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2019年5月20日 (月)

『銀座ブルース』

 

 やっぱりいいなぁ、西田佐知子。以前にもさんざん書いたように、艶っぽい鼻声がとても魅力的な歌手ですが、『銀座ブルース』を聴いて、改めて惚れ直しました。

たそがれゆく銀座 いとしい街よ
恋の灯つく銀座 夢買う街よ

 スローで情感たっぷりのシロホンで始まり、それを追いかけるテナーサックスが夜更けの銀座に漂う妖しさを予感させますが、こんな始まりの歌を「ブルース」と呼んでいいのかなぁ。昔の歌謡曲は「ブルース」をぶら下げたタイトルがやたらに多いので、当時は流行だったんでしょうね。
 オリジナルは、和田弘とマヒナスターズに松尾和子が参加してレコーディングした1966年のシングル盤のようです。「ムード歌謡」として多くの歌手がカバーしており、何と石原裕次郎も歌っていますが、その由来はウィキペディアもフォローしていないので、確かなことは分かりません。ボクは1969年発表のアルバム『西田佐知子 恋を歌う』の収録曲を愛聴しています。

 昔の歌は言葉使いが実に達者でありまして、「恋の灯つく銀座 夢買う街よ」という的確このうえないフレーズで瞬時に分かるように、銀座のホステスクラブまたはバーを舞台にしています。ただし、構成が普通とはちょっと違うんだよな。

あの娘の笑顔が 可愛い
ちょっと 飲んでいこうかな

 それだけなら、店の扉をいざ開けようとするお客目線の歌かと思いますが、

ほんとにあなたっていい方ね
でもただそれだけね

 と、主体は接客側に移ります。つまり、客とホステスとの心理的な掛け合いが歌の骨格をなしているのです。それにしても「いい人というだけ」なんて、ボクのように遠慮がちで控え目なマジメ人間にはグサリと刺さるセリフです。かといって突き放すわけでもないので、だったら別の側面も見せてやろうじゃないかと。そんな挑戦的な気分を刺激することで常連にしてしまう手練手管ですから、皆さん、くれぐれもご注意ください。

 こうした掛け合いで代表的なのは、松本隆が作詞して太田裕美が歌った『木綿のハンカチーフ』ですが、発表は1975年。それよりも9年ほど先行しています。松本隆はこの歌を参考にしたのでしょうか。翌1976年にちあきなおみが歌った『矢切の渡し』も同じパターンです。ちなみに『銀座ブルース』の作詞作曲は鈴木道明。ラジオやテレビの音楽番組の制作に携わる一方で、数々のヒット曲を送り出した才人です。

ネオン花咲く銀座 夢売る街よ
こころはずむ銀座 夢買う街よ

 まぁね、先立つモノ=おカネさえ潤沢であれば、確かに銀座は楽しい、というより愉しい街ではあります。

気のない素振りが 憎い
ちょっと酔ってやろうかな

耳打ち話が気になるわ
あなた意地悪ね

 ほらね、今度は下手に出て弱みを見せしたりして誘うんですな。このあたりの男女のやりとりがね、西田佐知子の独特の声質と相まって絶妙なのでありますよ。耳のそばでふわりと囁かれるような色気が、胸の動悸を早めたりします。かといって、決して官能的な妖艶さには至らない。このギリギリの寸止め感が西田佐知子らしさであり、貞淑で清楚な雰囲気も残しています。だぁからね、歌が好きというレベルを超えて、本人に惚れてしまうのであります。

あの娘の気持ちはどうだろう
ちょっと聞いてみようかな

目と目で交わしたお話が
ピンと来るのよ

 いろいろ含みを感じさせる歌詞だなぁ。「目と目で交わしたお話」って、相当な常連にならないと、そんな高等な交流は無理ですよね。

今宵ふけゆく銀座 たのしい街よ
ふたり消えゆく銀座 夜霧の街よ

 うーん、消えゆく2人は本気なのか、それともアフターでしょうか。寅さんじゃないけど「それを言っちゃおしまいよ」という複雑で微妙な曖昧さが、夜の淑女とのつきあい方ってものなんですよね。経験ないけど。。。。。

 こんなシャレの効いた、コミカルともいえる歌を、西田佐知子は実にみごとに、おそらく本人も楽しんで歌っているんじゃないかな。歌はメロディやリズムに忠実ならいいってもんじゃないですよね。表情が歌の中に見えてこなきゃいけない。そのためには、足し算ではなく、ボクの持論である「引き算」が余韻となって、聴き手の想像力を刺激するのであります。

 

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