものは残すとして、近日中に、もう一段の大整理を敢行する予定です。

 放っておくと勝手に自動更新するアプリも少なくないので、「Wifi接続時のみ」という縛りもかけています。うっかり気を緩めると、スマホを使うのでなく、スマホに使われることになってしまう。皆さん、それを自覚して活用しているとすれば、大したもんだと感心せざるを得ません。

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2019年4月18日 (木)

落とし穴はどこにでもある

 

 このところ退屈まぎれにお昼のワイドショーを視聴してきましたが、芸能人のスキャンダルの叩きっぷりは相変わらずスゴイですね。同情するとみせかけて、瞬時に掌を返すように糾弾する。逮捕されたというだけでは推定無罪の被告人に過ぎないのに、有罪と決めつけた論評を堂々と語るコメンテイターも珍しくありません。もっともテレビに出て沈思黙考では、二度と使って貰えませんけどね。

 こういう辛口の評論家の皆さんは、自分だけは安全地帯にいると思っているようですが、人生はそんなに甘くないんだよな。ボク自身の来し方を振り返っても、あのへんに1つと、このへんにも2つくらい、という感じで落とし穴がいくつかあったように思います。もちろん自分自身の傲慢や思い込みもあったことは否定できませんが、それをも含めた落とし穴なんですよね。

 それが何か、と問われると、それだけのことですとしか言いようがありませんが、とにかく人生には様々な意味での落とし穴が潜んでいるということです。それがきちんと理解できていれば、むやみに落ちた人を叩くことなんてことはできません。社会的には同情は禁物かも知れないけど、そこはそれ「惻隠の情」という言葉もあります。敗者に優しいのが昔の武士の特質とされるのに、そうした想像力を失ってしまったのは、やはり教育のせいとしか言いようがないと思います。先生自らイジメの音頭取りをするようでは、日本に未来なんかありません。働き方改革の以前に、人に優しい社会を作ろうよ。

 そのためには1人ひとりが変わらなきゃいけないんだけど、テレビを見ている限りでは、日暮れて道遠しですな。ほら、そこのあなた、足先に真っ暗な落とし穴が大きな口を開けて待ってますぜ。

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2019年4月17日 (水)

秘すれば花

 世の中に「こうしなきゃいけない」なんてことは本当はないのだと信じてきました。泥棒や傷害なんかの犯罪行為はもちろんダメで、没義道な振る舞いも非難されるべきでしょう。しかしながら、自ら意識して敢えてしたことは、たとえ非常識でも不道徳でも、やりたい、あるいはやらなきゃいけないと感じてやったことは、善とは言わないまでも、仕方ないですよね。

 ただねぇ、病気の公表というのはどうなのかなぁ。有名人がカムアウトする効果は確かにあると思います。病気に伴う偏見などを解消できるだけでなく、知識の普及や予防的な意味も少なくありません。それに、隠していたことがバレてしまった時のリアクションを考えれば、むしろ率先して説明したほうが好感を持てますよね。

 近年は美容整形が流行するとともに、そうした陰口を嫌って、自ら公表する人が増えてきたともいわれます。それはそれで決して悪いことではないので、否定するつもりは毛頭ありません。ただ、もしもボクなら、それはできないなぁと。

 何だよ、前段の理屈と違うじゃないかと文句を言いたくなるかもしれませんが、「公私の垣根」というのかな、プライベートに属することをさらすのは、あまり格好の良いことではないという意識が強いのです。昔のオヤジたちは、このため無言で苦難に耐え、心身どちらの痛みも内部に溜めて我慢してきました。ところが、今ではSNSが普及してきたので、ツイッターなどで簡単に告白することができます。それによって「公私の垣根」みたいものがぐぐっと低くなり、辛かったらみんなで支え合おうよ、という雰囲気も強くなってきました。重ねて言っておきますが、そのことが悪いわけではありません。これからも大きな地震や災害があるかもしれませんから。

 ただ、人間は誰でも、その内部に他人の不幸を餌にする悪質な野次馬が潜んでいます。いたわるような顔つきで、実はほくそ笑むということだってあるんじゃないかな。ああ、自分はそうならなくて良かった。他人にこんなふうに思わせることがイヤなのです。

