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福助くん その5

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2019年6月14日 (金)

トランペット

 大学受験に失敗して浪人だった頃じゃなかったかと思うのですが、何かのきっかけでトランペットを預かったことがあります。その経緯はまるで思い出せないのですが、中学の頃からギターを弾いていたので、音階をつくるバルブが3本しかないトランペットなんか簡単だろうと思ったら、管楽器は仕組みがまるで違うんですよね。

 マウスピースを取り付けて口から息を出すだけでは、それこそウンともスーともいわない。ただ空気が通り抜けていくだけです。唇をふるわせて「ププー」という感じで音を出してはじめて、それを増幅してくれる楽器なんですよね。このため最初はマウスピースだけで音を出す練習をするのですが、コツが分かるまでに1週間ほどかかりました。

 ある時に突然、プァアオーという死にかけた象の鳴き声をみたいな音が出るようになり、「ああ、こういうことか」と暗黙知を体感しましたが、それでもメロディは無理。前述のバルブを押せば音がすぐに変わるというものではなく、演奏者自身が音階を吹き分けると、それをアシストしてくれるだけの存在なのです。早い話が、口笛の音をより大きくするのが管楽器の本質ですから、演奏者の音感が相当に影響してきます。ギターのように、誰でもポロンと音が出るというシロモノではないんですよね。

 では、音が出れば一丁上がりかといえば、それからが問題なのです。アパートやマンションなど共同住宅の一室で練習したら、間違いなく苦情がきます。今ならヘタすりゃ凶悪な隣人がナイフ持参でノックするかもしれません。一戸建てにしても、家が隣接していたら音は漏れてしまうでしょう。ボクも当時は「うるさい!」と言われたことがあります。やっと音が出たばかりでメロディもロクに吹けないですから、聞かされるほうは拷問に等しいのは確かです。

 でもさ、それでは天才トランペッターは防音室を完備したカネ持ちの家からしか生まれないことになります。貧乏な暮らしの中で、誰かから譲り受けたトランペットを手にして、次第にミュージシャンとして名を成していく出世物語なんて成立しません。ようやく本題に近くなってまいりましたが、ボクはそのことを言いたいわけです。

 かのルイ・アームストロングはアメリカ・ニューオーリンズの貧民街で生まれました。子供の頃に誤ってピストルを発砲。おかげで少年院に送致され、そこでトランペットの原型であるコルネットと出会い、才能を開花させていったのです。その時に「うるせぇなぁコノヤロー」と言われて断念していたら、後年の名曲の数々は誕生しなかったことになります。

 でもね、ボクの体験を言わせていただければ、日本はこういう管楽器を練習するにはまるでふさわしくないところなのです。川のほとりならいいだろうとクルマで行ったこともありますが、しばらくすると見知らぬオッサンが近づいてきて、「キミね、近隣に大迷惑をかけていることを分かっているのか」と理詰めで叱られました。河川敷の打ちっ放しゴルフのほうがよほど迷惑で危険だろうと思いますが、とにかく練習する場所はどこにもないのです。今ならカラオケに行けばいいんだろうけど、当時はそんな施設なんかなく、もしあったとしても室料は決して安くはありません。

 それでトランペットを泣く泣く持ち主に返却。以来、一度も吹いていません。かくて新世代のルイ・アームストロングは、まことに勿体なくも可哀想なことに、生まれる前にそそくさと抹殺されたのであります。うまくすれば日野皓正やMALTA、北村英治なんかと共演していたかもしれないのに、社会的損失じゃないか。

 もうちょっと皆さん、寛容になれないものでしょうか。未熟な者を優しく見守るという余裕が、どんどんなくなってきたように感じます。みんなは自分の権利ばかり主張するけど、大人は子供を健やかに育てる義務ってものがあるんだぜ。それを忘れた国なんて、人口減少で早く滅びたほうが世界のためじゃないかとすら思うのであります。

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