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福助くん その6

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福助くん その5

  • 赤いサルビア♪
    2010年秋の福助くん。とある週末に埼玉県所沢市にある航空公園に行ってきました!

福助くん その4

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福助くん その3

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福助くん その2

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福助くん その1

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2019年10月11日 (金)

LGBT

 

 アメリカは歴史的に若く、トランプ大統領がどんなに排斥しようが、移民で始まった国です。そのせいか、何事も極端な方向に突っ走る傾向が目立つんですよね。古くは禁酒法かな。イスラム圏以外で、酒を飲むなという法律を制定した国なんて、ボクはアメリカ以外に知りません。やめろといっても飲んでしまうのが人のサガってものですから、むしろ反社会勢力を肥え太らせる結果になってしまいました。アル・カポネも、そのおかげで大ボスにのし上がりました。何しろ違法ですから税金を納める必要はなく、代わりに警察官などに賄賂が飛び交ったというのですから、ロクなことはありません。

 続いて、第2次世界大戦直後のマッカーシー旋風。赤狩りといわれたように、共産主義に対する病的な恐怖が生み出した妄想が背景となっています。密告を大歓迎したことから、人間関係はボロボロ。共産主義者ではないけど、むやみな赤狩りに反対したハリウッド・テンと呼ばれる良識人が投獄されたりしました。

 悪いことばかりではなく、1960年代に活発化した公民権運動は、ちょいと遅すぎではありますが、それまでの苛烈な黒人差別に対する反動です。ちなみに、ビリー・ホリディが白人によって木に吊された黒人の死体を『奇妙な果実』と歌ったのは1939年でした。

 こうした流れの中で、近年になって顕著なのがLGBTです。これはレスビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの略で、性的少数者に対する偏見の解消を意味します。ブロードウェイのミュージカルでは、ドラァグクイーンと呼ばれるニューハーフがド派手なシューズづくりで倒産寸前の靴工場を復活させる『キンキーブーツ』を2012年に初演。トニー賞が授与されてロングランとなるだけでなく、今では日本版も上演されています。

 テレビでも、以前に少し紹介したアメリカのテレビドラマ『9-1-1:LA救命最前線』なんてLGBTが満載なんですよね。たとえば長年連れ添った黒人夫婦の旦那が突如としてゲイであることを告白。だったら2人の子供はどうやって作ったのか不思議ですけど、後に彼は恋人を家族に紹介したりするんだよな。もちろん同性で黒人です。一方の奥さんは警察官でありまして、失意の中で泥棒を捕まえたりしているうちに、消防隊の隊長と恋仲になります。この隊長が白人なんですよね。

 ちょっと前なら、黒人と白人の異性が愛し合う映画やドラマは、その設定だけで大騒ぎになったと思うのですが、「ダイバーシティ=多様性重視」となった今ではむしろ積極的に取り上げるのがトレンドになっているようです。この消防隊では黒人女性も隊員として活躍しますが、彼女はレスビアンでありまして、かつて白人女性と同棲。この白人女性がタチの悪いアバズレで、刑期を終えた出所後も彼女につきまとったりするわけです。それを振り切って「妻」にしたのが黒人女性で、養子までいます。

 付け加えれば、前述した消防隊長はかつてアルコール中毒。それが直接的な原因ではないにしても、火災を見逃して妻子を含めた多数の人たちを焼死させた悲惨な過去があります。そんな隊長が警察官の黒人女性と結婚して、いきなり2人の黒人の子持ちですもんね。彼が心底から優しい男というのは分かるけど、実際問題としてやっていけるかなぁとボクなんかは心配してしまいます。

 ここまで紹介するだけで、黒人白人といちいち書き分けるのが面倒くさくなってきました。そういえば若い消防隊員が惚れ込んだ911=緊急通報のオペレーターの女性は結構な年上ですから、この番組は要するに「何でもあり」。ボクはそうした設定があまりにもあざとく感じられて、今では見ていません。シナリオが世間受けを狙い過ぎており、ドラマとして素直に感動できないんですよね。

 日本でもボーイズラブが流行したかと思えば、近頃は映画『おっさんずラブ』が話題になっているので、「怖い物見たさ」という好奇心が背景にあるとしても、偏見をなくすこと自体は大変に結構なことです。ただね、政治的主張や思想だけで優れた芸術は生まれないんですよね。

 かつてプロレタリア文学というジャンルがありました。寡聞ながら、時代の錬磨を経て生き残った作品がどれだけあるでしょうか。ボクが記憶しているのは小林多喜二と濱口国雄の詩『便所掃除』ですが、後者はプロレタリア文学として位置づけられてはいないようです。国鉄詩人連盟第5回国鉄詩人賞を受賞していますけどね。
 プンプンと匂ってくるほどのリアリティと笑いと、そして涙を誘う大傑作だとボクは信ずるので、是非一読をオススメします。

 やっばね、ライター稼業を続けてきて分かるのは、理屈だけで練り上げた文章なんて通じないのです。いきどころのない、けれども熱くて冷たい感性のカタマリに悪戦苦闘して言葉を与え、それをノミで削るように造形していくことが表現という仕事の本来なんですよね。

 にもかかわらず、現代は言葉がちょっと軽すぎるのではないか。というのが実は本稿の趣旨です。間違いなくネットの影響だと思いますが、人の耳目を惹くための派手な形容詞がギラギラの満艦飾。たまにウルセーなぁと叫びたくなるほどです。
 現代人は昔に比べて鈍感になったのでしょうか。『ロウソクの科学』もたちまち売り切れなんて、アホかと思うんですけどね。

 

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