 それもまたボクの人間としての狭量といえばまさにそうなのですが、世阿弥の『風姿花伝』に「秘すれば花」という言葉もあります。「秘せずは花なるべからず」と続くように、何でもかんでも露出してアピールすればいいってもんじゃねぇよという演劇理論です。ボクの「引き算理論」にも通じるところがあるのですが、そうした意味での精神性、とりわけ含羞が、近年はどんどん希薄になってきたような気がするのです。

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2019年4月16日 (火)

ファクシミリの時代

 20年以上にわたってお世話になってきたファクシミリ&コピーの大型複合機を撤去しました。とっくの昔に通常のリース期間は終了。それからは年間数万円で使い続けてきたのですが、何かの電子部品が故障し、その部品の在庫期限も終わっていることから、とうとう引き取ってもらうことにしたのです。

 もとより、ファクシミリ、略してファクスなんて、このインターネット時代には完全な遺物でありまして、ボクの事務所にも年間に2~3回しか受信がありません。ましてや送信なんか皆無。インターネットのファイル便を利用すれば、カラーのデータを大量に、しかも短時間に送受信可能ですからね。今の若い人は、ファクスの使い方はもちろん、その存在理由すら理解できないかもしれません。

 ここで歴史をひもとくのもナニなので遠慮しますが、ファクスは20世紀の画期的な通信手段であり、画像を電話線で送れるなんて、ボクの若い頃でも感動的だったのです。入れた紙が戻ってくるので、「これまだ先方に届いていないぞ!」と文句を言う人もいたなんて冗談もあります。物質転送装置じゃないんですから。

 このファクスに代わって、どんどん重要度を増してきたのがプリンターです。いくらデジタル時代でも、やっぱ紙に印刷しないと資料として役に立たない。そんなわけで、ボクの事務所でも複合機撤去以前に最新のプリンターを導入しました。これがね、小さいくせにスキャナーもコピーもついております。しかも、WiFi対応なのでありますよ。というわけで、ルーターもついでに購入してワイヤレス化を断行しました。マックブック・エアーのデータも瞬時にプリンターに転送して印刷できるので、実に便利なんだよな。

 それにしても、ファクスの時代遅れっぷりは劇的というほかありません。昭和、平成と大活躍してきたはずなのに、ここ10年で決定的に無用の長物になってしまいました。それに関係する技術者や研究者の皆さんはどうしているのでしょうか。

 文学や音楽、絵画などの古典は現代でも立派に生き続けています。ところが、技術は一方的に進化していくので、ひとたび革新されれば、旧世代の製品は骨董品あるいは博物的なアーカイヴとしての価値しかなくなるといっていい。今は中古のスマホも流通しているようですが、限度がありますよね。

 それによって生活が便利になったのですから、悲しむいわれはないのですが、会社を辞めて独立した当時から、校正の受け取りに戻しなど頻繁に利用してきました。そんな歴史を振り返ると、長い間の貢献に心から感謝したくなります。『ファクシミリの時代』という本を書いて追悼してあげたいくらいですが、あんまり売れないだろうなぁ。

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2019年4月15日 (月)

令和、ねぇ

 

 5月1日から元号が平成から令和に変わります。そうはいっても、ボクの会社は西暦で徹底しているのでほとんど関係なく、それがどうしたという印象なのですが、世間は違うんだよな。

 新元号のスタート前からテレビが煽りまくるせいか、お祭り騒ぎのはしゃぎっぷりでありまして、新元号と対になる「平成最後の」が期限切れになったら、今度は「令和ベビー」だのなんだのといろいろ続くんでしょうな。

 やりたい人は勝手にやればいいとは思うものの、昨今の無批判な受容姿勢というのは、奴隷以上じゃないかと思うのはボクだけでしょうか。よく言われる時代の節目になるというのは筋違いであって、元号の成立理由がまるで分かっていないんだよな。政治的なことでは頼りになったはずの団塊世代の皆さんはすっかり牙を抜かれて老化。野党も勢いを完全に失っています。ここではあまり政治的な発言はしたくありませんが、1937年の日中戦争から太平洋戦争の敗北に至る「昭和」が何を旗印に徴兵し戦いを続けていたのか、くらいのことを考えても叱られないはずです。

 つまりさ、現代は徹頭徹尾の「一極集中」なのであります。「二極化」がトレンドワードかと思っていたら、知らないうちに圧倒的な多勢に無勢になっていたわけです。ぞろぞろと勝ち馬に乗る人が多すぎて超過密状態。その中に口が軽いお馬鹿さんが少なからず混じっていてもちっとも不思議ではありません。

