笠木恵司の主な著書

  • キャリア・チャレンジ2009-2010
  • 資格試験合格後の本
  • 学費免除・奨学金で行く大学・大学院進学・休学・留学ガイド
  • 価値ある資格厳選200
  • インターネットでMBA・修士号を取る
  • 腕時計雑学ノート
  • 「国際標準」ビジネス資格完全ガイドブック
  • 日本で学べるアメリカ大学遠隔学習プログラム
  • テレビ局完全就職マニュアル
  • 資格の達人
  • MBA入学ガイドブック
  • 学んで! 遊んで! 役に立つ! インターネットキャンパス
  • 日本で学べるアメリカ大学通信教育ガイド

お気に召したら、ポチっと↓

  • 笠木恵司のブログ

福助くん その6

  • D_p1000397_s
    福助くん、9歳の秋です。 ちょっと長めの散歩をして、世田谷公園へ。 紅葉と福助をご覧くださいまし。

福助くん その5

  • 赤いサルビア♪
    2010年秋の福助くん。とある週末に埼玉県所沢市にある航空公園に行ってきました!

福助くん その4

  • 1 毎年恒例の・・・
    今さらですが、今年の花見の福助くん。ご近所の目黒川に行ってきました。

福助くん その3

  • 1 田舎に行ってきました!
    飼い主の田舎に行ってきた福助。うららかな春を迎えた大自然のなかで、いつもと違った表情に。

福助くん その2

  • 定位置
    平日は会社にいる福助。こんな感じの毎日です。

福助くん その1

  • 5djustice3f5d5575e032a1
    笠木の飼い犬。甘えん坊でちゃっかり屋の8歳。雄。

« 分析から提案へ | トップページ | 福助、その後 »

2020年2月12日 (水)

4億円!

 

 ちょっとした打ち合わせで、六本木1丁目に行ってきました。窓外に真新しいマンションらしき高層ビルがあったので、帰り際に立ち上がって見つめていると、それに気づいて、

 「あそこは4億円らしいですよ」

と教えてくれる人がいました。1棟でなく、あくまでも1室です。おそらく40坪くらいはあるでしょうね。バルコニーも広くて、さぞかし眺めも素敵だと思います。しかし、それでも、4億円ですぜ。

  ジャンボ宝くじの一等に当選しても届かない値段のマンションを眼前にして、ボクはちょいと頭がクラクラしました。脳梗塞や脳溢血ではないので念のため。一生に1度あるかないか、たいていの人は死んでも出会うことができない大幸運を得ても購入できない価格のマンションがあっていいのかなぁ。世界に1つしかない芸術作品というわけでもないですよね。 

 子供の頃から一生懸命に勉強して、東京大学を卒業しても無理ですよね。次官レベルの高級官僚になって、天下りを繰り返せばなんとかなるのかな。あるいはIT系のベンチャーを起業して上場に成功すれば、何十億単位の資産は形成できそうです。それにしたって、本人の努力だけで叶うものではありませんよね。

 幸運だけでも足りない、学力や努力だけならもっと足りない。両方がうまく相乗するだけでなく、時代という追い風やタイミングも必要でしょう。プロスポーツマンやアーティストではなく、親の財産にも期待できないのであれば、奇跡の1つや2つが連続しない限り、マンション1室に4億円なんていう金額は費やせないですよね。インターネットが発達したおかげで、世界では所得や資産による格差が大きな問題になっています。この4億円マンションは、ボクにその具体的な姿のひとつを垣間見せてくれたのです。

 ただし、いま時の建築費なんて、いくら豪勢なつくりにしたところで極端な違いはないはずです。普通はリノリュームのところを大理石にするなど贅沢を尽くしても、限界があるんじゃないかな。つまり、建築材料などの経費積算で1戸あたりが4億円になるはずがない。東京在住の人なら分かるはずですが。六本木という場所代が大きな割合を占めているんですよね。

 多数の人が集まる商業地なら、そこに店を出せば多額の売上げが期待でき、早い話が儲かります。だから土地代も必然的に高価になる。経済学では土地は工場などと同じ生産手段なのです。ところがマンションは基本的に住居なので、直接的な経済活動は前提になっていません。デイトレーダーがシコシコと高速ネットで荒稼ぎしている可能性はあっても、飲食店や物販店なんか不可能。経済価値が極めて高い超都心部に、敢えて個人の住まいを持つことが、4億円という価格の本質といっていいかもしれない。 

 しかしながら、土地にそもそも値札なんてついていません。それどころか、太古の昔はタダだったんですよね。土地の経済価値にしても、店を出せば誰でも成功するような場所なんてあり得ません。もうそろそろ分かってきたと思いますが、土地代なんて「多数の人が集まる「人気が高い」から「儲かるかもしれない」といった幻想に裏打ちされた価値なのでありますよ。足回りの利便性があるとはいっても、そうした幻想がいつか消えてしまうこともあるわけです。 

 実際に、東京の東部に位置する下町はかつて繁華街でした。浅草なんか典型的ですよね。ところが戦後になって、時計の針を逆回転させるように東から北へ西へと地域が開発され、近年は新宿、渋谷などの土地が高騰してきました。かつての六本木なんて、一部の芸能人などのトレンドセッターが隠れ遊びする場所であって、夜の明かりは乏しく足回りも不便でした。ボクも若い頃は頻繁に通ったこともありますが、日比谷線1本しかないこんな辺鄙な街のどこが魅力なのか不思議で仕方ありませんでした。

 結局のところ、土地の価格なんて「人気」という正体不明で不安定なイメージに支えられているんですよね。それに4億円かぁ、とボクは再び嘆息します。羨ましいのは事実ですけど、それだけの格差が生まれてしまう社会って、どこかヘンじゃないですか。

 たとえば、アフガニスタンで灌漑用水路を建設し、難民の帰還に貢献してきた中村哲医師が超高級マンションに住んでいたなんて聞いたことがありません。ボクが取材した時には「日本で医師のアルバイトをして稼いだ資金をアフガニスタンで使っている」と笑っていたほどです。砂漠のように荒れ果てた土地に水を供給する用水路を、ほとんど手弁当で建設していた中村さんは昨年末に銃撃されて亡くなりました。

 その一方で、資本主義における経済活動は極端な格差を生み出してきました。それを埋めるのは利他的で崇高な志なのですが、そんな理想論は学校で教えてくれませんからね。

 勉強は自分のためにやるものと思い込んでいる子供たちに、「お前は1人だけで生きているのではないよ」と語れる先生が果たしてどれだけいるでしょうか。このままなら早晩、人類は破滅的な逆襲を受けるんじゃないかな。

 

ランキングに参加しています。お気に召したら、ポチッと↓

笠木恵司のブログ

 

 

 

 

« 分析から提案へ | トップページ | 福助、その後 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事