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福助くん その6

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福助くん その5

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福助くん その4

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福助くん その2

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福助くん その1

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2020年6月22日 (月)

適応

 

「うーん、制度の内容は分かりましたけど、それっておかしくないですか」
「おかしいと言われても」
「立場をちょっと忘れて、あなた個人として考えてみてください。ヘンだと感じませんか」
「いえ、感じませんが」
「無理しないで下さいよ。ボクは逆らうつもりは毛頭なくて、率直な意見が聞きたいだけなんですから」
「私はヘンだと思いません」
「どうしてかなぁ。100人いれば100人がおかしいと思いますよ」
「いえ、そうは思いません」
「じゃ、もうちょっとボクにも分かるように説明してください」
「制度がそうなっているんです」
「では、制度はすべて正しいんですか」
「とにかく、そうなっているんですから、私はヘンだとは思いません」

 ある税務署の相談係との会話です。ボクは以前に親切な税務調査を受けた経験から、税務署には好意を抱いてきたのですが、この相談係の説明はさっぱり理解できませんでした。分からないから、いろいろ突っ込みを入れると、明らかに回答が怪しくなり、なぜだか次第に意固地になっていくんですよね。やがて最後の言葉が、公務員の絶対的なキーワード「制度がそうなっている」です。どうしてそんな制度になっているのか分からないから、わざわざ電話して訊いたんですけどね。

 以前に住んでいた区の役所では、しつこいと思われたのか「文句があったら区議会に出て議題にしてください」と言われたことがあります。これも「そうなっているんだから仕方ない」ということが圧倒的な根拠でした。本当は行政訴訟や行政不服審査制度も利用できるのですが、そうした自分たちに都合の悪い制度はひた隠すんですよね。

 そんな大げさなことにしないまでも、公務員の1人ひとりが個人としてヘンだと思ったら、それを良い方向に是正すればいいだけじゃないですか。どんなに正しく見える制度だって、時代や社会の変化や技術革新などで本来の趣旨とズレていくことはしばしばあります。そこで現場の担当者が「係長、ここちょっと直したほうが良くないですか」と指摘し、それが上長から上長へと伝達され、区長が「確かにヘンだよな。では議会に諮って変えよう」となれば、ボクごときが文句を言うこともないはずです。

 ところが、実態はまったくの逆さま。「おかしいけど仕方がない」が上から下へと指示され、それに従わないと、机ひとつの個室にいじめもどきで隔離されたりするわけですね。こんなのは、3代目の坊ちゃん嬢ちゃんにいい年をしたオッサンたちがヘイコラする半島の国と大して変わりないじゃないですか。きっと前述の相談係は「あの国とは違う」と言うでしょうが、個人の意見を自由に言えなければ、独裁国家における奴隷的な服従と見なされても、それこそ「仕方がない」ってなりませんか。

 そこで図らずも思い出したのが、ダーウィンの進化論です。「進化」という言葉そのものが実は大間違いであることを知る人は今も多くはないんですよね。優れた生物が生き残ってきたわけでは決してなく、環境に適応して変化を果たした生物だけが生存を続けてきたということに過ぎないのです。ですから、環境がこれからどんどん劣悪になれば、人間のように複雑化した多細胞生物は簡単に絶滅して、ゴキブリやアメーバが地球上の覇者になるかもしれない。強いから勝つのでなく、勝ったから強いという論理と似ていますよね。

 進歩は技術革新と同じく一方向への発展を意味していますが、生物の「進化」はあくまでも生き残りのための環境適応であって、そこに進歩や後退といった特定の方向性なんてないのです。

 行政という巨大なピラミッドの中も同じで、優れているから出世するのでなく、環境に適応したからクビにならず、うまくすれば役職の階段を上がっていける。そのためには「おかしい」と思うのはタブーなのでしょうか。かくて、制度はちっとも進歩せず、時には社会変化に逆行することもある。すべては政治という環境に適応するため、てなことになるのかな。

 もちろんボクたちだって、環境への適応は不可欠です。でもねぇ、1人ひとりが個人に立ち返り、気づいた理不尽の解決に本気で乗り出せば、この社会はあっという間に住みやすい方向に進歩すると、ボクは信じているんですけどね。

 

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