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2020年1月31日 (金)

肺炎

 

 新型肺炎の感染者がどんどん広がり、死者も増加しているようです。ところで、あなたは肺炎に罹患した経験がありますか?

 発熱・悪寒や関節痛などを伴う風邪やインフルエンザにかかった人はどこにでもいますが、肺炎にまでこじらせるケースはそれほど多くないんじゃないかな。ボク自身もちょいと前までは、肺炎といわれても、どんな症状になるのかよく分からなかったからです。風邪の諸症状がそのまま悪化した状態なのかな、と推測する程度。けれども、日本人の死因の第5位に入るほど怖い病気なんですよね。厚生労働省による最新統計「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によれば、2018年の死因の第1位は悪性新生物つまりガンでした。続いて心疾患(高血圧性を除く)、老衰の順。第4位が梗塞や溢血などの脳血管疾患、そして第5位に肺炎がランクインしています。

 このように、データ的には死にも至る病とは分かっても、老人の誤嚥性肺炎がたまに新聞記事になるので、健康な人には縁遠い病気と思うじゃないですか。そんなところに、武漢発の新型肺炎ですよ。それでも死者のほとんどが免疫力の衰えた60歳以上の老人なので、表面的には大騒ぎしていますが、リアルな恐怖を感じている人がどれだけいるのかなぁと疑問を感じてしまいます。

 もちろん誰だって危ないことに近づきたくはないし、幼児を抱えたお母さんは心配でならないはずです。だからこそ、肺炎の具体的な症状を知っておいたほうがいいんじゃないかな。現代のような情報化時代には悪質なデマや流言飛語につながるので、むしろ知らない方がいいとも言えますけどね。

 ちなみに、ということで、ボクがずっと以前に体験した肺炎の症状をお教えしましょう。ごく簡単にいえば、息ができなくなるのです。肺がふいごのような空洞とすると、それが5ミリ程度の幅でしか膨張・収縮できなくなります。健康な状態では10センチ以上の幅で大きくなったり小さくなることで呼吸するとすれば、その空洞がほとんど固まった箱のようになってしまう。

 ポンプを使って酸素を押し込もうにも、そもそも肺が広がらないのですから、中に入っていく量はごくわずか。ボクは医師でも看護師でもないので、そこから先の処置については無知ですけど、患者としての体験では、いやもう苦しくて苦しくて、溺れて息ができなくなったような感覚を覚えています。

 ところが、その苦しさが突然に楽になる瞬間があったのです。いま思えば、どうやらそれが死という状態ではなかったかと。あるところを越えてしまったらしく、それまでの辛さから完全に解放されて、快感とは言わないまでも、ふわふわと空に浮かび上がるほど心地良くなりました。そのままでいれば、ボクはこんな文章を書いていなかったでしょうね。

 戻ってきた現世と死の境界にあるのが三途の川であり、それを渡ったあちら側を彼岸と呼ぶのではないでしょうか。オリジナルの宗教的には、三途の川ではなく、煩悩を越えた向こう岸とされていますが、自称・臨死体験者としては、彼岸は死としか思えません。

 心臓への電気ショックを受けたわけでもないので、病気がもたらす夢うつつの中での錯覚かも知れませんが、この経験のおかげで、ボクは死を決して苦しいものではないと信じるようになりました。それまでの苦痛からの解放と考えた方が、現実的にもよろしいじゃないですか。最後まで痛めつけられて死ぬなんてイヤですよね。だからといって死にたいとは思いません。何もできない状態の死よりも、生きているほうが楽しいことがいろいろあるもんな。

 でね、ああそうか、これが親鸞の弟子である唯円が著した『歎異抄』(たんにしょう)にある問答の本質なのだと納得できたのです。「悪人正機」で有名な書ですが、その中で唯円は「極楽浄土がそれほど素晴らしいところなら、すぐにでも行きたいはずなのに、そんな気にならないのはなぜですか」と親鸞に問います。煩悩への執着を叱責されると唯円は覚悟していたのに、親鸞はあっさりと「私も実はそうなんだよな」と返答したのです。

 この問答の解釈はいろいろあります。ボクは浄土真宗の開祖・親鸞だって極楽浄土を心底から信じてはいなかったと考えていますが、死が生の厳しさや苦痛からの解放にほかならないことは分かっていたはずです。

 そんなわけで、いつかやってくる避けられない運命をいたずらに怖れず、泰然として受け入れること。肺炎のおかげで、そんな覚悟ができたように思うのです。

 

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