 ただし、社会がどうなろうが、法律がどう変わっても、人間が心の中で思うことだけは支配できません。なので、ボクの当惑と不快感はもうちょっと厳密に追求していきたいと思います。とにかくさぁ、貰えるものは何でも貰っとこうという性根ほど、卑しくて貧しいものはないってことに、少しは気づけよ。

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2019年4月 5日 (金)

ヨイショ

 人間は年を取ると、2種類の「ヨイショ」を言うようになります。ひとつは腰痛や体力的な衰えによる、座る時や立つ時の掛け声です。「ヨッコラショ」という用例も頻繁に使われます。

 もうひとつは、阿諛追従。要するに他人を褒め囃すわけですな。中には褒め殺しという特殊なケースもあるので油断はできませんが、「ヨイショ」は世間のあちこちでほとばしっております。どういうわけか安倍総理周辺で聞くことがとりわけ多くて、森友学園の籠池元理事長なんか、ものすごく上手そうですもんね。補助金不正受給が露見してからは拘置所にも収監されていますが、もしバレなかったら初等教育界の重鎮に任命されていたかもしれません。

 昨日に大問題になった某代議士の「忖度」発言もその類語でしょうね。何しろ総理大臣と副総理の地元をつなぐ道路建設の重要度を高めたとか何とか自慢気に演説していたのですから、ご機嫌伺いの極致といっていい。ボクってばこんなにも政権の顔色を見ているんですよぉと胸を張りながら、翌日には発言をきっちり否定しているので、厚顔無恥も付け加えといたほうがいいかな。

 どちらもヨイショのし損ないですけど、歯が浮いてどこかに飛んでいきそうな褒め言葉を聞くのはそれほど珍しいことではありません。いえね、それがいけないということではないのです。批判や厳しい指摘が人間同士の潤滑油になるはずがありません。褒められて気分が悪くなる人なんて、この世に存在しませんから、ヨイショは必要悪といって過言ではないはずです。ただし、ボクがこれまでに聞いた限りでは、皆さんあまり上手とはいえません。そんな話を傍で聞くというのも、あまり気持ち良くないじゃないですか。

 ヨイショをうまく言うコツは、おそらく2つしかありません。

 1つは多弁にならないこと。言えば言うほど嘘っぽさが目立つようになり、言われている本人もなんかヘンだなと自覚するようになるからです。だから、ヨイショは常にワンポイントだけを端的に攻める。それだけで十分に相手の心に残り、気分が良くなるはずです。

 もう1つは、確かな根拠にもとづく論理性。つまり、突拍子もないような、根拠がまるで感じられないような褒め方はしないこと。ブサイクだと自覚している人に、ハンサムですよといっても通じるはずがない。いや意外にハンサムですよと強弁すれば、ますます心象を悪くしますよね。1割のホントが混じった嘘はなかなか見抜けないように、微量でもいいから確かなタネのあることを論理的に大きく膨らませるというのが上手なヨイショのコツです。できれば本人や周囲も気づかないことが望ましいでしょう。

 では、そんなわけで皆さん、上手なヨイショを使って、うまく世渡りしていこうではありませんか。

 さて、来週は出張と私事などのモロモロが積み重なるので、1週間ほどブログをお休みとさせていただきます。再開は4月15日月曜日の予定です。

 

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2019年4月 4日 (木)

国家権力

 

 カルロス・ゴーン氏が背任・横領していたかどうかなんてボクにはとうてい分かりませんが、やはり国家権力は怖いなぁと感じざるを得ません。

 

 太い眉と眼光の鋭い歌舞伎顔の外国人を3か月以上も代用監獄に収監し、ようやく保釈されたかと思ったら4度目の逮捕ですもんね。狙ったら絶対に逃さねぇぞという気迫に満ちているではありませんか。そんな勢いで厚生労働省の女性官僚を逮捕・起訴。結局は無罪という大恥をかいているので、先のことは分かりませんが、人間をギリギリまで追い詰めることだけは得意のようです。

 

 ボクの親父も逮捕されて投獄された経験があると聞きました。敗戦直後に木曽の山奥からヒノキを名古屋に搬入して大儲けしていた頃に、仲間が刑事と共謀して冤罪をでっちあげたらしい。幸いに検察官がそれを見抜いてすぐに不起訴=無罪放免になりましたが、おかげで親父は死ぬまで警察官を信用せず、検事のほうが人間として上等であると評価していました。

 

