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2019年12月 2日 (月)

経済格差の不可視化

 

  本日の日本経済新聞朝刊には、奇しくも経済格差が階級として固定化していることを再認識させる意見が2つ掲載されていました。

「萩生田発言は、BSテレピのニュース番組で飛び出しました。もし、キャスターが直ちに反応し、『その発言は、経済状況による教育格差を容認するものではないか。文科相としていかがなものか』と咎めていれば、萩生田氏は自らの発言の重大さに気づき、すぐに発言を撤回していたかもしれません」(「池上彰の大岡山通信・若者たちへ」日本経済新聞2019年12月2日朝刊)

 萩生田文科相が「身の丈に合わせて」と不用意に発言したことで、新しく導入される大学入学共通テストの英語民間試験を見直すという大騒ぎに発展。それだけでなく、記述式問題の採点方法における特定企業との結びつきなど、様々な懸念が一気に吹き出してきました。萩生田発言は本人の意図に反して社会的な意味があったといえそうですが、ボクが注目したのは「もし、キャスターが」のくだりです。そのキャスターは、明らかに英語の民間試験を負担になるとは捉えていなかったのです。

  東京に住んでいて、それなりの収入のある家庭なら「英語は読み書きだけではダメな時代だからなぁ」と納得するのは不思議ではありません。ところが、地方の貧困家庭にとっては大変です。最低2回の受験料を負担しなければならず、近隣に英語の試験会場がなければ交通費が、遠隔地であれば宿泊費も必要になります。新制度ではIDカードによる2回の受験成績が大学に送られることになっていますが、民間試験ですから、お金さえあれば何度でも受験が可能。試験に慣れれば、普通は成績も向上します。つまりは家庭の経済格差が試験成績に直結するわけです。

 そんなことをキャスターはイメージすることができなかった。これが現代の大きな問題であることに、あなたは気づけますか。彼は貧困家庭の実態なんて意識の埒外だったのです。キャスターという花形職業に就いているのですから、現在の収入はともかく、それなりの豊かな家庭に生まれて、それなりの有名大学を卒業したはずです。そして、彼のまわりは似たような家庭環境と履歴を持つ人ばかり。そんな人たちの中で日々を過ごしていれば、地方の貧困家庭のことまで気が回らないのは当然かもしれません。

  その結果として、テレビの視聴者にも貧困家庭の苦しさが伝えられることは稀有になっていきます。いわばテレビのほとんどは、中産階級前後の人たちを念頭に作られているといっていい。たまに貧困にスポットが当たっても、真夜中に放送されるドキュメンタリーが精一杯ですもんね。

 それによって、経済格差は次第にインビジブル、見えにくくなってきたのです。不可視化と言い換えられるかもしれません。

 それを間接的に指摘したのが、同じく本日の日本経済新聞の寄稿です。教育ジャーナリストの朝比奈なを氏によれば、高校の入試偏差値で下位にあたる「教育困難校」には5タイプあると分析するだけでなく、「教育困難校の生徒の多くは、建設業や製造業、サービス業等に若くして就き、うまく適応できれば日本社会の基盤を支える役割を長期間果たしてくれる」と指摘しています。ところが「必要な指導が受けられない高校生が少なくないのが現実だ」として、次のように結語しているのです。

 「教育困難校の教育環境の改善は喫緊の課題であり、その最大の障壁は社会の無関心である」

 経済格差の固定化が階級を生み、その底辺は「無関心」によって不可視化されながら定着していく。これはもう21世紀のカーストとすら言えるかもしれません。そこまで追求して初めて報道の価値があると思うんだけど、テレビでは無理だろうな。何しろ視聴者の多くは、自分自身が格差の底に落ちることなんて想像もしていないですからね。

 

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