 これまではボクもそんなものかなと思ってきたのですが、前述した女性官僚の事件では証拠を捏造したばかりか、不祥事も少なくないんですよね。おかげで歴代の検事総長5人がお約束の勲章を貰い損ねています。

 

 勲章なんてどうだっていいのですが、長く温存されてきた組織や制度は絶対的に腐敗します。敗戦直後の新社会のもとでは、親父の言うように検察官も正義を貫いていたかもしれませんが、それから何十年も経てば、出世争いや醜い足の引っ張り合いが起きても不思議ではありません。

 

 そんな腐敗した連中が強大な国家権力を振り回すから、不祥事が頻発するわけでね。その網にかかったら、これほど怖いことはないわけです。そうした国家権力の一方的な発動を抑制するためには、どんなことも可視化することと、被疑者の権利を徹底的に守るしかありません。にもかかわらず、この国はそうしたことが苦手というか、まるで意欲的ではないのです。

 

 ドツボに落ちてから痛感しても遅いので、今から是正すべきなんだけど、皆さん改元のようにはホットになれないみたい。他人事と済ませて生きられるなら結構ですが、自分もいつ何時と考えるのが人間の想像力あるいは知恵ってものだと思うんだどけどなぁ。

 

 

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2019年4月 3日 (水)

文章作法

 有名人のブログにありがちな、やたらに行間の空いた間延びした文章が大嫌いです。そんなスタイルで綴られた、印象や気分ばかりをベタベタと書きつけた内容も鳥肌が立つほど嫌いです。

 原稿用紙に手書きしていた頃は、そんな無駄な紙の使い方はしませんでした。木材のチップなどから繊維を取りだして練り上げた貴重な紙ですから、そこに何かを書き付ける以上は緻密でなければなりません。もしも空白を作るとしたら、それなりの確かな意味を持ち、適切な効果がなければもったいないじゃないですか。

 ところが今はデジタルなので、どれだけ隙間を空けようが何の影響もありません。むしろデータのない状態ですから、サーバーに負荷を与えないとすら言えるんじゃないかな(よく知りませんが)。何が言いたいのかよく分からない非論理的な感想に、嵐のような同語重複。さらに同じ文末を何度繰り返したところで、SNSやウェブサイトの主催者にとっては、要するに無料で得られるコンテンツですから、飛んで火に入る、じゃなかった大歓迎といえるんでしょうね。

 時代は確かに移り変わっており、ボクの文章作法は過去のものになりつつあるかもしれません。指示用語を付け加えないと何のことを言っているのか分からんといった読解力の欠如も近年の傾向ですけど、それにおもねるのでなく、やはり文章はできる限り切り詰めて、ビシバシと緻密に厳密に無駄なく積み上げていきたい。それを読む側も、すぐに「分からん」と音を上げるのでなく、主語がダブらないよう省略されていても読み通せる理解力を身につけて欲しいなぁ。少なくとも古典の世界名作全集を一巻でもいいから完全に読みこなした上で、ボクの文章が「分からん」というなら、いくらでも書き直しに応じます。

 とにかく、タラタラとベタベタは無駄が多く、スペースはもちろん、そのために使われた時間も浪費と呼ぶべきでしょう。自分のための日記やメモや個人的な私信と、他人様に向けて広く公開する文章は根本的に違うということを、きちんと学校で教えたほうがいいんじゃないかなぁ。

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2019年4月 2日 (火)

ソメイヨシノ

 あー、ほんっっっっっっとーーーーに、あさましいなぁ。たかが元号が変わっただけで、何をどうすりゃそんなに騒げるんだろうか。ぶっちゃけて言えば、お上からおさげ渡しになった食い物みたいなものだぜ。そんな話題に無批判にアリのように群がるなんて、情けなくないのかなぁ。ボクがそのように感じる理由は、昨日のブログを参照してください。

 桜の季節もそれと同様でありまして、先週日曜日はたまたま目黒川に行きましたが、いやはやものすごい人出。ひと昔前はこんなにも混雑していなかったのですが、みるみるうちに桜の名所にされてしまい、都内近郊から見物客がよってたかるようになりました。

 そりゃまぁ、何をしようが他人様の勝手ということは分かり切った話ですけど、あの桜が本当に美しいとはボクには思えないんだよな。確かに目黒川を覆うように咲き誇る花弁の大群には感心させられますが、色がね、ちっとも綺麗ではないのです。桜を形容する言葉は、ピンクだの淡い桃色や薄紅色とかいろいろありますが、ソメイヨシノはむしろ白っぽいんだよね。それがもわもわもわと集まった状態は、煙みたいと形容すべきであって、ちっとも鮮やかとはいえないのです。花びらを間近に見つめれば分かることでも、見物客のほとんどはそんなことに頓着しません。名所に来ることだけが目的で、桜なんかまともに観賞していないからです。カメラを向ける人も少なくないので、そのデジタル写真を見れば薄汚い、といえば言い過ぎだけど、彩りに著しく欠けたモノトーンの世界であることが分かると思うんだけどなぁ。

 ボクがこれまでに本当に美しいと感じた桜は、深大寺植物公園の大きな桜の木の散り際と、上村一夫が描いたイラストだけです。前者はまさにピンクの渦ともいえる圧倒的な桜吹雪でありまして、とてもじゃないけど、この世のものとは思えませんでした。上村一夫は、女性の妖艶な美と底知れない怖さの背景として、降りしきるように散る桜をみごとに描写しており、やはり息を呑むような耽美的な光景に戦慄を感じたことがあります。

 そのためにはやはり、色、なんだよな。どうしても薄桃色のところどころに紅を挿したような色じゃなきゃダメなのです。だってさ、桜の木の下には死体が埋まっているんですぜ。

 ところがソメイヨシノという種は、おそらく生命力は強いんだろうけど、とにかく白い、白っぽ過ぎる。千鳥ヶ淵あたりでは濃い色もたまにありますが、ボクの美意識に見合うほどではありません。

 にもかかわらず、日本人はどうして桜がこんなにも好きなのかと思っていたら、今度の改元でフィーバーというのでしょうか、そりゃもう全国的な大騒ぎ。桜だけではなく、要するにみんなで集まって何かを見物すること自体が好きなんだと、あまり感心できない人間性を再認識した次第であります。

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2019年4月 1日 (月)

世論もファッション

 新しい元号が本日午前11時半に発表されるそうです。興味津々で発表を待っているというのが大勢のようですが、それ以前に、どうして元号が存在するのか、なぜそれが現代でも必要なのかという論議や解説・解釈がまるでないことに、軽い驚きを禁じ得ません。

 ボクは学校で日本史を勉強し始めた頃から、元号が面倒くさくて仕方ありませんでした。承久や天明だの万延だのと、大化の改新以来で元号は何と247個にも及ぶそうです。そのたびに、歴史がぶつ切れになってしまい、前後の流れが分かりにくいんだよな。要するにいつの話なんだよって思いませんか。しばしば言われることだけど、その頃にヨーロッパやアジアはどんな状態だったかという横断的な見方がしにくいのです。

 だからボクは大学の受験科目から日本史を早々に外して、難読な漢字名称も出てこない世界史に絞りました。それ以来、様々な出来事はすべて西暦で覚えています。とりわけ1989年1月8日からは平成に変わったので、昭和で言われても、いったい何年前のことだか分からなくなってしまうんですよね。

 もっと原則的なことをいえば、元号というのはそもそも「君主制」にもとづいた名称です。今回も生前退位という理由で元号が変わるのであり、国歌にしても「千代に八千代に」天皇家が永続するようにという願いが込められています。つまり改元というのは、そうした天皇制が今もって行政レベルで存続していることを劇的に再認識させる出来事なんですよね。

 ボクは思想的に右も左も構うことなく、保守とも革新とも言い切れないので、実に便利な概念である「象徴天皇制」に従います。実際問題として、国民を代表する伝統ある共通の親戚と考えれば、積極的に天皇制を排除する理由はもはやないですもんね。

 ヨーロッパでもイギリスのように立憲君主制というか、王室が健在な国はいくつもあります。しかしながら、それでも元号というのは寡聞にして知りません。西暦もキリスト教歴ですから、かなり長期にわたる元号の一種といえばいえなくもないでしょうが、いずれにしても、そうした議論や討論がまるでないということに、ボクは違和感を覚えてしまうんだよな。

 まぁね、世論もモードでありファッションと考えれば、左翼がカッコ良かった時代はとっくに大昔ですから、元号に関する論議なんてウザくて時代遅れといえるかもしれません。それにしても、何でもかんでもバンザイ三唱で意味や背景を顧みないというのも、ちょっと薄気味が悪いですよね。 

 こんなことを感じるのはボクだけなのでしょうか。なんてことを付け加えることが近頃はすごく多くなりました。

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